| ブーちん: |
ねーねー犬ちん、本屋さんでブックカバーをかけてもらう? |
| 犬: |
私は専用のカバーを所有していますので、断ります |
| ブーちん: |
さすがー、文庫以外も? |
| 犬: |
ハイ、それぞれのサイズのカバーを揃えていますので |
| ブーちん: |
へぇー、もしかして本皮とか? |
| 犬: |
そうですね、皮製です |
| ブーちん: |
犬ちんには負けるなー |
| 犬: |
ブーちんさんは?
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| ブーちん: |
必ずつけてもらってた、でも紙のカバーとはいえ、一冊読み終わるまでにそんなにくたびれないから、「そろそろ新しいのが欲しいな…」と思ったらかけてもらうようにしてた |
| 犬: |
「してた」ということは今は違うということですね? |
| ブーちん: |
フフフ…私も文庫に関してはお気に入りの紙製でないカバーを手に入れてからは断ってるの |
| 犬: |
ほほぅ |
| ブーちん: |
上野駅の本屋さんで、角川文庫の50周年フェアをやってたの、一冊買うとくじが引けてみんなカバーをもらってた、私は坂口安吾の「肝臓先生」を買って、くじを引いた |
| 犬: |
それでカバーが当たったんですね

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| ブーちん: |
いや、カバーは残念賞なんだけど、ビニール製だし…でも私のお目当てはカバーだったからいいんだ、どうせいい賞当たりっこないし |
| 犬: |
あ、ブーちんさんは非売品がお好きなんですよね |
| ブーちん: |
そうなの、三色あるうちから選べたんだけど、私は紺、そして白字で角川文庫と50周年のマーク、大切にしてる |
| 犬: |
お気に入りのものって、高価かどうかとか、貴重かどうかなんて関係なく、自分にしかわからない魅力があるんですよね |
| ブーちん: |
そうそう、実はもうひとつある企業のノベルティーで文庫カバーをもらったんだけどイマイチなんだよね、皮なんだけどさ、犬ちんにあげようかな |
| 犬: |
アラ、いいんですか? |
| ブーちん: |
あ、やっぱやめた、人にあげようかと思ったとたん急に惜しくなるんだよね |
| 犬: |
そうですか… |
| ブーちん: |
ごめんねー、期待させちゃった |
| 犬: |
イエ、いつものことですので |
| ブーちん: |
そうだよねー、アハハ |
| 犬: |
……
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