車で行ったので、向ヶ丘遊園駅までカーナビを頼りに行き、そこから案内図をもとに行ったが、スムーズに着いた。
駐車場に車を置いて歩き出すと、大きな山門がそびえている。明治31年建立
左右の仁王さんを見ながら山門をくぐりぬけるとき、上を見たら天女が描かれていた。これは珍しい。
山門から正面を見ると、石段の両側を中心に緑の植え込みが鮮やか。
緋色に咲く江戸霧島つつじの大株や琉球つつじ、平戸つつじ、大紫つつじ等が約二千株あり、花が咲くと壮観である。東国花の寺百ケ寺に選ばれている。
植え込みの中に「瀧不動」がチョコンと座していた。
石段の手前左側に絵馬堂があり、のぞいてびっくりした。
この寺は、ぜんそく封じの寺として知られており、ぜんそくだけでなく癌など難病の方のよりどころとなっているようだ。その願いのしるしである。
石段をあがって、水屋で浄める。安政7年建立。
水盤の足が見事だ。
本堂で、本尊の不動明王にお参りする。
「神木」の不動尊由来:
その昔、日本武尊が東夷征伐の途上にあって疲労の極みに至った時、何処とも無く現れた白鶴に導かれ、間もなく当地にて泉水を得た。
不思議なことにこの湧き水を飲むや忽ち疲労は癒えて、体中に英気が漲った。
尊はこの泉を神の霊水と知り、御礼にこの地に一本の木を手植えた。この木が後に神の木と崇められ、当地を「神木」、泉の辺りを「鶴ケ谷戸」と称するようになった。
智證大師円珍は東国巡錫の折りこの泉に至り不動明王の霊告を得、日本武専を救った泉が不動の泉であったこと知り、この霊木を以って不動明王の御姿を刻んだ。
更に大師が一宇を建立し、この一尺五寸の不動明王立像を本尊として安置したのが当院の始まりである。
現在は、薬師如来を合祀し天台宗に属し、比叡山延暦寺の末寺である。
ご朱印をいただいた。
帰りがけ石段の上から、山門の屋根の向こうに街と、浮かぶ雲が気持ちよく広がっていた。
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関東36不動霊場めぐり |
神奈川県川崎市宮前区神木本町1-8 |
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第6番・神木(しぼく)不動尊等覚院 |