「日乃出堂通信 Vol.37」
 今回から「日乃出堂通信」の編集環境いろいろとが変わりました。
 ついにBTRON3になったのです。それについてはこの号に書きますね。
 それと編集用の部屋を借りました。
 それはそうといよいよ4巻目です。これからの1年くらいは月刊のペースを守りたいものです(笑)
 と言いながらいきなり発行が遅れてしまいました。

*** 今月のおたより ***
「日乃出堂通信」36号の感想
 (実質)3周年記念おめでとうございます。”継続は力なり”ですね。
 とはいえ、今回も薄い(というかデータ量が少ない)ですね。
 そもそも3周年記念号(笑)なのに特集記事がないのが頂けません。
 次号はもっと厚くなることを願っています。願う前に書けと言われそうですけどね。
 そこで提案ですが、毎号何かテーマを決めて原稿募集を行ったらどうでしょうか?その方が投稿し易いのではないか?と愚考しております。

 NPさん、「異界を覗く」(小松和彦・著)のレビュー、有り難うございました。買おうか買う必要があるのかとずっと迷っていたのですが、レビューを読んで面白そうなので買うことに決めました。特に”弐”を読むのが楽しみです。
 ツーリングレポートで編集子に鉄馬の紹介もして下さいと書かれていたので、ここについでに書いておきます。
 私の愛馬は、川崎重工製、Zepyr χ('96年式・初代)。ノーマルです。色はギャラクシーシルバー(いわゆる銀)。かれこれ2年と3ヶ月乗っています。走行距離は18000km超。そろそろタイヤを交換する時期なので、履けるラジアルタイヤを物色中です。
                     (二風谷ダムin北海道にて 伴奉天)
編集から:
 3周年は、発行直前まで気がつきませんでした(当然ですが)。
 で、誰がそのテーマを考えるのでしょう(大笑)
 一度ダイスの神様にお願いしてみましょうか。でも、どうやって?

「36号の感想など」
 ある人が36号を読んで“血なまぐさい”と評しておりました。
 確かに“食人”関係の本についての書評が多くてちょっと血なまぐさい感はあります ね。でも、NPさん自身はあまり血なまぐさとは感じていなかったようです。まったく 想像力に欠ける人です。
 だんだん、自分で自分を評するのが面倒になってきました。
 それはそうとついに「ツーレポ」が連載になってしまいました。恐ろしいことです。 37号用にどこかに出かけないといかんのか!
 でも、最近週末は天気が悪いのよね。も少し暑いのがおさまったら明石海峡大橋を渡 って、「うどん」に再挑戦したいとか、オフローダーで四国の林道を思いっ切り走って みたいとも思うのですが...
「異界を覗く」のところに書いてあったように、誰かNPさんの感想文を買ってくれま せんかねえ(^O^)
 え?取り上げる本があまりに普通すぎて皆買ってしまっているから紹介に値しない? そうかもしれませんね。でも、今回は“大分市内”ではなかなか見つからない珍しい新 刊本を取り上げてみました。
(本業で確定申告したことのない(^_^;NBC兵器大好き)

*** BTRON3 ***
 最初に書いたように編集環境が変わりました。
 ついにDOS/Vマシン用のBTRON3がリリースされたので、とりあえず、編集環境だけは 、今まで使用していたBTRON1仕様OSの1B/V3からBTRON3仕様のB-Right/Vに移動しまし た。
 OSが新しくなっていろいろ変わったところはあるのですが、一番の変化は「かな漢 字変換エンジン」がVACS社のVJEに変わったと言うことでしょう。さすが、VJEは違うで す。1B/V3についていた評判の悪かったかな漢字変換とは雲泥の差です。
 次に画面の大きさが1000×800(数字まるめています:念のため)に対応したことで す。これで、ウィンドウシステムもストレスなく使用することができるようになりまし た。
 実は、B-Right/Vと1Bシリーズとの一番大きな違いはTCP/IPが実装されたことなので すが、ダイアルアップPPPが無いためにネットワーク環境がないと利用できず、まだ自 分では試していません。
 それにネットワーク関係のアプリケーションがWWWブラウザだけと言う状態なので どうしようもありません。
 家庭内LANの環境を構築する必要が強くなってきたようです。
 BTRONについては「日乃出堂通信」でも何回か書いているので省略しますが、やっぱ りとても良いOSです。
 少なくともINSTALLに手間取ることがありません。それに、起動時間がとても短い!  最近LinuxなどのPC-UNIXが流行ってきているようですが、なぜ、皆さんBTRONに注目 しないのでしょうか?(インターネットが使えないからなのですけどね)
「B-Right/V」はパーソナルメディア社から発売されています。

*** いもほり日記 By NP ***
「大塚康夫 MILITARY 4×4 GRAFFITY」
大塚康夫著
GAINAX
 CD-ROMです。読み込みに時間がかかるので基本的には嫌いです。でも、動画があった りするので時々「良いな」と感じることもあります。
 やはり、絵を扱う場合には画集のように気ままにめくれる感覚が欲しいですね。
 と、なると一度RAMディスクに読み込んで...
 しかし、CD-ROMによってディスプレイ上に表示された“絵”と言うのはどうして“眺 め”られないのでしょう。
 またしても「jeep」が欲しくなりました。
 ところで、これまたGAINAXなのですよね。あの人たちは濃いです。

「シュレーディンガーの子猫たち」実在の探求
J・グリビン著
櫻山義雄訳
シュプリンガー・フェアラーク東京刊
 今回もまた「量子実在」にかかわる本を取り上げてしまった。
「コペンハーゲン解釈にかわる新しい解釈を探求」と帯にあります。
 著者は「シュレーディンガーの猫」(J・グリビン著|地人館)の続編と自ら書いて ます。
 「非局在性」についての話をしています。
 で、「コペンハーゲン解釈にかわる新しい解釈」は10%程です。後は、量子力学と 量子実在解釈の歴史の復習になっています。要は「例の2つの穴の問題」ですね。新し い解釈のための準備のつもりでしょう。
 この本の著者は35号で紹介したロジャー・ペンローズとは正反対の立場を取ってい ます。つまり、「科学理論は自然そのものを記述することはできない。しょせんアナロ ジーでしか人間は自然を知ることはできない」と言うことです。
 ぼく自身は、今までの教育の影響を強く受けてしまったのでどちらかというとペンロ ーズ寄りの考え方をしてしまうところがあります。ただ、養老先生の「唯脳論」にはそ れ以上の影響も受けているので、「我々が見ている自然は脳の構築する実在の単なるア ナロジー」でしかありえないと言う感覚もあって自分ではまだ整理できていません。こ れでは、何を言いたいのかよく解りませんね。
 で、「新しい」解釈に興味があれば本を読んでください。ヒントを言うと、非局在性 の答えは「マックスウェルの電磁界方程式」の中にあった。と言うことです。その解釈 が、これまた、「常識とかけ離れている」?みたいです。
「みたいです」と書いたのは、上に書いたように私がペンローズ寄りの教育を受けてい るので、「方程式」に弱いためです(^O^)「方程式から導かれる解」は実相そのものだ と考えているからにほかなりません(大笑)
 ところで、慣性質量と重力質量が同じものであると言うのは何時証明(または発見) されたのでしょうか?確かに一般相対性理論では同じものとしてとらえられますが、質 量の本質として同じものなのでしょうか?
 あとねえ、この本には厳しく書かれていませんが、現代物理学の大前提となっている 「エネルギー保存則」もまだ経験則の域を脱していませんよね。そこら辺も気にかかっ ているのです。

「怪物科学者の時代」
田中聡著
晶文社
 気がついた人もいるでしょうが、知る人ぞ知る「衛生展覧会の欲望」(青弓社)の著 者です。
 怪しげな科学者や忘れ去れた科学者の列伝です。
 本当に“怪しい”人から「この人の業績を受け継いでいたら...」と言う人までい ろいろです。
 しかし、忘れ去られたと言っても、本当に忘れ去られた人もいるし井上円了、橋田邦 彦、寺田寅彦、南方熊楠などの“有名だけど本流から外れてしまった”人などが含まれ ています。おっと、一部で有名になった「千里眼の福来博士」も入っています。
 本当に忘れ去られてしまった人の中では明石博高と言う人の業績が光っています。そ れにその人の“電気神道”と言うのもネーミングからしてとがってますねえ。
 ところで、「怪物科学者の時代」は、人に「書評を聞かせてくれ」と言われて購入し た本です(でも、今回もお金は出ないの)。私自身はこの本の出版を全く知りませんで したが、これは「あたり」です。
「シュレーディンガーの子猫たち」のすぐ後で読んだ本なのですが、寺田寅彦、南方熊 楠の項で彼らが理論(または論理)をアナロジーとしてとらえていたことが書かれてお り、自らの選書傾向に自信を深めてしまっています(^_^;
 あれ、この本は人に頼まれて買ったんだ。

「死の発見」ヨーロッパの古層を訪ねて
松原秀一|養老孟司|荻野アンナ
岩波書店
 上記3人の対談です。
 ヨーロッパ文化および文明を語ることによって、日本の文化、文明のあり方を語って いるのでしょう。むつかしくてよく解りませんでした。基本的な教養が不足しているの を痛感しました。
 そんな私ですからすぐ影響されてしまうのです(^O^)
 ニュートンの古典物理学と人間の行動についての発言はおもしろく読ませてもらいま した。
 でもねえ、そろそろこう言う文化論も飽きてきました。
 本の中で「30年経てば人の頭の中では“昔からあった”ことになってしまう」と書 いておきながら、明治期に無理やり西洋文明的な考え方を主流としたことが問題である みたいなことを書いてるのにも反発を覚えてしまいます。
 30年を単位に考えると、百数十年前に取り入れた考え方は日本人を完全に支配して いるのではないかと思えるのです。つまり、今の日本人は西洋的に考えてしまうので、 歴史的な経緯とは関係ないのでは?
 それに、「“学問”は世間に縛られてはならない」と言いながら内容がそれほど“パ ラダイムの転換”となっていないのも良いのか悪いのか。
 ここに何を書いているのか解らない人はこの本を読んでください。
 しかし、いまさら「現代社会は死を隠している」とか言われてもねえ。
 ところで、この対談は何時行われたんだ?

「サンダーバード」映画版
「サンダーバード」の映画版が再びLDになったので、今回は購入しました。
 前回BOXで出たときとは異なり、今回はワイド版です。
 映画は「THANDERBIRD ARE GO」と「THANDERBIRD 6」の2本です。
「THANDERBIRD 6」は初めて見ました。
「THANDERBIRD ARE GO」は最後に人口4,800の街が無くなってしまうし、「THANDERBIRD 6」では英国のミサイル基地が吹っ飛んでしまうし...
 まったくむちゃくちゃです。
 個人的には、今回初めて見た「THANDERBIRD 6」は好きになれませんでした。オープ ニングでTHANDERBIRDのテーマが流れない。国際救助隊のことなんて誰でも知っている はずなのに、いきなり説明的なナレーションが入る。それに、THANDERBIRDの発進シー ンが端折られている。さらに、悪いことにMs.TinTinの声が違う。「SKYSHIP 1」は結構 かっこよいのですが、それでも「ZERO-X」にはかないません。音楽はまったく印象に残 るものがありませんでした。でも、最後のミサイル基地の爆発シーンはできが良いです 。炎の性質をよく知って撮影しています。
「THANDERBIRD ARE GO」は良いですね。いきなり「ZERO-X」の登場。無意味な組み立て シーンがとっても良いです。ZERO-Xのテーマは最高。それに、THANDERBIRDの最初の発 進シーンは丁寧に撮っているし。お話自体は最初に書いたようにむちゃくちゃなのです が、やっぱりTHANDERBIRDなのです。ディテイルに凝っています。見ていてうれしくな りますよね。こちらは全体的に音楽も良い。
 それにつけてもお金持ちはやることが違うぜ。あ、書かなくても解っているとは思い ますが、トレーシーさんや、ペネロープ女公爵(正確なところなんなのかわかりません )のことです。


編集後記
 今号も発行が遅れてしまいました。と言うのもお盆休みに編集室を移動したためです 。そんなことで発行を遅らせてはいけないと言われるとつらいのですが...
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* 日乃出堂通信 Vol.37 1998年8月1日発行     *
* 発行:日乃出堂                *
* e-mail:hig@fat.coara.or.jp          *
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