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虫干し書棚



NO.62
最近の本屋さんには
函に入ったちょっと贅沢な風情を持った
函本ってどのくらいあるのだろう。
昔だってそんなには多くなかった。
買う買わないは別にして書店にはよく立ち寄るのだが
気にかけたことがないので正確なことはわからないが
少なくなっていることは間違いないだろう。
皆無なんてこともあるかもしれない。
こんど書店に行ったとき見てみよう。
読むのに箱なんていらないし、場合によっては邪魔な存在だ。
小さなカードにたくさんの本が収納できるデジタル化の時代。
本のカタチが変わるだろう時代に
ある時代の本のカタチとして
稀少なものとして残っていくことになるだろう。


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表紙1

表紙2

表紙3
No,1
No,2
No,3

表紙4

表紙5

表紙6
No,4
No,5
No,6


NO.1
ユーモアの鎖国
石垣りん
1973年2月12日第1刷発行
北洋社/定価:880円
装幀:松川八洲雄
戦争中には、戦死にまつわる多くの「美談」がつくられた。
戦中から今日までに出会った大小の出来事の意味を読みとり
時代と人間のかかわりを骨太にとらえた
エピソードでつづる自分史。


NO.2
マドゥモァゼル ルウルウ
ジイップ作/森茉莉訳
1973年2月15日初版発行
薔薇十字社/定価:900円
装幀:堀内誠一
おしゃまな貴族のおてんば娘
ルウルウが繰り広げる日常の大冒険!


NO.3
春宵十話
岡潔
昭和42年(1967年)6月5日 第36刷発行
毎日新聞社/>定価:420円
装本:高木寛
数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。
然るに、岡潔は、大切なのは情緒であると言う。
人の中心は情緒だから
それを健全に育てなければ数学もわからないのだ、と。


NO.4
永井龍男 雑文集 ネクタイの幅
永井龍男
昭和50年(1975年)6月16日 第1刷発行
講談社/定価:980円
装幀:原弘
人生の片すみ、生活のひとこま、旅の時間のなかに
すぐれた作家の眼がとらえた美と真実を示す名品集。


NO.5
遊び論
安田武
昭和46年(1971年)9月10日発行
永田書房/定価:1000円
装幀:田村義也
失われゆく日本文化の「遊び」の精神
―歌舞伎や踊とその芸人達を通し
その手順や様式のもつ
不思議な美しさと奥行きの深さを説く。


NO.6
鬼女誕生
大原富枝
昭和45年(1970年)12月19日発行
中央公論社/定価:580円
装幀:栃折久美子
ある夜侵入した泥坊と盗まれた指輪をめぐって
女流作家の内奥にふと甦る叫び。
ものを書く女のそのなりわいと
女としての生き方を自らの胸に鋭く問う野心作。


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