1999年12月21日

AT互換機(DOS/V機) は昔のPC-9801 に比べて故障が多いとよく言われますね。
ここではこれまでに遭遇した故障や不具合、現在でも不満に思っていることを紹介 します。

初期不良

• 18G LVD SCSI disk が初期不良!

  新品で購入した18G Ultra2Wide のdisk がスピンアップしない！
  長いので独立したページにまとめました。 タイトルをクリックして進んでください。
  

故障

• CPU クーラの不調

  １台目のAT コンパチを購入後、３,４カ月してか らマシンから 時々異音がするようになりました。
  最初はディスクの異常かと思ったのですが、空けて動かして観察してみたとこ ろ、CPU クーラのファンの回転がスムーズでないようでした。
  そのような場合は指でファンをはじいてやると正しく回転することに気づいた ので、それからは起動時に異音がした場合はケースの横板を開いて指ではじく ようにしていました。
  
  ところが、それから半年もすると起動時に必ずその異音が発生するようになり ました。
  マシンの購入元にクレームをつけましたが、消耗品 ということで交換は拒否されてしまいました。
  
  秋葉のジャンク屋さんでジェットファン という名前のファンを600 円で購入し、 自分で交換してからは全く問題なく動いてます。このファン、本当は24V なの ですが、12V でちゃんと動いています。
  何かガッシリしてるし、ファンとヒートシンクの間にゴミがつまることもなさそう で気に入ってます。
  
  ジェットファン
  

• Combo FDD 故障

  TEAC の5inch と3.5inch FDD がコンパクトに一体型となったCombo FDD ですが、 購入後約１年で3.5 inch ドライブが全く動作しなくなりました。
  （会社で昔購入したAT コンパチの時も、この会社の5inch フロッピがすぐ故障 したことがありましたが、大丈夫なのでしょうか？）
  
  購入元のお店に相談に行くと、「パーツとして売っているので店としては対応 できない」と言われてしまいました。
  修理するようメーカーに取り次いでくれ、と頼むと新品を 購入した方が安くなると思う、ということだったのでこりずにまた同じ ものを購入しました。
  

• マウス不調

  Agiler のAGM-600E というマウスですが、約１年でボール の反応が悪くなりました。
  分解してロータリーエンコーダの軸を直接回すと全く問題ないし、ボールはスム ーズに回ります。
  でもボールの回転がうまくエンコーダに伝わりません。
  
  謎ですが、さっさと別のマウスに買い替えました。
  

• マウスのドライバフロッピが読めない

  ということで買い替えたマウスですが、買っていきなり 添付のドライバフロッピが読めません！
  5inch だったのですが、DOS/V でdir とやるとファイルのリストはでるのに、 ファイルの実体に全くアクセスできません。
  
  この時、FAX モデムで始めてFAX を出しました (^^)。
  翌日ショップから連絡があり、 なんとお店のその製品在庫の全てのフロッピが読めない、とのことでした。
  マイクロソフトマウス・マウスシステムズ切替え式のマウスで、前のマウスのドラ イバがそのまま使えたので許してあげました。
  

• ディスクトラブル

  Empire1080SというSCSI 1G ディスクですが、 購入して10カ月目に動作中に何か変な音がしたかと思うと、Linux のシスログにエラーメッセージがたくさん出て、全然アクセスできなくなりました。
  リブートすると、SCSI からそのディスクの存在が全く見えません。 ガッチョーン
  
  ２週間ぐらいして、ディスクを買い替える前に本当に故障しているかどうか、 念のためもう一度確認しようと立ち上げるとこれが何故かちゃんと動きます。 それ以来全然問題なく動いています。何だったので しょうか？
  

• DDS 故障！

  ２台目のマシンに内蔵していたHP 35480A DDS(Apple へOEM) ですが、購入後約7ケ月で故障してしまいました。
  
  本来、このドライブはテープが入っていない時はLED が2つとも消えた状態で、テープを入れるとオートローディングしてLED が２つとも緑に点灯するのが正しい動作なのです。
  ところが、パソコンの電源を投入するとテープが入っていないのに2 つとも緑が点灯し、テープを食べさせようとつっこんでもローディングされません。
  ドライブをパソコンから取り出して、 裸の状態で実験用の電源をつないでも同じ症状です。
  
  これにはお手上げでした。 2カ月ほどねばり強く思いつくことをいろいろやってみたのですが、全然ダメです。
  
  このドライブは秋葉原のジャンク屋さんで 保証なしで購入したものです。 購入時添付されたデータシートには、 ”このドライブは故障した場合は丸ごととりかえるべき１つのパーツである”、 という内容の英語が書かれていましたっけ。
  
  Linux で使う１台目のマシンには１台目のDDS を内蔵しています。 こちらはもうすぐ２年になりますが全く元気です。
  Windows NT は基本的にリモートのUNIX マシンのテープドライブにバックアップをとることができません。
  １台目のDDS を外づけにするという手もあるのですが、秋葉原で同じHP 35480A ベアドライブを、故障修理品（修理しないはずじゃなかったんかい！）42,000 円で発見してしまったので、 見つけた時に押える原則に基づき購入してしまいました。
  
  もしこれも使い倒さないうちに故障してしまうと、 始めからメーカ保証付の新品を購入していた方がトクだったことになってしまいます。 どうなりますことやら...
  
  
  

  
  
  

故障以外のトラブル・不満

• PAS16 とAHA1542CF の相性

  1542CF のISA バスマスタがなかなかバスを離さないのか、ProAudioStudio16 でMOD などを演奏している時に SCSI にアクセスすると音飛びが発生する という悩みがありました。
  
  これはGUS に乗り換えることで逃げました。
  PAS16 は現在２台目のマシンで活躍しています。
  

• 電源Off 時のGUS Max のポップノイズ

  ところがこのGUS, マシンの電源を切った時に ラインアウトにポップノイズが発生します。 PAS16 ではそんなことなかったのに...
  これは解決しておらず、現在ガマンしています。
  （GUS、S/N もわるいぞ。）
  

• NT でマウスシステムズマウスのドライバがない

  2/3ボタン切替えマウスを3ボタンのままで使用するためにWinNT でマウスシステムズマウスのドライバが必要だったのですが、GENIUS のマウスのフロッピにNT3.5 で動作するドライバが入っていました。
  ところがNT3.51 に上げるとこんドライバが動かなくなりました。
  安易にロジテックのマウスに買い替えました。
  

• 何だこのネジは?!

  上記のように２台目のDDS を買い換えたのですが、 底になんかマッキントッシュ用らしきプラスチックレールが装着されていました。
  ケースに入らないのでこれを外そうとすると、ユーザが外せないように 星型のネジで固定されているではありませんか！
  
  困った時の秋葉原、工具屋さんをのぞいてみるとありますあります。 このような特殊な形状のネジを扱うためのドライバーセットが各種販売されていました。
  2,000 円強のドライバセットを購入し、無事レールを取り外せました。
  

• Quantum FBST シリーズSCSI HDD + Adaptec SCSI チップ + WindowsNT

  結論を先に書きます。
  WindowsNT のAdaptec SCSI ドライバaic78xx.sys には問題がある。
  Quantum ST シリーズSCSI HDD, Adaptec のPCI SCSI(PCI カードやマザーボード上の内蔵チップ)の組合せでWindowsNT 4.0 を使うにはServicePack3 が必要
  
  1997年7月にNT 用PC にQuantum の6.4G SCSI disk FBST6480S を増設しました。
  起動ディスクは1.6G のウエスタンデジタルのEIDE ですが、 それまで拡張に使っていたマクスターの2G EIDE ディスクはLinux PC に移したいので新しいSCSI ディスクへファイルを移そうとしました。
  
  ところが！ ファイルの一括コピー中にOS ごとフリーズ してしまいます。
  再起動してやりなおしてみると、別のタイミングでまたフリーズします。
  
  SCSI はdisk, CD-ROM, Tape, スキャナなど、 様々な種類のデバイスを何台も接続できる便利なバスですが、 バスの全長が長くなり過ぎたりケーブルやターミネータの相性など、 いろいろな要因で不安定になることがあります。
  ケーブルやSCSI ターミネータを取り替えたり、SCSI CD-ROM やSCSI DDS をはずして4,5回やりなおしてみましたが全然ダメ でした。
  
  7万円近くした買いものであったこと、一応TwoTop ですが、 秋葉原のパーツ店で単体パーツとして購入したのでアフターサービスも心配です。
  インターネットでQuantum のホームページを見てみましたが、 関連情報は見当たりませんでした。
  
  とにかく障害原因を切り分けなければなりません。 ディスクを他のマシンにつなぎかえて試してみればSCSI カードの問題かどうか検証できるし、つなぎかえる前に、このPC にLinux をインストールしてLinux で試してみればNT のSCSI ドライバの問題かどうかわかりそうです。
  これまでにファイルのバックアップ、 新しいディスクの取付やパーティションの切り直し、WinNT の再インストールといったやっかいな作業をしてきたので面倒臭いですね。
  
  そこで手抜きをしてWindowsNT 4.0 ServicePack3(SP3) をあててみました。
  ダメもとでやってみたのですが、これが効いて FBST6480S の大量書き込みが安定して行なえるようになりました。
  
  数日後、インターネットのネットニュースfj.comp.dev.disk を見ているとST シリーズにNT をインストールできない、 という内容の投稿がありました。私と同じ障害です。
  これに対して、「この件はあちこちのBBS でも騒がれている。 Adaptec PCI SCSI チップでSTシリーズにNT をインストールするにはSP3 のSCSI ドライバで書き換えたインストールフロッピを使うなどしないと行なえない」 とレスポンスが投稿されていました。
  
  ようするに、Adaptec ドライバの問題ですね。 えらい目にあいました。
  
  

  1997/11/27 追記

  上記問題に関して、ハードディスクメーカーQuantum のホームページにアナウンス（http://support.quantum.com/appnotes/qsl01913.htm もうリンク切れ）が掲載されています(した)。
  ST シリーズだけでなく、Fire Ball TM シリーズのSCSI モデルも該当するそうです。
  Windows NT, Adaptec PCI SCSI カードとこれらのSCSI disk を使用されている方はaic78xx.sys バージョン2.0 以降 を使用しましょう。
  

以上のように、パーツには当たりハズレがあります。
特に駆動系のパーツに顕著だと思います。
CPU ファンはPentium 用だと山洋電器の黄色い奴がいいそうです。
Empire1080S は他でもいろいろトラブル が多いそうで、中古が安く出ていても手を出さない方がよさそうです。

また、OS 毎にサポートされるパーツが違うので、 いろいろ設定を変えてもどうしても最大公約数がとれず、 別パーツに交換して逃げることも時には必要です。
いろいろなパーツを自由に選択できるからこそどうにかできるのだ、 という意味で私は好意的に解釈しています。