ヘアリーベッチ2年目 雑草の逆襲編



2007年7月1日(日)

  

  昨年は7月に1度も畑に来なかったため、雑草の逆襲に遭ってしまいました。 今年はその教訓を活かして、7月の 初日にさっそく様子を見にきました。 ヘアリーベッチはまだまだ元気で、クマバチが蜜を集めに飛び回っていました。



  

 昨年10月に一番最初に種を播いた栗畑では、そろろろ枯れ始めています。 背の低い雑草が顔を出していますが、 全体的に雑草を制圧してくれています。 昨年末から早く成長していた分だけ、期待通りの働きをしてくれています。  枯れたところでは、敷き藁状となって地面を覆っています。



  

 こちらは、春先に道路工事の資材置き場となっていたところ。 結局、先に種まきをしたところの状態にかなり追いつ いたものの、発芽が遅れた分だけ、シロザ、セイタカアワダチソウなどの数種類の雑草が、のさばり始めていました。  しかし、よく見ると地面から真っ直ぐ伸びているわけではなく、ヘアリーベッチに絡まれて根元付近が地面と平行方向 に曲げられており、青息吐息でようやく伸びたという感じです。



  

 ヘアリーベッチが根を伸ばしているおかげで土が柔らかくなっており、雑則を少し力を入れれば簡単に抜くことが出 来きます。 最初は刈払機を出そうかとも考えたのですが、人力で除草作業をすることにしました。

 気分はすっかり、軽微な犯罪を次々と取り締まることで、大きな犯罪発生率を大幅に低下させたという前ニューヨー ク市長のジュリアーノ氏。所々で伸びている雑草を次々と引っこ抜きました。 
 まぁ結局1ヶ月もしないうちに、再度逆襲に遭うことになるとは思いますが。 右側が作業終了後の写真です。



  

 こちらは、6月に雑草を抜いておいたサトイモの畝。 再び雑草に覆われてしまいました。 こちらも手作業で除草作 業をして、何とか畑らしくなりました。 
 ところで週末に自転車に乗っても、普段のカロリーオーバーを相殺する程度で減量は結びつきません。 一方、農作 業は1日するだけで脂肪が500g程度は確実に減ります。 汗も大量にかいて水分補給が間に合わず、作業直後だと 2kg近く減ることもしばしばです。 今回も数日後に体重計に乗ってみると、1kg近く減っていました。 



 

 ジャガイモを収穫。 持ち帰ってこちらも体重計で量ってみたところ50kg以上の豊作でした。 種芋から10倍ほど増 えました。
 ヘアリーベッチの緑肥効果だと思うのですが、ソフトボールぐらいの大きさのものもかなりあり、実割れしてしまったも のもありました。 これだけ大きくなるなら、化学肥料は使わなくてもよいかもしれません。

 息子はジャガイモ掘りが終わると、昆虫採取に取り掛かりました。 ところが、トンボも蝶もたくさん飛んでいていとも 簡単に採れてしまうので、すぐに飽きてしまったようです。



 

 ジャガイモ掘りや雑草を取っている間に、太ったミミズ君たちがたくさん顔を出しました。 これも緑肥効果でしょう か。 50cm四方に3匹いたこともありました。 土壌を改善してくれていると思うと、とても愛おしく見えてきます。

 今日は9時すぎに作業を始め、雑草退治のほかに、ジャガイモ収穫、緑肥ひまわりの種まき、墓掃除などで18時に 作業が終了しました。 日暮れが近かったので、帰りに近くで蛍の人工ふ化させている田んぼへ寄ってみることにしま した。 薄暮の時には全く姿が見えなかったのですが、日が落ちて暗くなると何十匹もの蛍が乱舞し始め、幻想的な光 景でした。 


 2007年7月28日(日)

    

 昨年は7月に一度も来なかった里山保全計画でしたが、今年はこれで2回目です。
 雑草が伸びていましたが、これぐらいだったら何とかしようという気になります。 ヘアリーベッチの助けがなかったら 手がつけられないぐらいに伸びていたはずです。 そうなると、どうせ冬になれば枯れるから放っておこうじゃないの、 という事になったと思います。 


    

 今回目立てっていたのが左の写真の広葉雑草。 HPで調べてみても良くわからないので、そのうち図書館に行って 調べてみたいと思います。 ヒユ科の植物に似てるのですが、アオビユやイヌビユは葉の先が尖っていないそうなので 別の種類のようです。 大きく伸びているのは手で根こそぎ引っこ抜き、小さいのは刈払機で一気に制圧しました。

 (その後雑草辞典で見たところ、ヒナタイノコズチという名前でヒユ科だそうです。)




    

 別のところで勢力を急拡大したのが、このツル状の雑草。 この間まで全く見かけなかったのですが一気に伸びてし まいました。 この日は結局時間がなくなってしまい、この区画はそのままにしました。 びっしり地面を覆っているの で、他の雑草は生え難いのでちょうど良いかも、と放っておく言い訳を考えました。



   

 ヘアリーベッチはほぼ枯れてしまいましたが、まだほんの少しだけ花が咲いています。 春まきしたところは、その分 開花が遅くなったようです。

 くり畑は、落葉したくりの葉と枯れたヘアリーベッチで、土がふかふかになっています。 イガもだんだんと大きくなっ ています。 



    

 サトイモが再び雑草に覆われました。 前回に引き続き、小一時間で雑草を引っこ抜いて畑を復元。 成長がもう一 つなのが気がかりです。 これだけ手をかけて、収穫できなかったら悲しいなぁ。



    

 緑肥ひまわりが、1ヵ月弱で20cmぐらいまで成長しました。 隣の区画と比べると雑草抑制効果がハッキリと確認で きます。 葉っぱの下を覗いてみると、雑草はほとんど伸びていません。(下の左の写真)



    


 何と前回引っこ抜いておいたシロザが、根を伸ばして復活していました。 本当に雑草ってしぶといですね。 今回 は、再度引っこ抜いた後に茎を折って息の根を完全に止めておきました。
 ということでヘアリーベッチのおかげで雑草退治も順調に進み、本日の作業を終了しました。 今年は簡単には雑草 の逆襲には負けていません! 



 雑草の名前を調べていてビックリしたことがありました。 ウィキベディアに、何とケンタッキー州の州花はセイ タカアワダチソウだと書いてありました。  エ〜ッ本当に〜?という感じですが、なるほど州花にしてしまえばど れだけ伸びていようが、引っこ抜く必要がなくなりますね。 というか抜いてはマズイのかもしれません。

念のためケンタッキー州のHPで確認したところ、
State Flower - Goldenrod
The golden plumes of this wildflower line Kentucky's roadsides in the fall. Native to all of Kentucky, 30 of nearly 100 species of this herb are found here.
としっかり書いてありました!

ちなみに辞書を引くと
goldenrod 《植物》アキノキリンソウ◆キク科アキノキリンソウ属の植物の総称。米国ケンタッキー州の州花、と あり、それでもってセイタカアワダチソウは、アキノキリンソウ属です。
 


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