「日乃出堂通信Vol.46」
 とんでもなく送れています。
 まあ、それでも、なんとか今年中の48号はなんとか発行したいと思っています。

*** いもほり日記 *** by NP
「雑種植物の研究」
メンデル著
岩槻邦男・須原準平訳
岩波新書|岩波書店
 高校の理科は、物理と化学だったので、遺伝は習ってません。
 でも、気になっていたので新訳が出たのを機会に読んでみました。
 このくらいなら何とかわかります。しかし、大変な実験をしてますよね。お疲れさんと言ってしまいそう。
 19世紀の修道院と言うのはなんとなくすごいですよね。なんでもありと言うのでしょうか。これはカトリックの特徴なのでしょうか?
 プロテスタント系だと、メンデルのような活動は許されないような感じがします。単なる印象ですけど。
 論文は短いようです。日本語文庫版としても薄い部類に入りますし、半分は解説でしめられています。
 20世紀の生物学の発展はこの論文無しに...実際には20世紀になってから再発見されているので、どうかわかりませんね...語れません。
 以前にも書いたように現代物理学にしても、19世紀末から20世紀初頭に基本的な論文は出ています。そこら辺を確認しないと悪いと考えているのですけど。なかなか。どれもこれも難しいでしょうから。それに手に入りません。
 ところで、何の話かわかっていますよね。

「仮想空間計画」
ジェイムズ・P・ホーガン著
大島豊訳
創元SF文庫|東京創元社
 中身は「未来の二つの顔」と同じです。いや、違うけど、結果は同じです。
「未来の二つの顔」はコンピュータを人間社会で育てましたが、今回は逆です。
 時代の流れと言うのでしょうか?
 実際のところ、AIと言うのがどのように出てくるのかわかりません。それに、AIが人間のように考えることになるのかどうか、人間と同じように考えることが必要なのかどうかわかりません。この小説の中でも、「人間がどのように考えているか」はまだわかってないと言う設定(当然でしょうけど)でした。
 まあ、チューリングテストに合格するために人間と同じように考える必要は無いのですけどね。
 これを読んだ頃、ちょうどNHKで「人体II 脳」の再放送が夜中に行われていました。自分が見ているものを人がどのように見ているのか、どのように見ていないのか是非知りたいですね。(これは前にも書いたような気がします)
 次世紀には、明らかになるのでしょうか?
 結局、バーチャルリアリティは「ジャックイン」しないと体験できないと言うお話でした。早く、ジャックイン出来る装置が出来ないでしょうか。

「長靴をはいた猫」
シャルル・ペロー著
澁澤龍彦訳
河出文庫|河出書房新社
 読みました。「雑種植物の研究」と同じく今更の感も否めません。
 でも、私にとっては初めてだし、古典も取り上げるのがこの「いもほり日記」の特徴だし。
 お話の終わりに書かれている“教訓”が良いですよね。なんかほのぼのしてしまいます。

「痴呆系 −素晴らしき痴呆老人の世界−」
早田工二&直崎人士著
データハウス
 データハウスの「危ない28号」でちらっと紹介されていたのが気になってしまって。
 久しぶりに本を探しました。一時期は、「福岡か大阪か東京に行かずばなるまい」とも思った本です。
 いわゆる老人病院に勤める看護助手が書いた本(本当か?)と言うふれこみです。
第1章「日誌」
 笑わせてもらいました。こんなことを書くのはいけないのでしょうけど。いやあ、自分が同じ立場にならない限り楽しめますよね。どっちが看護側か患者かわからない状態になっています。やはり、“場”が人を変えてしまうのでしょうか。そこら辺の詳しいことは第5章に書かれています。
 なかでも笑ったのが、14、15ページでした。
第3章「痴呆老人の言葉」
 痴呆老人の言葉を著者が書き留めたものですが、とても良いです。そこら辺のへなちょこ詩人よりずっと素晴らしいものがあります。
 著者は、「胡桃の城(脳)の山頭火」と名付けています。(ATOK12は“さんとうか”が辞書に登録されているのですね)
 どんな?本を読んでください。
第5章「職員列伝」
 第1章のところでも書いたように...言葉は不要です。この程度でも「本当かい」と思ってしまう自分がいかに平和な世界に住んでいるかですよね。もちろん、ここに書かれていることが本当ならですが。いや、メディアの中には真実などないのが真実だから。
 いずれにせよ、読み物として大変楽しい本です。家族で楽しめる本だと思いました。一家に1冊お勧めします。

「平成お徒歩日記」
宮部みゆき著
新潮社
「小説を読め」って言われそうだけど。こんな変な本ばかり読んでます。
 紀行エッセイとなっています。
 古地図と現代の地図を重ね合わせながら江戸時代と同じように「歩いた」らしいです。 実はミステリーと云うのは苦手なんですよ。宮部みゆきの江戸ものは気にはなっているのですけど、こんなところでごまかしてしまいます。
 だからどうだと言われてもしょうがないのですが。買おうと思ったのは、表紙に「いにしえの大江戸と同じようにあるく空前絶後の紀行エッセイ」とあったので、私的に「きっと南千住に行っているはずだ」と思い確認したら確かに行っていたので。
 あ、南千住とは小塚原のことです。
 そうか、あの時行った鰻屋は有名な老舗だったのか。しらなんだ。と云うわけです。

*** ロードテスト ***
 こういうをの「魔が差した」というのでしょうね。と言うことで今回衝動買いしたのはこれ。

「PSION Series 5」その1
 9月始め、なぜか風邪をひいてしまったのですが。しかし、打ち合わせやなにやかやで会社を休むこともままならず、熱のでたまま出勤していました。
 もちろん、そんな状態で仕事ができるわけもなく。その時頭の中に現れたのは「さいおん」と言う単語だったのです。ちゃんと書くと「PSION」。
 大英帝国の頭のいい人たちが考え出した、PDAです。
 前から知ってはいたのですが、あまり気にしていませんでした。
 結局その週は、日に1度サイオン社のホームページを見て悩んでいました。
 さすがに、風邪で体がきついので自分でも「どうしたいのか」よく解らない状況でしたが。
 しかし、風邪も直った翌週、ブックマークされているサイオン社や、エヌフォー(こちらは日本の会社です)で製品の情報を見ているうちに欲しくなったのです。おそらく、風邪をひいているうちに物欲が育っていたのでしょう。
 通販のサイトを見たりして検討していたのですが、それでも現物を見ないままに買う程ではなかったのです。いや、結果からいえば現物を見ずに買えるくらい切迫していれば良かったのですが。
 週末が近づくにつれ、現物を見たい欲求が高まってきました。
 週末友人が福岡に行くと言う話を聞き、「もし、サイオンが福岡にあれば教えて」と伝言したのです。
 それと平行して私は大阪は日本橋に行くつもりをしていました。幸い、金曜日の夜寝るのが遅く朝の飛行機に乗る時間に起きることができませんでした。
 ところが、その夜、福岡の友人から連絡が入りました。曰く「福岡の主だったお店ではサイオンは見かけません」でした。
 ついに、翌日の日曜日9月19日の朝私は全日空のチケットを手にしていたのです。今回は日乃出堂通信関西支部にも連絡無しのお忍びです(笑)
 日曜日の日本橋ですから日乃出堂通信関西支部の人間に会わないとは限りませんですが、今回はその可能性は低いと踏みました。(実際会いませんでしたが)>会うわけないだろ!
 伊丹空港からまっすぐ日本橋の予定だったのですが(と言ってもモノレールで千里中央に出てそこから地下鉄で難波までの予定)、気がつくと私は梅田で地下鉄を降りて堂島のジュンク堂へ向かって歩いているところでした。うーん、一体どうしてこうなるのだろう?とりあえず本屋で景気づけに散財してから難波へ向かいました。
 日本橋のT・ZONEに行き、ついに現物を目にしました。そして、店員さんにお願いして手にとりました。開くとせり出すキーボード。大きなキー。「これください」(大笑)
 後は、もしかしてと言う期待をしつつHP200LXも探したのですが見つかりませんでした。それほど一生懸命探したわけではないので、いくつか行かなかったお店もあるのですけど。
 後は急いで空港へ。一番早い便に乗って大分に帰ってきました。
 当然、夕方から購入したPSIONの設定です。
 今回購入したのは「PSION Series 5」とその日本語化キットである「UniFEP」(エヌフォー製)。サイオンにはPCカードモデムを接続するためのアダプタもあったのですが、大きかったので止めました。今ちと後悔しています。
 次回、いよいよ本編です。

*** 編集後記 ***
編集後記を書いている今はもう西暦2000年もあと2ヶ月少しで終わりと言う時期です
***原稿募集***
 日乃出堂通信では原稿を募集しています。
 内容は一応何でもありです。まあ、本文を参照してください。
 原稿の送付は以下のようにお願いします。
1)できるだけ、電子メールでおねがいします。型式はプレーンテキストでね。
2)改行は必要なところにだけ
 通常のメールでは70文字程度で改行を入れるのがマナーとなっていますが、「日乃出堂通信」用の原稿は通常の文書のままで送付ください。
 一応、紙メディアでの発行も考えているので編集の都合上のお願いです。
3)送付は奥付のメールアドレスまで。

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* 日乃出堂通信 Vol.47 1999年10月01日発行   *
* 発行:日乃出堂                *
* e-mail:hig@fat.coara.or.jp          *
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