ヘアリーベッチ2年目 雑草撃退編


2007年8月13日(月)

    

 前回の草刈りから16日目の雑草の逆襲の様子。 夏の雑草の勢いはすさまじいものがありますが、このぐらいであ れば大したことはありません。 
 梅の木の区画も申し分け程度に伸びている程度。 サトイモの畝も畑らしさが保たれています。 ヘアリーベッチが 枯れた7月以降に、2度の草刈りをしたことが有効だったようです。



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 緑肥ひまわりが、子供の背丈よりも高く伸びています。
 昨年は、連休中に播いて7月中には枯れてしまったので、夏の雑草抑制効果は全くありませんでした。 今年はじゃ がいもを収穫した後の7月1日に種まきをしましたが、夏の雑草が伸びてくるタイミングにぴったりと合いました。 



    

 つぼみが顔を出しているので、開花も近そうです。 根元を覗くと、ちんまりとしたシロザが生えている程度です。
雑草抑制効果に加えて緑肥効果があるということなので、百点満点です。



    

 先月は手をつけなかった区画。 先月から急速に勢力を拡大したこの雑草の正体は、カナムグラという名前でした。 ビールの原料となるホップの仲間で、鉄むぐらとも呼ばれるほどツルが強力です。 
 刈払機を早く動かすとツルが絡まって回転部分が止ってしまうので、一気に刈らずに少しずつ刈ってゆくのがコツで す。 半日かけて全面制圧。 
 
 ほかの雑草は予想通りカナムグラに抑えられてほとんど伸びていませんでしたが、しぶとく伸びていたのがセイタカ アワダチソウ。 これは種と地下茎の両方から繁殖するそうなので、大きいのは全て手で引っこ抜きました。 かなり の全身運動になります。 



    

 こちらはくり畑。 そのままにしておいても良いぐらいでしたが、油断しているとすぐに大きくなるのが雑草なので、こ ちらも刈払機できれいにしておきました。 ヘアリーベッチで土が柔らかくなっているので、ほうきで掃くような感覚で楽 に作業が完了しました。 



    

 仕上げにサトイモの畝の周りも草を抜いて作業完了です。 今年は、夏の雑草の逆襲を撃退することができました。 土壌改善も進みつつあるので、今後は無農薬+有機栽培を工夫していこうと思います。
 
 長男は、動きの早いシオカラトンボを捕まえて得意満面。 夜は、ちょうど極大を迎えたペルセウス流星群を見て里 の自然を楽しみました。 





2007年8月26日(日)

     

 ひまわり畑挑戦4年目で、ようやく成功しました。 7月1日に種を播いて、57日目でほぼ満開です。高さは2mを超え ています。 夏の雑草抑制効果も十分に得られるので、ヘアリーベッチが枯れた後の6月末から7月前半ぐらいに種 を播くのが良さそうです。 
 大規模のひまわり畑は、きちんと筋状に種を播いているようです。 一方こちらは花咲かジジイ気分で適当に種をば ら撒いただけでしたが、それなりの見栄えになりました。




    

 東側のひまわりは東、南側のは南、西側は西に顔を向けています。 そうとう混み合っている中で一生懸命に太陽 に顔をむけている姿は、健気でかわいらしく感じます。



    

 つい2週間前に全面制圧したはずのカナムグラが、再び勢力を拡大し始めていました。 夏の雑草はホントすぐに伸 びてしまいます。  栗畑でも雑草が伸び始めていた。 9月下旬には早生種の栗が落ち始めるので、拾いやすいよう に刈払機で一通り刈っておきました。



      

 気温が30度を超え、大汗でびっしょり濡れた作業着に土が着き、全身泥だらけになってしまいました。 満開のひま わりに励まされながら、秋植えのジャガイモ用に耕運と畝立てをして作業終了となりました。




2007年9月9日(日)

    

 2週間ほど前に満開だったヒマワリはすっかり枯れ、一昨日に首都圏を通過した大型の台風9号で、すべての茎が 折れていました。 緑肥にするため、土にすき込みやすいように刈払機で細かく粉砕しました。 



      

 雑草の勢いも一段落してきました。 以前は雑草を刈るだけで手一杯でしたが、ヘアリーベッチ導入で省力化ができ て、余裕が出てきました。 余力で手間を掛けることができたサトイモも順調に育ってます。



   

 猛暑が続いたため、今年は栗の収穫が1、2週ほど早まりました。 早生種の銀寄席 (ぎんよせ)が落ち始めてい たので、3kgほど拾いました。 晩生種で大粒の利平(りへい)の収穫はもう少し先になります。 毎年秋になると、我が 家では夕食後の一時に、家族総動員での栗むき作業が行われます。 

 ブルーベリーも1kgほど摘んで、家でジャムを作ってもらいました。 どちらも、ヘアリーベッチの緑肥でおいしくなった ような気がします。





2007年9月24日(日)



秋植えのジャガイモが芽を出し始めました。 



    

 栗畑の端のほうで、ササが繁ってきました。 ここ数年で勢力を拡大しています。ササは地下茎で広がるため、表面 のササを刈っただけでは退治できません。 ヘアリーベッチも全く通用しません。
 農薬は一切使わないのですが、ササ退治は難かしいので除草剤を使用しました。 毒性が少ないとうことでガラパゴ ス島でも使われたラウンドアップを、25倍にうすめて散布しました。
 ササは、春から夏に根に貯めた栄養を使って大きくなり、夏から秋は翌年に備えて根に栄養を貯めてゆきます。 そ のため、葉から根に取り込まれて効果を発揮するラウンドアップは、夏以降に使用すると有効だそうです。
 前回に撒布して2週間が経過、一部の葉が枯れ始めました。 ササが完全に枯れるまで3ヶ月かかります。ササに 混じって生えていたセイタカアワダチソウは、すでに枯れています。

 『沈黙の春』レイチェル・カーソン著には、農薬による化学物質の環境への影響が詳細に書かれています。 今後も ヘアリーベッチの雑草抑制、緑肥効果で畑を維持してゆきたいと思います。 




2007年10月14日(日)
 
     

雑草対策にヘアリーベッチを2年間試して分かったことは、
 @ 7月1週目ぐらいまでは、十分な雑草抑制が可能。 コストも比較的安価である。
 A 夏の雑草は抑制できないので、何回かの草刈りは必要。 
 B ヘアリーベッチが枯れた後に、コスモス、ひまわりを播くと雑草抑制が継続できそう。
 C 種は出来るが発芽率は低い。 翌年は再度種まきが必要。
 D 春まきでも十分生育するが、発芽が遅れる分だけ雑草抑制効果は弱くなる。
 E 根が深く伸びて土が柔らかくなるので、土壌改善効果がありそう。
 F 緑肥効果もかなり期待できる。
 G たくさんのミツバチが蜜を集めにやってくる。 養蜂をできるかもしれない。
 H 雑草が伸びてから草刈りをするよりも、はるかに楽しい!
といったところです。 特にHは大きいですね。

とうことで、ヘアリーベッチによる雑草対策は、3年目に突入です。




     

 まずは、まだ残っている雑草を刈払機で刈りました。 ところどころで、こぼれた種から発芽していました。 でももし かしたらカラスノエンドウ?




     

すっかりきれいになったところで種を播き、こまめで覆土しました。




     

 ここの区画は今年の春に道路拡張の際に資材置き場として提供した代償に、市の費用負担で近所の方の大型トラ クターが出動して除草と整地をしてもらいました。
 自力で作業すれば運動に加えて達成感もあるので、決して嫌なわけではありません。しかし日が短く時間が限られ る中で作業を短縮できたのは助かりました。


とりあえず、ヘアリーベッチについてはこれでおしまいです。
雑草対策に目処がついたので、次は無農薬有機栽培に挑戦です。



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ヘアリーベッチ5年目も見る。