駅や踏切,車窓から普段何げなく見るレールですが,その形状や種類を調べてみました。 |
●レールの形状 |
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レールの断面にはいろいろな形状のものがあります。ここではその断面を並べてみました。私たちが普通に見るものは一番上のタイプですね。 | ||
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平底レール |
JRや私鉄などでもっとも見かけるタイプです。底面が広く平らなため安定がよく,枕木への固定も容易です。 |
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双頭レール |
明治初頭に日本に初めての鉄道が敷かれた際にイギリスから持ち込まれたタイプで,製造が容易で上下を気にせず設置できる他,摩耗した際にはひっくりかえして使えるという利点がありますが,昨今の高速鉄道では安定性が悪いためほとんど使用されていません。 |
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溝型レール |
主に路面電車の軌道に使用されます。たいてい路面に埋め込まれてしまうため,この形状断面を目にすることはほとんどありません。また,枝部分が水平方向にだけ伸びた段付きレール(ステップレール)と呼ばれるものもあります。 |
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橋型レール |
まれにこんなのも使われてるらしいのですが私は知りません(^_^;;。 |
●レールの規格 |
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レールの規格には大きさと長さの二つがあります。 | |
大きさ |
1m当たりの重量で表示され,JRの幹線では50kg/mや60kg/mもの重量があるものが使用されています。製造メーカーの略称とともにレールの側面に刻印されているので注意して見てみましょう。 |
長さ |
通 常の規格品のレールは1本25mですが,最近は高速化に伴い,振動と騒音を抑える目的から本線部分に使用するレールとしては,現地で溶接し1本1〜2km もの長さにしたロングレールが主流になりつつあります。ただし,レールには区間ごとに車両の位置を検知する信号電流が流されているため,駅構内などではこ の区間を絶縁する必要性から通常のレールを使用する場合が多いようです。しかし,最近ではロングレール途中に絶縁材を挿入する技術(接着絶縁継ぎ目)もで き,また,長野新幹線等では,車両の位置検知に別の方法を使用しているため,高崎・軽井沢間では1本が40kmにもおよぶスーパーロングレールが採用され ています。 |