photo diary
2005年7月5日  「 二日早い七夕 」
朝からセミが…。うるさい。寝とれんわいっ。
雨続きでたまりまくった洗濯物を、洗濯機に放り込む。
…息子の靴下は異臭を放っとーる。ほかしたろか…。
 
茶碗をガシャガシャ洗って、拭き掃除して、新聞紙を
片付けて、おーーー、まるで主婦のよーだっ。
「違います。私は主婦です。忘れてはいけません。
 時々は思い出しませう」
うぅぅむ、今日は晴れたせいか鬱神さんも来ない。
こんなの、絶対、二日早い七夕。
“フツーの主婦”の自分との再会なんて、笑えねぇよーな
笑えるよーな。
こんなのが毎日続くといいねぇ…。
んなこと考えながら、茄子の煮びたしを作る。
 
 
ひとしきりやることやって、汗を流してから着替えて
レンタルビデオ。
まだ馴染んでない麻のおべべはゴワゴワ。
上の角度から見ると、小豆色と抹茶色の十字。
右の角度から見ると、小豆色だけみたい。
なんでだか、余裕はずいぶんあるのに、抹茶
色の十字…というよか、縦にきれいな十字の
多い部分が縫いこんであるのが、もったいな
い気がする。
和裁のことは全然ワカランけど、こーしないと
アカンのか、誂えた人の好みなのか…??
いたぶり・いたぶられ…が生き甲斐の私、
やはりこれは借りるべきでせうか…。
2005年7月8日  「 小袖をみにゆく 」
「たまには優雅な物も観ませう」
と出かけた、『京の優雅 〜小袖と屏風〜 』。
千總コレクションだそーで。
…千總さんのおべべにご縁なんぞない身、ちぃっと
気後れいたしまする。
こちら本館。展示してるのはモダンな別館。
ん〜、この建物だけでいい…。
コレクションは写真撮影禁止…だったと思う。
…感想を述べねばならんのだろーか…(汗)。
んんんん、「“衣装” ではなく “意匠” として
観ると、素晴らしい展示会でありました」。
小袖=着物=着る物…とゆー目で見てしま
うと、退色や傷みが目立って悲しいほどの
状態だけど、デザインや技法は凝ってて豪奢。
 
あと、丸山応挙の動植物のスケッチもあり、
着物のデザインでよく見る花のほかに、今も
そこらへんで見かけるよーなシュウカイドウ
やレンギョウ…そんなのもあって、応挙が
生きた時代と今の時間差が一気に縮まった
よーな気分。
 
妙齢のご婦人(“おばあさん”と“おばさん”の
中間くらい。ビミョ〜)で着物の方もちらほら。
…が、「どないしやはったんどすゑ〜??」な
お姿の方が多く、…うぐうぐ…。
「こんな所でツッコミ入れてはイケナイ」と思い
つつ、目はそっちに釘付けになってしまった…。
常設展は一部を除き、撮影可。上はお不動さんか??
十二単の写真撮りつつ亭主が、「重いやろな。暑いやろな」
を繰り返す。自分の女房がこんな薄い物を着ててもアセモ
だらけになってるの見てたら、わかるやろぉぉぉっ。
本館は趣きのある造り。
いちびって細い鉄格子に指を突っ込んだら、
開いてしまった。焦る。
昔は銀行か何かだったんだろーか。多分、
防犯用に格子にしてあるんだ…と思う(汗)。
着物は絽銘仙。…とゆーことで買ったけど、
この透け感は紗に近い。網戸かっつーほど
目が粗い。おかげで涼しい(笑)。
下に白い襦袢を着てるからまだほんのりした
色に見えるけど、着物だけだとグロテスクな
血のりみたいな色で、食欲なくす。
物珍しさと藤独鈷に惹かれた一品。
帰り、木屋町の『ソワレ』に寄る。
ここも凝った造りとBGMが流れてなくて、
静かにくつろげる場所。
明るくて若い女の子ばっかのカフェだの
なんだの、しゃべり倒す時はいいけど、
亭主と二人では疲れてしまうこのごろ…。
おっさんとおばはん、無言でまったり。
七月中旬のダイアリーはこちら→