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見出し2


あだなとは大違いの美人OLと飼い犬の犬ちんの
ちょっと軽めの楽しい文庫案内です。
ときには、文庫の話を忘れ脱線もありそう。
ご贔屓にしてください。


椰子椰子

「椰子・椰子」

川上弘美 絵:山口マオ
新潮文庫 476円(税別)


  
ブーちん: 犬ちんこれ見て
犬: ほう、やこ、やこ?
ブーちん: 違うよー、やし、やしだよー
犬: 冗談ですよ、冗談
ブーちん: 犬ちんが冗談言うの初めて聞いたー、アハハおもしろーい
犬: (照)この表紙の動物は…キツネでしょうか…
ブーちん: もぐらだよー、この小説ね、もぐらと写真撮ったってとこから始まるの
犬: ほう、もぐらと
ブーちん: しかも小学校六年の子ぐらいのデカさなの、肩くんで撮ったんだもん
犬: なるほど…
ブーちん: なんか動物と人が仲良かったり、人間の言葉がわかるとかいうとメルヘンの世界みたいだけど、この小説はそういう感じでもないの
犬: と言いますと…
ブーちん: 主人公の耳と舌と足の親指と乳房の数が2倍になったりもする
犬: なんと!ホラー?

 椰子イラスト
ブーちん: 主人公の女の人は子どもも旦那もいるみたいだけど、恋人も存在してる
犬: なんと!不倫?
ブーちん: 主人公の友達の名前は山本アユミミ
犬: なんと!ミがひとつ多い気がする…
ブーちん: 何だか変なことばっかり起きて、変な人達が出てくるんだよ
犬: 興味深い…
ブーちん: でもそういうできごとが日常として、淡々と日記形式でつづられてんの、よーく考えると、コワイというか異常な世界なんだけどさ
犬: この挿絵を描かれている方のネコはよく見ますね
ブーちん: 山口マオさんだね、立体的な作品の写真やイラストもカラーで載ってる、この物語の世界にピッタリ
犬: わたくしも読んでみたいので貸していただけますか?
ブーちん: 読み賃100円!
犬: ……
ブーちん: な、なーんちゃって、冗談ですよ、冗談
犬: 今、目が本気でしたよ(呆)


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