JR目黒駅から「行人坂」を下って、太鼓橋を渡りますが、ちょうど目黒川の桜が満開でした。これを狙ってこの日に決めたのですから(笑)
門前には、歌舞伎や芝居で有名な「白井権八」と彼が処刑された後彼の墓前で後追い心中した「遊女小紫」の比翼塚があります。
   


目黒不動の開基は、天台座主第三祖・慈覚大師円仁です。大同三年(808)大師がまだ十五歳の時、師の広智阿閣梨に伴われて比叡山へ登る途中、目黒の地に立寄り、
その夜に不動明王の霊夢を感じ、自らその尊像を彫刻して安置したのに始まります。
 大師は比叡山へ登って伝教大師最澄の弟子となり天台の教義を研究されていたが、承和五年(838)唐に渡り求法の旅を続けること十年。
或る日、長安の青龍寺に詣でて本尊の不動明王の尊像を拝すると、かつて目黒の霊夢に現れた御姿に酷似しているのに驚き、不思議な奇瑞に感涙咽んだという。
帰朝して伝灯大法師位を授けられ、天台座主第三祖となったが、その後再び目黒の地に下り、堂宇の建設に着手しました。
大師はまず堂宇建設の敷地を定めるに当たり、所持の独鈷を投じた。すると、落ちた処に瀧泉が忽ち湧き出し、大師はこれを「独鈷の滝」と称しました。

仁王門。仁王さんは、頑丈な針金のため、よく姿がわからない。仁王さんの裏側には「唐犬」がいました。
    


「独鈷の滝」
今なお千百有余年絶えず湧出しており、数十日も旱天が続いても、滝の水は滑れることなく、開山以来、満々と漲り落ちて不動行者の洗心浄魂の場とされている。
現在、この滝場に、身代わりとなって水を浴びて下さる「水かけ不動明王」が勧請されています。
   


前不動堂の前の狛犬がキツネみたいに柔美なのでお稲荷さんと間違えるところだった(笑)
その横の方にも「山不動(腰立不動)」がありました。
    
                                       「前不動堂」                      「山不動(腰立不動)」

「男坂」の石段ですが、その横に「鷹居の松」があります。
ある時、徳川三代将軍家光公が、この地で鷹狩りをした際、その鷹が行方知らずになり、不動尊に祈念したところ、たちまち鷹が飛び帰り、この松にとまった。
家光はその威力を深く尊信する。現在は二代目の「鷹居の松」が植えられています。
「男坂」の階段を上りきると、狛犬が居ます。
    


納経所。屋根に龍が居たり、彫刻がなかなか面白かった。



本堂。入り口の上の龍が面白い。入ったところの天井に、川端龍子の描いた龍が。
    



本尊の不動明王(秘仏として十二年に一度、酉年御開帳)
      
   本尊
                               川端龍子の龍の絵馬                          いただいたご朱印

本堂の裏に大日如来が鎮座してます。その周りに四天王が頑張っていました。
        
           大日如来                持国天           多聞天           広目天          増長天

まだ境内には、本尊のほかにも色々なお不動さんが居ました。
    
                「石不動」                                          「護衛不動尊」

それから「十五夜お月さん」「赤とんぼ」などの作曲家「本居長世」の碑と青木昆陽(甘藷先生)の碑がありました。
この寺の墓地に、さつまいもを広めた青木昆陽の墓があり、境内には記念碑が立っています。
   















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関東36不動霊場めぐり

東京都目黒区下目黒3-20-26
2012.4.10 参詣

JR「目黒」駅から1Km

第18番・目黒不動尊瀧泉寺

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