photo diary
2007年1月17日  「 12年前のあの日 」
また“あの日”が来た。
『去るもの日々に疎し』というが、年々あの日のことが
鮮明に思い出されるようになった。
ニュースであの頃の映像が映し出されるたび、過呼吸
発作を起こすか、「あぁあぁ」と泣くか。
 
火の出た職場で、私も死んでてもおかしくはなかった。
大事に至らなかっただけ有り難いのであって、今でも
生きて泣けることだって有り難いのだ。
5時46分、黙祷。
さて、そのことは真摯に受け止めつつも、先に進まねばなりません。
この半年間、愛機の不調や体調の悪さに加え、少し考えさせられることがあり
更新が滞っておりましたが、このサイトは“おばかしてナンボ”でした。
気分切り替えて、おばか路線に移りまする。
…ったって、こんな日にキワモノを着るのもアレだし…。
色の地味めなのを引っ張り出してくる。
ペタンと広げてる分には、地味なのよね…。
けど、着てみるとこの斜めの黒い縞、目立つのよね(汗)。
おまけにワタシ、斜め縞、全然似合わないしぃぃぃっ!!
帯がまた何締めていいかわかんなくて、久々に邪道、
別の帯にイカットのスカーフを巻きつけて終わり。
 
この着物、銘仙っつー触れ込みで買ったけど、なんとなく
それっぽくない。なんなんざんしょ??
薄手でかなり古い品みたいで、お尻や身頃がプカプカ。
似合ってたら仕立て直しもするけど…、しないわよっ。
お天気が良ければ日中に出かけたかったけど、
あいにくの雨。ようやく上がった夜にご近所散策。
頭にあったのは、やっぱ“あの日”のこと(苦笑)。
足は自然と、あの頃にまつわる場所へ向かう。
いや、今も生活圏内。徒歩数分。
ここはよくお昼を食べに来た喫茶店。
オーナーは変わったけど、内装はほとんど同じ。
今もたまに一人でお茶するお店。
 
このコートは某姐さまからいただいた品。ひげ紬。
もう少し背が低ければ、ちゃんと裾まであるのに(笑)。
ここが当時、勤めてた会社(いいのか、出してっ・爆)。
電灯の点いてる部屋が研究室@そこの助手。
高校の時の化学の成績が23点だった…なんてことは
オクビにも出さず、日がな一日、ビーカーかき混ぜたり
塩酸・硫酸がかかっても、「けっ」とか言いながら実験
してた。
その頃、思いましたもん。
「人間、その気になりゃ、なんだってできる」
          ↓
PC大嫌いだった人間が、HPなんかやってしまってる…。
あの頃も今も、態度のデカさに
変わりはございません。
2007年1月19日  「 骨董屋さん 」
甲状腺の定期健診@神戸の病院でございます。
年末に行く予定が3週間ほど遅れ、その間は薬を二日に
一度にしてたら、診察室に入るなり、
「薬、飲んでるか」
あははは、きっちり検査結果に出とりました(汗)。
薬をちゃんと飲んでれば安定するだろうし、喉の腫れも
以前より少し小さくなりまずまずとのこと。ほっ。
先生、電子カルテ(PCのモニター)見ながら、
「うつ病…。うつに見えへんな」
そんな〜、うつ病患者はいつもどよぉ〜んと暗い顔して
ないとダメっすかぁ?? 無駄に明るくてスイマセーン!!
ポケベル呼び出し待機中
神戸に行くたびよく通るけど、車を止めてまで
見られなかった、アンティークのお店がいくつか
並んだ通り。
や〜っとそぞろ歩きできた♪
ここはアールヌーボーの照明やガラス器のお店。
柔らかで暖かな光とフォルム、外から見てるだけで
ほんわか〜。
値段見たら冷えびえぇぇ…しそーで、入るのはパス。
貧乏性の悲しいサガ。。。
こちらはバッグや小物がいろいろ。
シャッターが半分降ろしてあるのに、
しゃら〜っと覗き込む挙動不審の女。
陥落
だけど、やっぱ一番魅力なのは日本のもの。
軒先に並んでた鉢が値段も手頃で、ついずいぃずいぃ…と中へ。嗚呼、そこには魔物がぁ。
鼈甲の小ぶり(10cmくらい)の簪。
螺鈿や漆の見事な櫛も勧められたけど、私の
髪の量では無用の長物になりかねんし、どっち
かっちゅーと、こーゆーコチャコチャした細工の
方が好きで…。
百貨店の催事で見る鼈甲の品よりは安いものの、
今月の私の小遣いでは買える額ぢゃなく笑って
すませよーとしてたら、オヤヂが買ってくれた!!
天変地異の前触れかっ、パチンコで儲けたかっ??
後で理由訊くと、
「買わんと、一生怨まれそーな顔しとった」
…アンタなぁ…。(-"- ;
とりあえず、おおきに。大事にします♪
浮いた分の自分の小遣いで物色(金欠ちゃうんかい)。
箱根寄木細工…多分…の小箱(横16cm)。蓋と側面に螺鈿。細工の細かさとさっきの簪を
入れるのに丁度いい大きさ、見てるだけでも楽しくて買ってしまう。
これはぽってりぷくぷくの茄子に一目惚れ。なんかおばかっぽくてツボ。
が、よく見ると茄子の中に富士山、横の赤いのはタカノツメ→鷹、「一富士二鷹三茄子」の
縁起物。お正月しか使えないかな〜と思いながらも、富士山隠しちゃえば野菜柄(笑)。
表からはほとんどわからないけど、裏返すとヒビが入ってて、それを鎹とゆーかホッチキスと
ゆーか、金具で補修してある。物の良し悪しはともかく、ここまでしても大切に使ってた人の
気持がいいなーと、また買ってしまう。
 
もう一つ、軒先にあった「吹き付け」だったか、柔らかい青の秋向けの鉢も。
はた…と気づくと、これで今月買うつもりだった下駄、諦めるハメに。
 
骨董品のことは全然わからないけど、ナントカ鑑定団に出すわけぢゃなし、全部バッタモン
だったとしても自分が楽しけりゃいいや、と。
 
帰り、買い物もあって梅田に寄る。
 
あら。
 
 
ちょっとちょっと、アンタ。
お仲間のペコちゃんとポコちゃん、
落ち込んでないぃ〜??
親方がロクでもないと、アンタらの
世界も苦労するわねー。
いつもはあの子の顔見ると、つい
いたぶりたくなるけど、さすがに
今はかわいそーだわね。
私だって「ミルキー」で育ったもの、
多少の恩義は感じてるわよ。
アンタもたまにはメールでもして
励ましてやんなさいよ、いいっ??
ゑ、わかったの??
あらー、エライぢゃない〜。
ぢゃあ、今日はアンタのいたぶりも
手加減してあげよー。
ソフトクリームはこの先っぽが
いっちゃんオイシイのよね。ぐふっ。
ちと余談です。
この先生の物言い、ちょっと乱暴に聞こえるけど、
「一人で買い物に出られるか?」「一人での外出は怖いです。パニック障害もあるんで」
「うん、出にくいやろな。車は大丈夫か、トンネル入った時はどう?」「それは大丈夫です」
「そうか、パニック障害の人も多いで。死にたい気持になる時はあるか」「はぁ…。モニョモニョ」
「死んだらアカンで、絶対にな。今はどんな薬飲んでんの」「SNRIのジェネリックです」
「(薬の実物の一覧を見せながら) 元はこの薬かな」「はい(すぐにわかった!!)」
「効き目はどうや」「どーでしょ。主治医からは、『ほとんどの薬を試したけれど、効果を得られ
 ませんでした。申し訳ありません』って言われましたし。それは言われたくなかったですね(笑)」
「そやな、それは言うたらアカン。たとえ末期癌の患者さんでも、最期まで言うたらアカンことや」
…甲状腺専門病院なのに、この先生、患者の精神面もちゃんと“診て”くださってます。
オツムの主治医でも匙投げるよーなこと言われたのに、最後の言葉が嬉しかったとゆーか…。
ぶっちゃけ、病状の芳しくない時にあんなこと言われたら、悲観して××する患者がいないとも限らんわけで。
患者は医者の言葉に一喜一憂するもの、それをわかってらっしゃるだけでも尊敬です。
ほんとは当たり前のことなのかもしれませんけどね。
 
次の検診は半年後。その前に薬をちゃんと飲み続けてる時に、一度行ってみよーかな。
また授乳室をお借りして、着物に着替え。スカーフでごまかしてるけど、ひでぇ格好で…。
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