photo diary
2005年9月21日  「 壮行会 」
本日…、
えーとえーと、どっちだったろ、話の筋からして「ぢょうちゃま」
ではないな、そう、ねえやの粂さんでございます。
粂さん、しばらくお山へ出稼ぎに出るそーでして、
壮行会を催しました。なんでも、「タコ部屋」とやらへ
参られるそーでございます。
タコ部屋…。深く追求はしてはなりませぬ(汗)。
これも手に職あらばこそっっっ!!
なんの芸もないばあやは、ぢょうちゃまのお守り@
時給750円に甘んじまする。うくく。
 
場所は先日の「ホテル・モントレ」のカフェ。
チャペルの正面で景観良し、店内どなたもおらず
…店員さんも気を遣ってか奥に引っ込まれ、貸切
状態。
心置きなく「OPHのN病棟の検便」や「恐るべき
P科待合室の実態」など話せましたわ。
粂さんもグロネタはお好き…。
 
…が、
「 私、常々、上品になりたいと思っておりますの 」
ど、どなたがでせう…(悪い汗)。
「 わ、私も常々、上品になりたいと思っておりますのよ 」
おほほほ
おほほほ
おほほほ
おほほほ
おほほほ
おほほほ
おほほほ
おほほほ
おほほほ
妄想にふけるのは勝手でございますからっ!!
しかし、粂さんは本当にそうお思いのよーで、はい、実際そーなのでして、敬意を表して
フォントを「教科書体」にさせていただきました。私はうそつきなので「ホラー体」でございます。
                                               by フォントフェチ
うそつきさんは、教会で懺悔。
お上品な粂さんは、ずいずいと最前列
まで進まれ、木の長椅子に腰を下ろさ
れました。
 
「ミシッといいましたの。
 ずいぶん古い椅子ですのね…」
「椅子と申すより、粂さんのお尻が…」
「もう一度、懺悔なさいますっ??」
「ゐゑ、もう十分に(泣)」
 
異国で使いこまれ傷や虫食いもあるけど、
ここの調度品はどれも味がありまする。
宗教的にはなんというのか、一般では
タペストリーにあたるこの品も、人物の
縁は金糸が施された刺繍。
こんな訪問着、ほすぃ…。
 
「どなたでせうかしら」
「セント・アグネスですわ」
「まぁ。さすがお上品。よくご存じで…」
「頭の上に名前がさしてあります」
「文化刺繍…」
「フランス刺繍っ!!」
下の文字は、「Pray for us」。
'05/06/24
“壮行会”ってなことで、ちぃっと縁起のよさげなものを…と、
「荒磯に鯉」の帯。…デカすぎ。たいてい鯛と間違われまする。
ま〜、せっかく尾頭付き(…)なので、頭から尻尾までお太鼓に
収めたいけど、毎度四苦八苦しとります。
こんなイッちまってる帯に合うおべべ、…わかりませぬっ。
だもんで、いつも縞で無難にまとめるしか能ございません。
しかし、粂さん。貴女、帰る直前までコレを袷用の帯だと思って
らっしゃいましたね。
です(泣)。ゑゑ、ゑゑ、あまりにも帯芯がごつくて、締めてる
私も“拷問帯”と呼びたい暑苦しいぃぃぃ帯ですがっ。
左側が今回の夏お召。
右の生地はやや透け
てるけど、素材不明。
右の方が清涼感があっ
ていいものの、お彼岸
ともなると厳しいか。
待合室の花、前回は百合にトルコギキョウ、
結婚式にぴったりの豪華版で芳香が漂って
いたけど、今回はお月見バージョン。
 
「このススキ、乾いてません??
 開ききっちゃって…」
「さ、触ってはなりませぬ」
やけにススキに興味を示す(ススキにしか
興味を示さない)粂さんなり。
「お山の仕事から帰ったら、エステに行って
 お肌ピカピカにして参りますわ♪」
「ピカピカ?? テカテカでは…」
「ピカピカ!!」
「テカテカ」
「ピカピカっっっっっ」
今でも十分にピカピカしとりますぞな。
至近距離のフラッシュとは、かくも罪深き
ものなり…。
 
今日も今日とて、こぢゃれてレトロな染め帯。
お山でのお稼ぎは全部おべべや帯に流れて
ゆくのでせうか…。
ちぃっとお慈悲があったなら、ばあやに「ある
時払いの催促なし」で貸してたもらっしゃい。
 
それでは、無事のご帰還を祈念して…。
万歳三唱!!
2005年9月28日  「 ぶうーーーー」
ヨレヨレでおます。
いつもは夜診に行く診療所、別用で朝一からだす。
着物でも着な、やってられまへんっ。
待たされること4時間、「駄々こねたろか」気分…。
 
前日、23日に市役所のHPから問い合わせしてた、「国勢
調査調査票が9月27日に回収されることについて」の回答
がお昼の12時頃に電話であったものの、こちらが知りたい
「27日回収は誰の都合で、市役所は把握してるのか」
についての明確な回答はないまま、4時まで電話をたらい
回し。「もうええっ!!」っちゅーても、またかかってくる。
6時、「市役所の○○です。お詫びに来ました」…って、
アポなしで来るかぁ〜!? 「突撃となりの晩ご飯」状態。
しゃーないから近所のファミレスで話をしたけど…。
ここでもちゃんとした回答はないわ、最高責任者は出せん
って言い放つわ、なんなん、この人ら?? (市民の公僕です)
最後は円満に話を終えたけど、「責任者に説明せんなん」
ってことで、電話でのやり取りが全部わかるのは私しか
おらんし、朝までかかって時系列にまとめてメール送信
しましたがな。
アンタらなぁ、たいがいにしいや…。
一睡もせぬまま、診療所に直行。もぉ~~~~、難儀なことはなんでこー立て続けなんやろ。
書類の打ち込みしてる最中に、空も白々。
おっと、朝顔に水遣りせねば。
水遣りがしんどく感じられる日もありゃー、
この日みたいに息抜きになる日もあり…。
 
この小さくて白い花は、いただいた朝顔の
鉢から芽が出たもの。こぼれ種かな。
名前も知らんけど、こんなの見てたらほん
の少しの間でもほっこりできた。おおきに。
2005年9月30日  「 神戸の病院 」
たった数時間でこーも変われるモンでせうか。女はウソツキです…。だからいいんぢゃない。
前から気になってたんだけど、夏以降、
周りの人からも勧められて、紹介状を
持って神戸の専門病院へ行きました。
甲状腺の病気であります。
着物を着てても喉がぽっこり腫れてる
から、お気づきの方もおられたかな。
血液検査と超音波検査の結果、「橋本
病」とゆー甲状腺機能低下症でした。
幸い、こんなのは軽い方で薬で治まる
とのこと。よかったぁ〜。
 
思うところあり、またブログに書きます。
病院は神戸の 隈病院 ( くまびょういん )です。 http://www.kuma-h.or.jp/
右上の写真、具合が悪くて横になってるんぢゃなく、あまりの段取りの良さ、スピーディーな
進行に普段の自分のテンポでは追いつけず、ちょっとエネルギーチャージしてるトコ(笑)。
この日はたまたま患者さんが少なかった(それでもいっぱい)らしいけど、ほとんど待たされる
ことなく、初診手続きから検査・診察・結果告知・会計・薬まで正味は3時間。食事で1時間増し。
患者本位で良心的、とても気持のいい病院です。
乳がんや骨密度の検査なんかもやってるし、いろいろ気になる方はHPをご覧くだされ。
思ってたより早く終わり、「あわよくば…」と
持参してった9月最後の単衣に、空いてた
授乳室を拝借して着替え。
(化粧もしたわよっ)
 
 
…ほんとは、行く前に「腫瘍かもしれん…」
「生検もあるかもな」「手術やったらガバっ
と切りますね」と、いろんな話が飛び交い
(それも医者に限ってビビらす)、仮にそんな
落ち込むよーな結果が出た時、着物着て
「ファイト、一発!!」になろーと思ってた(笑)。
 
それが晴れやかな気持で着られることが
できて、感無量。
まだ日も高いし海まで足を延ばして、神戸
観光してるワタシですぅ〜。
銘仙は1カ月ぶり。観世水に鷺、大柄でも
抑えた色調でお気に入りの単衣。
鷺にだけ金糸が織り込まれて、ぱっと見は
ええけど、裏の糸の始末がプカプカしてて、
綿レースの襦袢にひっかかり、たくし上がっ
てくること!! ゴロつくしなぁ。
次からはポリ襦袢にしよ。
ビー玉に興じるぼっちゃん・ぢょうちゃん。
「おお、懐かしや。おばさんも仲間に入れておくれ」
言いながら、玉をはじこーとするぼっちゃんの指を
ぐゐ〜と押さえ込むおばさん。。。
「ほれ、はよ、はじきなされ」
 
ふふふ、まだ神戸には「人形いぢめのとーか」の
ブラックリストは回っておらぬよーぢゃ。
黒船でやってきた異国の男。
国籍不明。目下、我が家に居候しているが、
日本語が通じなくて困っている。
話せるのは話せるものの、脈絡がなく自分が
思い立ったところから話し始めるため、結果、
ほとんど意味が通じない。
おそらく「駅前留学」しても、習得できまい…。
 
果たしてこの男は、ちゃんと就労ビザを持って
入国したのだろーか。
入管にチクッてやろー。
まだまだ時間に余裕があり、
メリケンパークオリエンタル
ホテルでお茶。
 
一番目立つ場所の花器に
赤い実物が混ざるようにな
ると、いかにも秋の訪れを
感じさせる。
お茶を飲み始めた頃はまだ青空が広がっていたのに、少し赤みを帯びてきたかなと思うと、
またたく間に太陽はビルの谷間に沈んだ。
それを合図にしたかのように、今度は真正面の観覧車のイルミネーションが点る。
暗くなるほどに点滅のパターンが増えて、真っ暗になるまでラウンジでうっとり見ていた。
 
もうこの日のメインの用事が何だったかなんて、すーっかり忘れてたけど、「晩飯、どーする」
と問われて、「海苔っ、塩昆布っ、ワカメスープっ、ふりかけっ、酢こんぶ買うてくれ〜!!」。
検査前の一週間はヨード制限(主に海藻、昆布だしもダメ)で、帰宅後、ぬくぬくのしろめしに
ふりかけかけて食べた。おかず、いらん。嗚呼、しあわせ…。
十月上旬のダイアリーはこちら→
『北の人』とタイトルがついている。
それでマントを羽織ってらっしゃるのね。
でも…。
「ねえ、暑くない?? 今年の夏も厳しかったわよね。
  ウチの息子なんか熱中症になったのよ。
 アナタも気をつけないと、こんなの着てたらブッ倒
 れるわよ。脱いだ方がいいってば。ねえ、ねえ」
…お返事がない。
北の人は無口である。それに我慢強い。
それは“口だけ達者ですぐキレて、見るからに屈強
な市役所のオッサンを泣かせてしまったワタシ”は
大いに見習うべき点であるっ。
 
若かりし頃の会社帰り、街灯もないよな暗がりで、
こんなマントのオヤヂが通り過ぎざま、バッと前を
開いて、貧相なイチモツを見せられたことがある。
今なら下駄で蹴り上げて、スタスタ帰ってくるだろー。