日々是平穏
2002/07 後半

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7月24日 水曜日 夏休み……原稿〆切まで後11日

 昼頃甥っ子に起こされる>最近こればかりです お母んは地区のお地蔵様のお祀りの世話役に出なければならないという事で、その間だけ甥っ子を預かる……と言っても、すやすやお昼寝モードなので、起こさないように静かにして、様子を見ていれば良いだけなのだが。居間の姉貴のパソコンで、フロッピーに移した日記やら原稿やらを進めようとしたが、なかなかスイッチが入らず結局殆ど何もしないままぼーっと過ごす。

 夜、地区の会合に出なければならないというお母んと、職場の暑気払いで遅くなると連絡を寄越した弟をおいて、お父んと姉貴とで甥っ子を囲んで花火を楽しむ。花火の半分からは甥っ子が焚いて、ご満悦だった模様。追って帰ってきたお母んや弟に興奮気味に「はなび、したー。たのしかったー」と語っていた。私的には、そんな甥っ子と同じ位、爺様が楽しそうにやっていたのも印象的であったが。また、私も久々に線香花火を堪能できて楽しかったが、如何せん安物の線香花火だった所為か、火花の散りやら燃えやら耐久力やらが今一つで、ゆっくり楽しめなかったのが一寸残念であった。後日、もっと良い物を買ってきてじっくり楽しむことを決意する。

 涼しい夜になっても、日記はなかなか書き進められず。昨日一昨日とあれだけネタがあったにも関わらず、である……寧ろ沢山あるが故に、薄れつつある記憶を元に整頓し、最低限読める文章にするのがするのが大変なのだと感じた。休めば休んだだけ雪達磨式に書くべき事が溜まっていってエライことになるのは、大抵こういう時なのである。ココで引き下がっては、またしても長期停滞を招きかねないので頑張って書き終える。書き終えてからゆっくり施灸して、床についたのは4時前であった。

本日の原稿……殆ど進まず。〆切が怖いです。



7月23日 火曜日 夏休み……原稿〆切まで後12日

 6時半過ぎ、叩き起こされて目が覚めた……昨夜寝ようとした時には一番奥の布団で寝ていたはずなのに、目が覚めたのは一番手前側の布団の上であった。聞けば、酔っぱらった勢いで部屋に敷かれた布団の上をごろごろごろごろ転がり回って、止まったところでそのまま寝てしまったんだとか。人としてどうかと。
 朝飯もバイキング形式。昨日リミッターを解除した割には胃袋が元気なので、頑張って食べてみる……この後車の運転が控えているので、程々には抑えたが。チェックアウト後、硝子工芸屋や饅頭屋でお土産を買い、11時過ぎに草津を発った。

 流石の長距離移動で途中ぐずり始めた甥っ子共をあやす為、前橋市内のデニーズで昼飯。その後、久々に姉貴のパジェロイオを運転(行きはカリブを運転していた)。普段の運転がセダンだけに、ハンドルやブレーキのタッチに非常にまったりとした感じを覚える。しかも、DGIエンジンが発する非常に微妙な周波数の振動が伝わってきて、あれだけがっちり寝て、運転し始めた頃は全然眠くなかったにも関わらず激しい眠気に襲われる。父親に姉、甥っ子一人道連れにする所であった。

 帰宅後、暫しクーラーの利いた居間でまったりした後自室に戻り、窓を開けて溜まった熱気を解放してからさっさと昼寝。夜になって起きてからも、昨日今日の日記を書く気力すら湧かず、そのまま寝てしまうことにする。

本日の原稿……進む訳もなく。



7月22日 月曜日 夏休み……原稿〆切まで後13日

 今日明日と一泊二日の日程で、家族で草津へ旅行をすることになっている……両親の目的が「家族でどこかに出掛けたい」から「孫を連れてどこかに出掛けたい」に微妙に(?)シフトをしている気がしないでもないのだが。宿泊先は共済組合の宿アルペンローゼ。夏休みで混み合う草津で、比較的混み合わずゆっくり温泉に浸かれ、綺麗で広い部屋が確保できて、割とご飯が美味しくて、それで居てサービス以上には安さを感じるので、近年我が家の定宿となっているのである。
 予定よりやや遅れ、両親に私、弟夫婦と甥っ子二人で11時出発。姉貴は今日の昼まで仕事をした上で電車で追い掛けてくる事になっている。2歳児と0歳児を抱えての移動だけに、ちょこちょこと休憩を挟みながら行って、到着は14時。少し遅い昼飯を草津湯畑近くの蕎麦屋で食した後、15時ちょうど、チェックインを済ませた。

 チェックインが済むなり、「折角草津まで来たのだから」と、速攻で浴衣に着替えて、弟と二人で大浴場に行く。流石は何でも治し、美容にも良いと讃えられた草津の湯、肩まで浸かると、すぐに汗疹や細かい傷に気持ちいい痒みが走り、肌もつるつると滑らかさを増していくのが解る。東洋医学の学生的には大変感銘を受ける。が、「ほんのちょっとでこれだけ気持ちいいのだから、もっと長く浸かっていたらもっと気持ちよいだろう」と欲をかき、一度ただのお湯に浸かった後、もう一度温泉に浸かろうと風呂に片足を突っ込んだところ、思った以上にぬるぬるしていて豪快に滑って転けた。浴室内にいた客と弟の注目を浴びつつ、派手な水しぶきを上げながら湯の中へとダイブする羽目に陥る。一応受け身を取ったので、頭や頚を打つことはなかったし、厚い脂肪に覆われている体にもこれといって大きなダメージは残らなかったが、背中や腕などにかなり手痛い打ち身と擦り傷を負う。温泉効果台無し。
 そんな傷にも関わらず、風呂から上がるなり真っ昼間からビールをあおって昼寝。「折角温泉旅館に来ているのだから」と、だらけられるだけだらけてみる……こう書くとまるで普段だらけていないようだ>だらけていないとでも? しかも、いい感じで出来上がってそのまま昼寝。駄目人間街道まっしぐら。

 目が覚めると既にお楽しみの晩飯タイムであった。合流の姉貴を迎えに、両親+甥っ子1号は車で長野原草津口駅まで行ってしまっているので、私と弟夫婦+甥っ子2号(計画通り。甥っ子二人抱えながらの食事は辛いので分散を狙っている)の4人で食堂へ降りていく。晩飯はバイキング形式で、最初にステーキもついてくる。折角なので(>「折角」「折角」とどこぞのゲームの主人公のようです)暫くお灸効果だダイエットだで抑えていた食欲のリミッターを解除(C あずまきよひこ)して、食って食って食いまくる。最初から見ていた弟だけでなく、食事時間に遅れて合流した姉貴すら呆れる始末。

橘姉:アンタ一体何回御替わりに行ったのよ?」
橘屋:3杯目から先は覚えていない」(C 原哲夫)

 デザートまで8回はお代わりをしただろうか、歩くのもままならなくなる程食う。食い過ぎ。
 這々の体で部屋に戻ると、布団が敷かれていたので暫くでごろごろする。じきにお腹がこなれて楽になったので、甥っ子達の姿をビデオに収めたり、ビールを飲んでごろごろしたりする。

本日の原稿……進む訳もなく。



7月21日 日曜日 夏休み……原稿〆切まで後14日

 7時半にもっさり起きて身支度し、シャーマン戦車を駆って埼玉県南三芳町へと向かう。当地にお住まいの龍さんに、この夏の原稿のカットのイメージになる漫画を大量に借り受けつつ、サークルチケットの1枚をお渡しする為である。わざわざお休みを一日潰して貰うのも申し訳なかったが、宅配便を使うにしても量が量なので自分で取りに行った方が安上がりだし、夏コミ前に一度面あわせをしておきたかったし、龍さんから「ガス代は持つ」との有難い仰せがあったからである。
 8時半出発、熊谷から東松山へ407号を上り、254号へ。三芳までのルートは至極平穏に流れていったのだが、大井町辺りから254号が区画整理が十分でない住宅街の中に入っていって、事前に聞いていたポイントを見逃して曲がり損ねてしまう。しかも、仕方無くカンに任せて曲がった先がやたら道の細い住宅街。すれ違いも困難で、所々に行き止まりもあり、カンに任せて滅多に曲がることも出来ず、大変難儀する。ド田舎の我が町辺りでは滅多なことでは行き止まりにぶち当たらないだけにとても辛かった。カン任せ運転と龍さんの電話ナビが功を奏し、何とか当初の目論見通り10時に着くことが出来た。

 まずは、早速お借りすべき漫画を選び出し、箱や袋に詰めてシャーマン戦車に積み込む。「グラップラー刃牙」(全42巻)「バキ」(1〜12巻・以上板垣恵介、秋田書店)「ワイルドリーガー」(渡辺保裕、新潮社)「拳児」(愛蔵版全11巻、松田隆智原作/藤原芳秀作画、小学館)「闇のイージス」(七月鏡一原作/藤原芳秀作画・小学館)「最終兵器彼女」(全7巻、高橋しん・小学館)……ゆうパックの中箱5つ相当。宅配にしたらえらいことになる訳だ。
 しばし休憩を摂った後、龍さんを伴って、下宿時代に通い付けたラーメン屋「めんみん」(旧浦和市・道場)へ。通る道通る道何年かぶりに走るようなところばかりで、道中「懐かしいなー」を連発しまくりつつ到着。3年ぶりのネギミソチャーシューは3年前と変わりなく、果てしなく濃くて、美味しかった。食後、龍さんがまだ夏のカタログを買えていないと仰ったので、その足で大宮駅近くのまんがの森を経由して三芳へ戻った。帰り着いたら流石に眠く、1時間ほど仮眠を取らせて貰う。睡眠十分気力十分で意気揚々と帰途に就いた。うちわ祭で交通規制の敷かれている熊谷を西側に迂回して18時半。……因みに。お渡しするはずだったサークルチケットはうっかり持っていくのを忘れてしまったワナ。平謝りの上、後日どうにかお渡しする約束をする。

 帰宅後、「拳児」と、未読だった「ワイルドリーガー」と「闇のイージス」が面白くて面白くて(中略)面白くて堪らず、暫し原稿そっちのけで読み耽る>それぞれ3回ずつ通読するのは暫しとは云いません
 が、漫画が面白かったお陰で頭の中のスイッチが入ったようで、原稿がするする進む。だいぶ全体の流れが見えてきた……明日は家族で旅行、今週と来週の木曜日には大学とあって実質10日前後、何とかギリギリ勝負になるような気がする。やはり、せっぱ詰まった時は漫画を一気読みすると良いらしい>それは現実逃避以外の何者でも

本日の原稿……割と進捗。〆切までに上がる可能性やや上昇。



7月20日 土曜日 夏休み……原稿〆切まで後15日

 甥っ子に起こされる。時計は未だ8時前、夏休みならこんな事でもない限り絶対に寝ている時間である。何とか朝飯を食うまではしたものの、暑さと眠さにただでさえないやる気が消失してベッドに逆戻りする。以後、正午に余りの部屋の暑さで目が覚めるまで寝続ける。
 汗だくになって階下に降りていくと、お母んが「ユニクロ行く?」と宣う。月曜火曜と家族で草津温泉に出掛ける事になっているので、必要なら服を買い足してこないか、ということであった。夏向けの服も少なくて困っていたし、唯一クーラーの利いている居間以外は鬼のような暑さで外に出して貰えない為に、甥っ子の機嫌が悪くなりつつあった事もあり、散歩も兼ねて熊谷市内のユニクロまで足を伸ばす事にする。屋外と車内の暑さに暫しげんなりしつつ、Tシャツやらホットパンツやらをごっそりと買い込み帰宅。安いって良いなぁ。

 ユニクロから戻ってまだまだ夜まで時間に余裕がある。初期不良やらがあるかどうかは早い内に確かめておくに越したことはないので、昨日買ったドライブを先生のマシンに組み込みに行く。連絡をしておいたので、先生はわざわざ治療院にクーラーを入れておいてくれた。我が家にいるよりもずっとずっと快適、大正解。受付のカウンターテーブルの下に置いてあるマシン(龍さんと二人で作った奴)を埃まみれになりながら引き摺り出し、電源コードを全て引っこ抜いてから外板を取っ払い、おもむろに作業開始。電源、データ、アナログ音声の3本のケーブルを引っこ抜き、ネジを弛めてドライブを差し替えて、同じようにケーブルを差し直す。外板と電源コードを戻して早速試験……B's Recorder GOLDがドライブを認識しない。さぁ大変だ……と慌てるまでもなし、案の定、バージョンが古くて新しいドライブに対応していなかっただけだった。速攻でDL&インストールして解決。

 暑い暑いと思っていたら、梅雨の明けた今日の熊谷は36.7℃もあったんだそうな……このクソ暑い中、幕張までキャラクターショーに遠征してきたカンダが宵の口に遊びに来る。彼の腕は大変良い色に焼けていた……空恐ろしいことに、キャラショー内でのミニコンサートのチケットが当たっているとかで、明日も行くのだそうな。元気さに感心しつつ、水分補給をしっかりするよう得々と説いて送り出した。皆様も呉々も熱中症・日射病などに罹られぬよう、水分補給と日光対策を怠りなきよう。

本日の原稿……全く進まず。〆切までに上がるかは神のみぞ知る。



7月19日 金曜日 終業式

 遂に長かった一学期も終わる。終業式とはいえ、校長の長い話を聞きに行くだけだと解っていても、今日からゆっくり出来ると思えば多少の事は我慢して、うきうきと学校に行けるというモノである。「節目の時はぱりっとした恰好を」という我が校暗黙のルールに従って、久々にスーツを着込むが、余りの暑さに上着を着る事を断念。Yシャツも長袖のモノしかないので、袖を折り畳んで無理矢理半袖とする。いつもの時間に学校に行って、黒板をいつも以上に綺麗に磨き上げたり掃除をしたりして、みんなに気持ちよく学期を終えてもらおう……とも思ったが、流石にかったるい。9時半開始の式なので、昨日と同じ電車で行っても30分近く余裕を取れるのでゆっくり家を出た。

 9時ちょうどに着いた教室はまだ人もまばらであったが、皆一様にうきうきとして見えた。黒板を拭いたり、夏休みの予定などを皆と話している内に時間となり、終業式と云う名の校長のいつも通り長い話が始まる。新聞を引用したりしてだいぶ調子が出てきた頃。

校長:(前略)えー、今日は進行から時間があるから1時間半位は話していてもいいと云われてますので、この後もたっぷりとお話しさせて貰いま(以下略)」

済みません勘弁して下さい。流石に90分は話さなかったものの、有難い訓話は45分に及んだ……これも最後の試練と思えばこそ、何とか耐えられもしたが。終業式の後はHR、先日の関係法規の時間にある程度話を済ませてあったので、非常にあっさりと終わる。クラスメイト達に夏休み明けの再会を期して、11時前、教室を後にした。

 カンティプールも営業してないような早い時間に上がれたので、真っ直ぐは戻らず秋葉原へ。RWの読み込み書き込みが不調になっている先生のマシンのコンボドライブ(DVD-ROM&CD-RW)を買い換える為である。7日に龍さんと秋葉を回った際に機種選定はしてあったので、安い店を探すだけでさっさと購入。漫画やら同人誌やらを見たい気もしたが、先日回ったばかりで余り更新されていないだろうからさっさと戻って昼飯を考える事にする。上野発の籠原終着(怖くて暫く籠原終着以外乗れません)に乗って戻り、とんふみでいつものとんかつ定食。折角なので、1学期間頑張ってきた自分にご褒美をあげるべく、ヤマグチさんお奨め(工場勤めだった頃籠原に出向されていた事があるそうで)の角煮もオーダーしてみる。とんかつを半分食い終わる頃に出てきた角煮は非常に美味だった。これでビールがあったら堪えられないに違いない。無論、ゴールドラインの優良ドライバーが飲酒運転をする訳には行かないので、その分ご飯をお代わりして大変美味しく頂いた。これからはちょくちょく頼んでみよう。

 家に帰ると、折りからの好天で2階は温室同様になっていた。窓を全開にし、汗でしっとりとしたネクタイを引き剥がし、Yシャツを脱ぎ捨ててTシャツにトランクスのみとなる。扇風機を抱きかかえるようにして涼んでいると、一学期が終わった事で最後の緊張感が途切れたのであろう、たちまち眠気がこみ上げてきた。「そろそろ原稿もやらなきゃならんけど、一寸だけなら良いかなぁ」と思ってそのまま瞼を閉じて、目が覚めたのは21時だった。以降、マシンのデフラグをしたり、いつものようにへろへろとネットに接続しながら、クラスメートのハシモトさんからパソコンについての相談を受けたり。あれだけ寝たのに何故かまだ眠く、いつもより早めに寝る。


7月18日 水曜日 臨床実習(刺鍼・通電)

 今日は10時から臨床実習である。ウチの臨床施設のボスは通電治療の世界では有名な人であるそうだ。という訳で、多分今回の実習も「何カ所かに鍼をして通電しておしまい」(人数が居るのでさくさく進めなければならない為でもあるが)かと思われるが、「ただそれだけの為に朝から渋谷まで出てこなきゃならんのか」などと思うと途端にやる気が失せて出席に響くので、考えないことにする。寧ろ早く帰れてラッキー、位の方向で前向きに。
 普段より40分から遅い湘南新宿ラインに乗って登校すると、通常の授業開始時間の10分前に渋谷に着いた。歩いていくと丁度授業が始まる頃になるのだろう……乗り換えの手間がないこともあり、大変魅力的な電車だが、黒板を消す時間が無くなりそうなので非常時のみの使用と定める。実習開始までの1時間は校舎で過ごす。ロッカーの残り物を掃除したり、期末試験の情報を交換しあったり、色々と駄弁ったり。実習は11時前には終了……案の定、腰に鍼を4本刺して通電して終わり。

 特別やることもなかったが、寄り道をする謂われも手持ちの余裕もなかったので、さっさと埼大へ移動。折角時間に余裕があったので、下宿時代によく食べた、大学前の食堂「Be-PLANT」(びーぷらんと。通称ビープラ)で丼ものを食べる。何年も食っていない等という訳ではなかったモノの、大変懐かしい味で、美味しかった。
 図書館で1時間ほど涼んでから授業に出席すると、折からの照りつける太陽に熱された壁やら机やらが禍々しいまでの熱を放っていた。貧乏国大の一般教室にクーラーなど付いている訳もなく激しく消耗……こんな暑い中先生方もお疲れ様である。何を血迷ったか、このクソ暑い関東平野の埼玉大学では、夏休みをがっちり纏めてとる為、8月頭までを試験期間としてしまったそうだ。暑くて勉強や試験に集中できないからこその夏休みなのだから、本末転倒も甚だしいと思うのだが……特に、クーラーが殆ど装備されていない教育学部の学生にとっては。 幸いに最後のコマが早く終わったので、一秒でも早くこの地獄から解放されるべく、急いでまっすぐ帰る。たまたま籠原終着が良い時間になかったので、前橋終着に乗車。割と早くに座れたのだが、吹上の辺りで「あ、眠いかな……」と思ったが最後、籠原と深谷の中間点辺りで目が覚めた>寝過ごしました 泣く泣く深谷で降りて折り返そうとするが、車両基地になっている籠原から先は電車の本数が少なくて、ホームで暫く待たされる。夕方特有のむわっとした蒸し暑さに包まれて汗が噴き出してくる。しかも、こんな日に限って線路への置き石があったらしく、ダイヤが大幅な乱れているワナ。正に泣きっ面に蜂である。とどめに、眠気と暑さで寝惚けて、減速せず通過する回走電車に乗ろうと近づいてしまう。目の前を駆け抜けられて肝を冷やすワナ>最後のは洒落になっていません。寝惚けるのも程々にしましょう

 さて、今日は両親が共に伯母の家の上棟式を手伝いに出ていて、「そちらで晩御飯が出る為に我が家の晩飯はないので、どこかで食ってくるように」と仰せつかっていたのだが、乗り越しで余分に時間を食ってしまった上に、思いつく食堂思いつく食堂片っ端から木曜定休でどこにも行けず、晩飯抜きの覚悟で泣きながら帰る。案の定、冷蔵庫には何もなく、朝炊いた後保温しっぱなしでまったりしてしまったへたれご飯だけがジャーの中にいる始末。ふて腐れて寝ようと思った矢先、お父んが上棟式で出た高級仕出を持って帰ってきた。諦めかけていた晩飯を確保するに留まらず、美味しいモノを腹一杯食えて大満足。熱気一杯ワナ一杯の今日一日も何となく許せそうな気がした>ある意味大変安上がりです


7月17日 水曜日 自宅学習日(と云う名の休日)

 今日は、研修で鍼灸院を空けられる先生に代わって、朝から晩まで店番兼電話番である。いつもに比べて「起きなければならない緊急性」にいまいち欠ける為か、寝覚めは今一つ宜しくない。甥っ子に呼び起こされ、寝惚け眼を擦りながらカムリを駆って先生の所へ。

 着くと、先生は既に研修先に発たれており、受付カウンターの裏のパソコンの前には、今日の仕事についてのメモが置かれていた。早速、指示に従ってサイトの更新をしたり、近々鍼灸師会の熊谷支部で立ち上げたいというウェブサイト(の雛型)を作成したり。電話番の名目ではあるが、一度も電話をとることもなく時間だけが刻々と過ぎていく。元々HPで休診は告知してあったし、この曜日に会わせて来るお客さんにも先生が直接話をしてあったようで、見事にお客さんがこない。「それでも一応急ぎや初診の人が来ないとも限らないから」ということでの店番なのだが、来たのは、わざわざご挨拶に来てくださった先生のお母様の外は、クロネコヤマトと浄化槽の点検業者にダスキンのおばちゃんの3人だけであった。それも皆昼前に来てしまい、午後からは本格的に誰も来ない。
 そうこうしている内に、サイト作成も現状与えられた材料で出来るところまでは片づいてしまったので、14時を過ぎた辺りからやることが無くなる。今日は姉貴が学校帰りに施術されに夜予定になっているのだが、それすら18時を回ると思われ「4時間も何をやれと?」という状況に陥る。目黒方面から「だったら原稿をやらんかボケ」というツッコミが聞こえてくるのは気のせいではなさそうだ……いや、自分でももちろん原稿をやらなければならないのは承知しているのだが、5時間htmlを弄っていて、エネルギーを消費しきった脳みそに白い靄がかかり始めている。端的に言うと眠い。せめて脳の疲れを癒すべく摂取したシュークリーム分(@あずまんが大王)も焼け石に水、寧ろお腹が膨らんで更に眠くなる。奥にある施術用ベッドが私を呼んでいる様な気すらしたが、たった一人の電話番が寝落ちするわけにも行かないので、原稿のネタ出しに使えそうな鍼灸本を読んだり、冬の原稿の校正をしたり、何故か持ってきていたゲームボーイアドバンスで逆転裁判(恐らく7周目位)を解たりして、何とか眠気を逸らし続けた。
 18時半頃、漸く姉貴が到着。既に許可を頂いてあるので、機材をお借りして姉貴に施術する。1時間近くの施術の後、姉貴が帰って間もなく先生が帰っていらっしゃった。HPの素案をお渡しして帰宅したのは20時を回ってからのこと。丸々半日、電話番で過ごした一日はこうして終了したのだった。本当に眠かった。眠さの余り日記には纏まりがないし(>普段からありません)、あまつさえアップすることすら忘れてとっとと寝てしまう。


7月16日 火曜日 自宅学習日(と云う名の休日)

 寝落ちから目覚めると既に8時であった。今日は自宅学習日と云う名の休日である。睡眠十分ではあったが、ずっと扇風機の風邪を浴びながら寝ていたので、風邪とは行かないまでも体の活性が極端に落ちている。ベッドの下に蹴り落とされている毛布を引っ張り上げ、少し汗ばむまでくるまって体を温める。
 土曜日に散髪を済ませたことだし、明日は先生の所で夜まで電話番をすることになっているので、暇な今日の内に埼玉県警・熊谷警察署まで免許の更新を受けに行く。が、ただでさえ狭い署内の駐車場が、公用車やら所員の車やらを止めっぱなしにしている為に使えず、台風が迫る中、少し遠回りして向かいのコジマ電器の駐車場に車を止めて歩く羽目に陥る。駐車で余計な手間を食っていた間に講習は始まっていて、暫し待たされて。 視力検査の後、写真撮影と講習。係員のおっさんは「レンズを見てくれ」とだけ云い、いつ撮るとも知らされずにいつの間にか撮影が終了していた。一応優良ドライバーなので、講習は30分で終わり(6/1からの改正道交法に拠るらしい。青線は1時間、違反者初心者は2時間、70歳以上は3時間なのだとか)免許を手渡されて更新完了──これで、免許証のラインは今日から金色である。が、上がってきた免許の写真の出来が余りに余りで鬱になる。スキャン済みの今日までの免許と並べて「使用前→使用後」をしようと思っていたのを止めてしまった位である。署員の方には毎日毎日何枚も撮らされる写真の内の一枚に過ぎないのだろうが、此方としては、余程のことがない限りこれから先5年間使い続けなければならない免許であり、あちこちで提示を求められる身分証明証なのである。中デブのむさい非モテ野郎が言う事ではないのかも知れないが、もう一寸「よく」撮られたかった。追い打ちを掛けるように、署から出る頃が一番雨が強く、不貞腐れる。

 帰ってからも不貞腐れてごろごろしていると、お母んが「伯母の会社の事務代表として、社会保健関係の講習会を受けに行くので送って欲しい」と云う。お母んの希望でカリブに乗り込み、昼飯を途中のうどん屋「田舎っぺ」で食いつつ、市内の文化センターまで送った。弟が遊びに来る旨の電話を寄越していたし、講習はかなり掛かるようだったので、一旦帰宅。台風も過ぎ、空は晴れて大変気持ちよく車を走らせる。気持ちよすぎて、我が家を目前にした国道から町道への曲がり道で、いつものカムリくらいの気持ちでぐいっとステアリングを切ってしまった。当然の帰結としてえらいオーバーステアになってしまい、「ずりっ」というか「ごりっ」というか「ばりっ」というか、微妙な音を立てて歩道の縁石に左前輪が接触してしまったのである。刹那、ハッと左に振った視線に飛び込んできた、キラキラと輝きながらフリスビーのように田圃にダイブしていくホイールキャップ(だった物)の最後の勇姿が大変印象的で、今も網膜に焼き付いて離れない。すぐさま車を路肩に寄せ、サンダル装備を幸いと裸足になり、育ち始めた苗を傷つけない様に気を付けながら水田に入って回収したが、キャップには大きな亀裂が入り、またホイールとのジョイントフックが何本も折れていてあからさまに使用不可能であった。タイヤとアライメントに全く問題がなかったのは、正に不幸中の幸いと言わねばならないだろう。……これで、免許証のラインは今日から金色である。ホントに大丈夫なのか。

 以降、遊びに来た弟と二人でお母んの迎えに出たり、クーラーの利いた居間で涼みながら弟と一緒に水曜どうでしょうを見て爆笑したり、昼寝をしたり、姉貴とお母んにマッサージをしたり、涼しくなってからPCに向かってまったり日記を書いたり、原稿に取り組んだり。


7月15日 月曜日 授業 1:臨床医学概論 2:マッサージ実技 3:灸実技

 台風が近づいている為か、朝から微妙に蒸し暑い。が、まともな授業も今日で最後と思えば、涸れかけたやる気も何とか絞り出せるという物である。2コマ目のマッサージ実技、クラスメートのハシモトさんからご指名を受けて初コンビを組む。「疲れているので、是非橘さんに診て貰いたい」とのお言葉のどこまでがリップサービスかはおいておいて、「希望とやる気がムンムンわいて」(JOJO第50巻より)90分の授業時間を60分以上揉みっぱなし。「だいぶ楽になった」と仰って頂けたのはやはり嬉しかった。ある意味、これを聞きたいが為にこの仕事を志し、この学校に通い続けている訳だから。
 斯くして3コマまでつつがなく終了し、夏休み前の登校は18日の臨床実習と19日の終業式を残すのみとなった。皆一様にほっとした表情であった。18日の再会を期し、学校を後にする。

 外はいつも通りの茹だるような暑さであった。朝からの蒸し暑さに加え、じりじりと日差しが照りつけてくる。着替えたはずのTシャツもあっと云う間に汗で重くなる中、山手線内での落とし物の殆どが集まるという東京駅の遺失物取扱コーナーに向かう。10日に紛失したポーチは、残念ながら届けられても居なかった。がっくりしていると、係員のおじさんが「悪用されない程度の身分照会情報を書いたメモなり名札なりを付けたり入れたりしておくと回収率は格段にアップするよ」とアドバイスを授けて下さった。ふと、私たちが子どもの頃、ウチのお母んが鞄にところ構わず住所氏名を書き付けたタックをくっつけてくれたもので、それがえらい格好悪くて気に入らなかったのを思い出し、思わぬところで「母の愛」を感じるのであった。単に物がなくなるのがイヤだっただけかも知れないが。
 遺失物コーナーからの帰り、TVでよく見るこのひとに遭遇。ビックリして咄嗟に会釈をしてしまったら、あちらも面食らった顔で会釈してくれた。ええ人や。

 噴き出す汗をタオルで拭き拭き、藤原から頼まれたモノを物色しに秋葉原へ。1時間ほどぐるぐる回って探したが見つからず、自分のほしいモノだけを購入して帰宅。晩飯を食った後、姉貴に施術するが、昼のマッサージ実技で張り切りすぎたのと、教科書から何から、残った荷物を片っ端から持ち帰ってきた(しかもその荷物を持ちながら、秋葉原を1時間もぐるぐると巡っていた訳で)のとで、こっちが疲れて施術する気力が続かず、程々で切り上げる。一番風呂を使わせてもらったものの、頚や肩にのしかかる疲労は如何ともし難く、何とか部屋まで戻った後、ベッドで涼みつつ休んでいる内に、日課の施灸もせずそのまま寝落ちしてしまった。

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