山門から入ります。境内は青々として気持ちのいいところでした。
ご朱印をもらってから、山門近くの「大師堂」にお参り。
当山の不動尊は役の行者の御作になる。役の行者は修験道の開祖で、大和を中心に山岳修験の行を極めていたが、その行の中で不動明王を刻まれた。
以来、大和にあって大きな霊験で尊崇を集めていた。
平安時代の末、真言宗中興の祖、興教大師覚鑁上人の夢にこのお不動様のお告げがあった。「武蔵野国、調布の陵に結縁の地がある。永くその地に留まり衆生を済度せん。」
覚鑁上人は夢のお告げに従い、お不動様を背負って東国へ向かった。やがて武蔵野国に入ると、夢に見たのと同じ渓谷が目の前に広がった。瑞雲がたなびき嶺をおおう正しく霊地である。
覚鎮上人が手に持っていた錫杖で岩を穿つと、そこから清らかな滝が溢れ、その水しぶきの中に金色に輝く三十六童子が現れた。
上人はその中央に、奉持していたお不動様を安置されたのである。
と、由緒には書かれているが、「新編武蔵風土記稿」によると、「字小山にあり、境内満願寺領なり。本尊はなし、今は幣束を立て祭れり。」とあり、
どうも役の行者由来の不動明王は失われているようである。
ちなみに「関東36不動霊場公式ガイドブック」には、後述の「不動の瀧」の上の不動明王の写真を載せている。
本堂前から、ちょっと左手に下りると弁天堂。そこから役行者の「神変窟」に下りる。
弁天堂 「神変窟」への下り道 「神変窟」
役行者を祀っている「神変窟」の上に奉納された不動明王があった。
「神変窟」 奉納された不動明王
さらに降りていくと、茶店「雪月花」があり、喉の渇きを癒やした。
その先に「不動尊利剣の瀧」がある。この滝の上の不動明王の写真が「公式ガイドブック」に載っている。
茶店「雪月花」 「不動尊利剣の瀧」 滝の上の不動明王
二条の不動滝があり、今も行者が朝夕白衣を着て滝にうたれている姿を見かけるという。
昔は相当な水量があったらしく爆音が轟いたので「トドロキ」の地名が生まれたとの伝説がある。
「不動尊利剣の瀧」の横に、「稲荷祠」と「不動祠」がある。
等々力渓谷にかかる橋が、こちら側からの参道の始まりとなる。
正面に「不動尊利剣の瀧」、その横に、「稲荷祠」と「不動祠」
川をはさんで、等々力不動の反対側に「稚児大師」が安置されている。
のんびりと、等々力渓谷沿いに歩いた。
湧水が豊富で、このようにしているところがあった。
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関東36不動霊場めぐり |
東京都世田谷区等々力1-22-47 |
東急大井町線「等々力」駅から650m |
第17番・等々力不動尊明王院 |