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　　　　　　狛犬一覧
狛犬のルーツは各説ありますが、日本でのルーツは、神聖な場所を守護するため、また宮中の調度品「鎮子（ちんす）」として、室内に置かれました。
そして、徐々に社殿の回廊、社殿の前、参道と置かれる場所が変化し、石造が主となりました。

神殿型：主として木製で、神聖な場所を守護するため社殿内（回廊まで含む）に置かれたものをいう。
はじめ型：初期に、「狛犬というものがあるそうだ」と全国に話がひろまったとき、各地の職人が自由な発想で製造したものをいう。
　　　　　造形的には「和犬」を参考にしたものが多い。
威嚇型：胸を前に張り出し、顔つきはあくまでいかめしく威厳をもって前を見つめている。そして筋肉質の長い前足で紙面を踏みしめる。
　　　　神殿の中に置かれていた頃の狛犬に似せて造られ、角が残っているものが多い。
江戸狛犬型：関東型とも云う。左右とも唐獅子となり、前髪・眉・顎髭はカール、たてがみ・体毛は長毛で流麗に流れる。子連れ、玉持ちが多い。
　　　　　　尾の形状から「江戸付き尾」、「江戸尾立ち」、「江戸流れ尾」に分ける。
宝珠・角型：江戸狛犬のなかで、阿形が宝珠を載せ、吽形に角があるもの。宝珠は仏教からきたもので、神仏習合のかたちを表す。
浪花型：小型、大きなぎょろ目、二重に縁取りした唇、顔は人面に近い印象。吽形には角がある場合が多い。
出雲型：出雲地方から各地に伝わった型で、「構え型」「丸台座型」「丸尾型」がある。
　　　　構え型：頭を低く腰を上げた姿勢、丸台座型：台座が円盤、丸尾型：尾が上丸まって流れる。
越前禿（えちぜんかむろ）型：「三国湊狛犬」、「白山狛犬」とも呼ばれる。おかっぱ（禿）頭と、お下げ髪風のたてがみの先が内巻きにカールし、
　　　　　　　　　　　　　　牙や眉を明確に刻み込んでいる。木造の神殿狛犬を加工し易い笏谷石で造ったもの。
熊本型：口が大きい。びっしり並んだ小さな歯列。口ヒゲが八の字形。アゴヒゲが異様に立派で、アゴが無いように見える。ムックリタイプで尾立ち型。
天草型：口が大きくて細い歯並びと襟巻のようにぐるっと取り巻く顎鬚（あごひげ）と鬣（たてがみ）。目はドンクリ眼（まなこ）。尾立ち型
籠神社（このじんじゃ）型：純国産石造の最古級狛犬の型式。胸を張り、たくましさが誇張され、盛り上がったタテガミ、あごヒゲ。護国系に通じる威厳のある型
広島型：尾道から始まり広島地方に多い、大きな玉に前の両足を載せたもの。
岡崎古代型：鎌倉初期の木造狛犬を模したもので、元型と比べ、前脚や胸板がより筋肉質となり、威厳のある風貌になっている。威嚇型の原型。胸に鈴がある。

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