「日乃出堂通信Vol.47」
*** いもほり日記 by NP ***
「遺伝子医療への警鐘」
柳澤桂子著
岩波書店
読んでいて「なんか情報が古いな」と思ったら1996年初版でした。それを考えるととても早い時期にこう言う本を出しているのは偉いと言うのが感想です。いや、私がこう言うことを考え始めたのが遅かっただけですけど。
題名どおりの内容なのですが、遺伝子医療の歴史がほとんどで、事実が羅列され、判断は読者に任されていると言う書き方に好感がもてます。
個人的には、「優生学」が好きなので今の様な状況は気に入っているのですが。
そういうわけで、関連して「優生学の復活?−遺伝子中心主義の行方−」(ブライアン・アップルヤード著:山下篤子訳:毎日新聞社)と言う本も購入したのですが途中でやめてしまいました。だって、優生思想を危険視しているんだもの(笑)
だいたい科学のありかたなどを偉そうに書いているのが許せんのだ。
「やれることまでやる」、「可能なことはすべて実行する」と言うのが正しいあり方だと言うのにね。
「君美わしく 戦後日本映画女優賛」
川本三郎著
文春文庫|文藝春秋社
「君美わしく」と書いて「きみうるわしく」と読ませてくれます(ルビがふってある)。
相変わらず川本三郎です。
どうでも“良い”です。
「性・家庭・社会」
B・マリノフスキー著
梶原景昭訳
人文書院
マリノフスキーは名前は聞いたことがあると思います。
文化人類学のお話です。内容は題名そのままです。
家族と社会が変わりつつある今...んなこたあどうでも良いですね。
結局、自分が科学技術に毒されていることを確認しただけです。
何であっても普遍的な部分を読みたいのですよね。
この本を読んで何かわかったかって?
こんな本で何かわかるわけはありません。わかっていればこんな本を読む必要はないはずです。
それでも、読んでいると当たり前のことに気がつかされることもあります。この本にも1点だけ教えられることがありました。
残念ながら研究対象が古典人類学の対象と言うことで、変わりつつある(かわってしまった)現代の家族や社会を知るには適切でないと言わざる得ません。
それにしても、社会が変わってしまったのに個々人の家族観、社会観が変わっていないのが困りものですよね。
「続日本軍の小失敗の研究」
三野正洋著
光人社NF文庫|光人社
“未来を見すえる太平洋戦争文化人類学”と言う副題がついてますが、意味不明です(大笑)
“続”とあるように前があります。前作に続き「小失敗」に焦点を当てると書いてますが、前作に続き日本軍の“戦略”に関わる部分に評価が及んでいます。と言うより結局その部分に言及してしまうのですね。
*** ロードテスト by 斉藤一夫 ***
「PSION Series 5」その2
前回のロードテストから既に9カ月が過ぎています。ですから何を書こうとしていたのか全く忘れていると云うのが正直なところです。
その間に、PSION REVOも購入しました。今は、5mxを購入したくてたまらない状態です。(結局買ってしまいました)
さてPSIONですが、マシンは非常にすばらしい物です。
“その1”にも書いた(そして必ず紹介されている)、せり出すキーボードは秀逸です。
キーボードはHP200LXとは対照的で、普通にタッチタイプが可能です。もちろん普通のキーボードと比べるとめちゃくちゃ小さいのでいくらかの練習と慣れは必要ですが。
HP200LXのキーボードの相違点は、上に書いたようにタッチタイプができると云うことなのですが、サイオンが「机の上に置いて使用する」ことを前提として作られていると言うことに気がつくまで少し時間がかかりました。キーピッチが結構大きくとられているため、HP200LXの様な両手でマシンを抱えて親指タイプははっきりいって私にはできません。そのため、最初「このキーボードは使いにくい」と感じてしまいました。
今は、ちゃんとマシンを何かの上に置いて使用しています。
サイオンの次の特徴は、画面がタッチパネルになっていると言うことです。
そのため、すべてをキーボードで実行するのはちょっと無理な部分もあるのですが(それでもほとんどのことはキーボードで可能です)、それにも増して便利ですよね。一番便利なのがPalmの様に画面に絵が描けると言うことでしょう。飲み会があるときには地図を手で描いてそれをスケジュールに貼り付けることが簡単にできます。これは、DOSでかつタッチパネル式の画面を持たないHP200LXにはできないことです。
最後にHP200LXとの違いの最も大きいところ。SymbianのEPOC32と言うマルチタスクOSが動いていると言うことでしょう。
いっぺんにいろいろできると言うのはやはり便利です。
さて、そんなPSIONにもとっても大きな弱点があります。1つ目は標準で日本語が使用できないところです。もちろん、日本のユーザがkEdit、JMemoと言うSJISの日本語入力ソフトを作ってくれています。さらに”その1”でも書いた「UniFEP」と言う日本語化キットも出ていますが、HP200LXとは違いOSの日本語化ができると言うものでは無くあくまで“日本語入力”ができるアプリケーションとして作られているのです。それに「UniFEP」は文字コードも特殊だし。
これら日本語入力ソフトのおかげで、PSION5に搭載されている標準ソフトのほとんどで日本語が使えるようになるのですけど。でも、標準のメーラとWebブラウザでの日本語はだめです。PDAとしては結構致命的かとも思えてしまいます。ただ、メーラについてはやはり日本の力のある人たちが「JM5」と言うすばらしいソフトを作ってくれていました。
そんなこんなで、今ではHP200LXからPSIONに乗り換えることができるのでは無いかと思い始めました。
そうそう、上に“1つ目”と書きましたね。1つ目と言えば「一つ目小僧の秘密」(鈴木浩彦著|クロスロード刊)でしょう。どこかで書いたと思いますが、ついに見ることがかないました。某須藤真澄のホームページで紹介されていたように、とても民俗学的な本でした。(古)本屋で見つけることがあれば買ってしまうでしょう。
次の問題点は情報が少ないと言うことです。日本人ユーザのホームページはまだまだHP200LXに比べれば少なく、わからないことも多い状態です。
雑誌でも取り上げられることはほとんどありません。月刊誌で唯一取り上げられているのが「月刊ASCII」で、他は季刊の雑誌2誌と言うのが現状です。役立たずのWinCE機(いや、実物を持っていないので本当のところはわからないのですけど)とかは毎月どの雑誌にも取り上げられているのに、PSIONの様なすばらしい機械を取り上げないとは。
で、3つ目は、やはり「大分で売ってない」ことです。これが一番の問題かもしれません。周辺機器が手に入らない。とっても困ります。今となっては、5mxなどの本体は通販などで購入しても良いのですが、周辺機器はやはり「現物を見てみないと」と言う部分がありますから。売ってない物は買えないよ。その証拠に私がお給料をもらっている会社の私の回りではPSION5を知っている人は誰もいませんでした。
そういうわけで、5mxも手に入れました。基本的にはシリーズ5と変わりませんがCPUのスピードとメモリの大きさが倍になりました。
体感速度は3倍くらいに感じます。とても使いやすくなっています。
PSIONについては、このくらいでおしまい。って、全然紹介になっていませんね。PSIONはやはりHP200LXに比べると使いやすいとは言えないと感じています。しかし、あのギミックとマルチタスクは棄て難いのです。
今のところ徐々にHP200LXから環境を移行しているところです。
そうそう、REVOも購入しました。REVOは、HP200LOXの様に両手で抱えて親指タイプができます。でも、なんか使いにくいので使っていません。WorkPadの代わりと思って買ったのですが、やはり会社で持ち歩くにはWorkPadの方がよいようです。
次回のロードテストは大物です。お楽しみに。
編集後記
今回46号、47号および48号同時発行です。
45号からかなりと言うよりめちゃめちゃ遅れてしまいました。
そのあいだ物欲全開でお金を使いすぎました。
ところで、46号と47号の間がかなり開いてますが、いもほり日記に挙げた本の数は少ないようです。もっと読んだつもりだったのですが。
ま、買うばかりで...
小説関係も読んでませんね。部屋には本が散乱しているのに。
***原稿募集***
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内容は一応何でもありです。まあ、本文を参照してください。
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一応、紙メディアでの発行も考えているので編集の都合上のお願いです。
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