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クラス |
実業団 |
日時 |
平成13年6月10日(日) |
場所 |
長野県栂池高原 |
天候 |
曇り体感温度10度〜22度 |
コース |
白馬大池駅〜栂池自然園 |
スタート時刻 |
9時00分 |
予選結果 |
93位(189人出走) |
時間 |
1:01:15.8(TOP,52:16.1) |
走行距離 |
17.1km(標高差1,200m) |
セッティング |
ギア選択(Front):53×39 ギア選択(Rear):23×12
決戦車輪はこちら
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◆◇レース前コラム◇◆
昨年、多くの反省点を残し決勝に進めなかった悔しい1日から早1年。課題をまずまず
こなしての栂池である。「自分のもっとも適したペース配分」「集中力を欠かない精神
力」自分なりに練習で積み上げて望んだ実業団個人TTである。今年は、3kmほどコ
ースが長くなり、一般レースと同じ17.1kmとなった。最初の急勾配の続く3km
は選手を苦しめるレイアウトとなり、本当に山に強い選手が勝ち残るコースと思われた
。前日の試走で十分ペース配分をたたき込み乳酸がたまらない程度に程良いアップを兼
ね全コースを走った。また、標高が1800m付近では一度心拍を最大にあげ、希薄な
気圧を「体」と「脳」へ覚え込ませた。
◆◇レースレポート◇◆
【予選(1組)】
スタートリストでは1組が実業団上位選手が多数おり、ペースも速いことが予想された。これ
は、うまく利用すれば好タイムにつながる要因を秘めている。スタート直後の急勾配を集団で
クリアし、若干の平坦(3km付近)では集団走行でのタイムを稼ぎたく、十分すぎるほどの
アップを行う。スタートラインに着くがビンセントにゼッケン順と叱られる。いざスタート。
やはり早い。が、重めのギアで多少追い込んで着いていく。すぐに40名ほどの集団ができ、
その後方にぴったしマーク。中切れが多少できるが、踏み倒して集団復帰。同じくスタート
した。BR-1選手「山田」「三谷」をパスし、3kmをクリア。「深尾」と集団からやや離れる
が、若干の平坦をとばす。予想通りのここまでの展開である。本格的な登りにさしかかり、
当面はチームメイト「深尾」をペースメーカーにする。彼は昨年40位程度で決勝進んでいる
選手であり期待できる。残り11kmで離れる。ここで少しだけレベルを下げ新たなペースメ
ーカーを作り約8名程度で先頭交代しながら登る。先頭交代と言うより、回復した選手が前を
いいペースで引き、疲れがきたら交代という展開である。モチベーションを維持するには絶好
である。上から降って来る選手や、後続から追い上げてくる選手で、集団を形成し、手応えを
感じながら登っていった。残り3kmで5分遅れでスタートした2組の上位4名に抜かれた。
集中力を継続しながら、残り2kmは3名でのバトルを繰り広げ、互いに好タイムに期待をよ
せた。そのバトルは、頂きゴール。タイムは1時間1分15秒。一昨年の決勝ボーダーライン
は59分。落胆して下り、結果を待つ。
【朗報】
結果がでた。93位で決勝確定。あと30秒遅かったら「お疲れ」ということになっていた。
急に元気が出てきて、昨年の屈辱を見事かえし、決勝につなげた。Ravanelloからは約半分の
5名の選手が決勝進出をはたした。実業団1年目の若手選手は、栂池の洗礼を受けた形となっ
た。また、来年期待したいものである。Ravanello勢では岡和田がボーダーライン。午後の
決勝に備える。
【決勝】
決勝は距離が短く11kmで争われる。期待と興奮でスタート位置に移動する。決勝は本格的
な30秒間隔スタートで精神力の戦いでもある。全選手ローラーに跨り、アップを始める。が、
突然の雷雨。大雨に、主催者はテントを用意するが、今やアップどころではない。ゴール地点
は、みぞれが降っているとのこと。Ravanello勢は、決死のサポート体制で1名当たり2本の
傘で唯一アップを継続する。が、雨やみぞれでは続行もあり得るが落雷発生では、続行は不可
能である。命に関わる天候であるため、主催者は、中止の決断。早い、良い判断だと感じた。
岡和田的には、予選93位。もう落ちることはないと思われるため、走った方が順位を上げら
れ、走りたかった。決勝は、どんなものなのか?どの程度苦しいのか味わって見たかった。
しかし、予選の結果で決勝結果ということで実業団ポイントも高くつき、満足のいく栂池の
個人TTであった。
◆◇Ravanello勢の決勝進出者◇◆
PL |
選手名 |
チーム名 |
タイム |
35 |
山田貴史 |
スミタ・ラバネロ・パールイズミ |
57:28.20 |
52 |
作田大祐 |
スミタラバネロパールイズミ |
58:45.40 |
56 |
深尾和孝 |
スミタラバネロパールイズミ |
58:55.20 |
89 |
岡本義彦 |
スミタラバネロパールイズミ |
1:00:56.30 |
93 |
岡和田真治 |
スミタラバネロパールイズミ |
1:01:15.80 |
◆◇全日本実業団自転車競技連盟の公式リザルトはこちら◇◆
【HR記録データ】
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全日本実業団個人タイムトライアル選手権
最大心拍数:176
平均心拍数:169
最大速度 :38.9km
平均速度 :12.7km
最大心拍も通常のレース(平地、山岳)よりも低く、また最小は高い。これはヒルクライム特有の現象
といえる。平均が高く、集中力が結果を左右する内容となっており精神力の強さが勝敗を分けるといって
も過言ではないであろう。現に、昨年予選敗退した選手は克服して望んでおり、今年初めての選手は予選
敗退といったRavanello勢の成績であった。中盤から後半にかけて起伏の変化に伴う、スピードの変化は
あるものの、自分のペースを高いレベルで一定にし、その結果心拍も比較的安定している。この点が、昨
年とは変わって予選通過できた要因と自分なりに分析しています。また、少し高レベルのペースメーカー
を常に確保し、集中力を切らさなかった結果と結びついた点は、運の強さか!残り2kmはバトルを繰り
広げたつもりが、心拍・スピードに現れてなく気分的なものだったと反省している。最大の反省点は平均
心拍をもう少し低く同じ速度で登坂できるよう登り中心の練習を積み、このレースに望むこと。結果して
楽々予選通過と安定した走りが可能となるであろう。・・・・とさらなる上を望むべく感じたレースでした。
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◆◇Ravanelloの参戦レポートはこちら◇◆
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