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HOME >> 演目の紹介 >> 演目の分類(時代物) >> 生写朝顔話 >> 二、明石浦船別れの段
 

 あかしのうらふなわかれのだん
曽次郎と再会を喜び合い、 もう私を離さないで連れて行って欲しいと抱き付く深雪・・・しかし

深雪
宮城阿曾次郎
明石の船頭

 深雪の父、秋月弓之助は国元(芸州、今の広島県西部)から至急戻るようにと御状を受け取り、妻、娘「深雪」を連れて帰国の途に着きます。船出したものの天候が悪く、明石の浦で停泊していました。

 風待ちのあいだ深雪は琴を弾きながら、朝顔の歌を唄います。それを聴いてハッとするのが偶然小舟を出していた「阿曽次郎」でした。二人は再会を喜び合い、深雪は阿曽次郎の船に乗移ります。もう私を離さないで連れて行って欲しいと抱き付く深雪・・・しかし

 阿曽次郎は国元に大事な用があって彼女を連れて行くわけにもいかない・・・。 「あなたに添うことができないのなら、身を投げて死ぬ」とまで深雪は言います。
そこまで思いつめているのなら、と阿曽次郎は深雪を連れて行く決心をし、深雪は書置きを残すために一旦自分の船に戻ります。すると急に風が出て、深雪の乗った船は碇を上げて動き始めました。

 あぁ、そんな。また別れだなんて・・・深雪はどうすることもできず、朝顔の歌が書いてある扇を阿曽次郎の船に投込みます。またもや、悲しい別れとなってしまいました。

 
 
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 "楽々連の楽書き"
 
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