photo diary
カレンダーを見ると2日のところに、
橘始黄 ( たちばなはじめてきなり )」
このカレンダー、七十二候も書いてあって、そのひとつ。
二十四節気の小雪と大雪の間、初冬から仲冬への言葉。
これには、「ユズ・ミカンなどが黄色に色づき始める頃」
とあるけど、別の資料では「…の葉が黄色に色づき…」
になってるのもあるし、明治以降は「たちばなはじめて
きばむ」と読むらしい。
日本人の季節に対する繊細な感覚が表れてて、いいね。
2005年12月2日  「 橘 始 黄 」
ここんとこ、体調の浮き沈みが交互にきて、今日はブクブク沈んでた日だったのが、
これを見たら、「うわっ、橘の着物、着てぇ〜っ!!」で浮上♪(いつもこーだといい・笑)。
頂き物の未着用品ながら、少し派手かなと(…どのツラ下げて言うか…)、なかなか
袖を通す機会がなかった橘の銘仙。今日はコレしかないっ!! 経捺染で光沢きれい。
 
…29日に着た銘仙と色がかぶってる(汗)。帯も同じ。ページが変わっててよかった。
かぶりついでに、この系統の銘仙と、橘柄の着物のまとめ@備忘。
「橘」っちゅーより
愛嬌満点の異星
人に見えてしゃー
ない。
橘on橘。今だと絶対にしないであろー
組み合わせ(冷や汗)。4年前。
「○○尽くし」みたいなのは、よほど
雰囲気が違わないと難しそうで苦手。
左は笑顔の橘っぽいけど、右のは
中華まんを想像しちまってウマソー。
某呉服店の銘仙風着物の
元柄となった銘仙。
リサイクルショップに、所在
なげに吊るされてた。
「まさかアレですか〜??」
「はい、アレです」
用済みになったら、「はい、
それまでよ」ってのが理不尽
に思えて、つい買ってしまった。
色も柄もシンプルなのは好み。
綸子の訪問着。白っぽいぼや〜っとしたのが橘(わかりにくぅ)。
近年の着姿は…見せたくなひ。。。お正月にでも着よ。( _ _ ;
先日の羽織にも橘。
これもぼんやりした色で
隠れてるみたいなのが
おかしい。
自己主張しないから忘れ
るとこだった(をゐっ!!)。
黒×赤の銘仙。
同じ色の銘仙でもいろいろ。
左が一番銘仙らしく、中と右は変わり織り。
けど、右のは光の加減で柄が沈むことも
なく、ちょっとくすんだ感じ。
コレを初めて着た時、一緒にお茶した人に
「若作りしすぎですよー」と言われて以来、
袖を通す根性なくなった(泣)。
お正月だったんだよ〜。
おまけ
蓬莱山に橘のド派手名古屋帯。実物はもっと金色。
オクで落としたものの、さすがにコレは…。
時代物の派手なのは感覚マヒで平気だけど(ぅぅぅ)、
現代物の派手なのは年を考えまする。
 
もう締めることもないでせうし、どなたかお要りようの
方がおられれば、お譲りいたします。
未使用、仕付けつき。
仔細、メールにて。
お正月用にいかがっすかぁ〜。
もひとつ おまけ
これが橘の木。
左は大阪・お初天神ので、2メートル以上の高さがあります。一昨年の6月下旬、
指差した先に1個だけ実がついてました。
右はウチにあった橘。4年前の秋、東寺さんの市で買ったもの。あの七十二候と
照らし合わせると、この時期に色づくのはやはり実のよう。食用には不向きとか。
小ぶりな蜜柑かやや大きめの金柑って感じなのに、図案化されるとなんであの
姿形になるのか、不思議でならんです…。
2005年12月8日  「 茶羽織 」
夜中の徘徊シリーズ。
「液キャベを買いに行く」篇。
 
晩ご飯の後に小腹が空いて、食パンにマーガリンと
砂糖をごってり塗って食べたのがアカンかった。
胸焼け気持ちわるぅ〜。
ウチの冷蔵庫にはたいがい、液キャベ@コンビニで
売ってる方が買い置きしてあるけど、在庫切れ。
オナカ重い→寝られへん→寝不足→顔むくむ…。嫌!!
行きます、ローソン。液キャベのためなら〜。
 
 
毛糸の茶羽織。もうほとんど売ってませんなぁ〜。
これは何年か前に洋品店や毛糸屋さんを探し回って、
やっと買えた物。
店の人も、「もうこんなん着る人いいひんし、今ある分
でおしまいにすんのよ。オネエチャン(←ポイント高し)
着られるよーな色、あんまりないで〜」とガサガサ。
ほんま、おばーちゃん色ばっかで、明るめの色はこれ
だけ。あったかぁてええのになぁ。。。
近所やからなんでもええわぁ…と、この銘仙の長着を着よ
と思って広げたら、羽織やった(爆)。
なんで気がつかへんねん…。
こないだっからぼちぼち着物の整理を始めて、出土した物。
きれ〜にたたんであったし、そのままにしてた。
全然趣味と違う。これも市の暗闇の「1000円詰め放題」で、
袋にぐゐぐゐ押し込んだブツに違いない。
も〜、「なんでこんなん、買うたんやろ」もシリーズ化しよか…。
「ハハは下へ参ります。扉にご注意ください〜♪」
ノンキに息子に手を振る。
(これだけのために借り出され、ごっつ機嫌悪い)
 
…“なんで気がつかへんねん…”はまだあった。
財布持ってなかった。
ぶらぢゃーしてなかった(汗)。
 
首に膏薬をペタペタ貼った後で、それを隠すのに
必死のマフラー。ついでに髪も下ろしたら、絶対
見えへんやろー。
と、ひとつのことに頭がいくと、他のこと忘れてしま
う今日このごろなり。
脳味噌カチカチに縮んでるわ。ぅっぅっぅっ。
2005年12月9日  「 おじょり 」
本日、粂さんと高島屋でございます。
も〜、この方には、「ぢょうちゃま」「粂さん」「うしさん」と多彩なキャラを演じて…嘘です。です…いただいて
おりますが、この日の装いは“日雇いタコ部屋労働で稼いだお足で誂えた一式”だそーでして、
ま、「日雇い1号粂さん」でよろしかろーかと。
んで、この日はなにゆえここまで気張られたかっちゅーと、
「百貨店に行くのですから」
ゑゑ、お気持、わかります。私らのいつもの装い、百貨店の呉服売り場では浮きまくりです。
申し合わせるでもなく、私もフツー。
(と自分では思うが…悩)
今物の紬に、アンティークなれどなんでもいけそな
和更紗の帯。
「百貨店に行くのですから」
…ほんまに…、常が常やさけ〜、往生しまっせ〜。
特に高島屋の店員のオバチャンは、チェック厳しい目つき(爆)。
 
 
んでもって、百貨店に何しに。
「お正月用に草履を一足…。
  伊と忠さんへお連れくださいますか」
…なんぼでもお連れしますけど、あんさん…。
まだ誂えなはんのかぁっ!!
 
 
私も来年は税務署と社会保険庁の目をかいくぐって、
日雇いに励むべし。
これがこの日の粂さんのよそほい。
伊予紬に所どころに刺し子の羽織。
長着はぱっと見、片身変わり風に
染められた縞。
「ええトコの奥様」に見えまっせ(笑)。
 
「お正月用に」と言いつつ、選ばれた
のは黒のエナメル台に黒と白の縞
の真田紐の鼻緒。。。
あのー、一歩間違えると「アブナイ
姐さん風」ですけど〜。
 
鼻緒を挿げてもらって試し履き。
並べてみるとこの日のお召し物に
よく映えること!!
粋な姐さん、いっちょあがりぃ〜♪
履き心地も良いそーで、よろしゅーござんした。
嗚呼、キマリすぎて、わたしゃ、肩身が狭いったら。。。
 
粂さんが鼻緒を挿げてもらっている間、私も物色。
「何か面白い台はありませんか」
っつーと、あちこちからワサワサと出てきた(汗)。
それでもまだ飽き足りず、「もっと」と無理難題をふっかけ、
次回のお楽しみとして保留。
散財しちまった分、食事はチープ。
ここのパスタはトマトソースがおいすぃ〜。
 
「今日は汚したくありませんから、失礼…」
ハンカチをぐゐぐゐと襟元に押し込む粂さん。
「羽織だけでもお脱ぎになれば??」
「…脱げませぬ。。。」
「やはりお上品な方は、人前ではお恥ずかしいと」
「いえ、そーではなく、羽裏がちとデンヂャラス…」
「ならば、そろりそろりと下ろせば良きこと」
「そんなことがワタクシにできませうか!!」
アナタ、いつもど〜やって羽織をお召しになるの??
…ってなことで、
『 粂流 羽織の清く正しく美しい着方講座 』
 
まずは羽織をおっぴろげます。
あ、こちらが例の羽裏ですね、なるほど。。。
粂さんのお上品志向を反映した、とてもエレガントな…。
素晴らしく大人の女を演出なさるあまり、ぼっちゃん
ぢょーちゃんがクリスマスプレゼントにほしがっては
ならぢと、サイト管理者判断でモザモザを入れました。。。
                     ほな、出さんでええやん…。
次にリュックを背負うよーに
片袖を通します。
よくわからない方はアキバ系
男子に尋ねてみませう。
軽やかにステップを踏み、
もう片方に腕をブッ込みます。
BGMが『マツケンサンバU』
だと相当なテクニシャンです。
最後はストレッチのよーに
両肩をグリグリと回すと、
美しいなで肩ラインが描けます。
…多分。
いかがでしたでせうか。これをマスターできれば、貴女にはきっと、「紳士服の○○」から
CM出演の依頼が舞い込むことでせう。
但し、『美キモ』路線を歩みたい方及び着物初心者の方には、お薦めいたしません…。
最後はきれいにおさめよーと思いましたが、ツリーの下のプレゼントの箱を狙う二人…。
空箱でもブランドの紙袋だけでもいい、サンタさん、今年こそはヨロシクお願いします。
 
私信 >粂さま
あれだけ頑張ったのにパスタで汚しちまったおべべ、もう悉皆屋さんに出されましたか(爆)。
十二月中旬のダイアリーはこちら→