リンク | 巻・回 | 時 | 舞台 | あらすじ | 登場人物 | 備考 |
第一集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第一回 |
嘉吉元年(1441) 4月 |
P01結城の城 | 落城となり、父季基の諫めにより里見家再興 のため、義実脱出 |
里見義実、里見季基(義実の父)、 杉倉氏元、堀内貞行 |
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P02相模国三浦 矢取の海辺 |
安房に渡るべく舟を探していた義実主従の前に、 白竜が出現 |
里見義実、杉倉氏元、堀内貞行 |
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記事を見る | 第二回 | P03安房国滝田城 | 神余光弘は酒色に溺れ、家臣定包が玉梓と姦通 義民、定包を狙うが過って光弘を射殺。 |
滝田城主・神余光弘、義民(杣木朴平、洲崎無垢三) 山下定包(侫臣)、玉梓(淫婦) |
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P04安房国館山城 | 滝田城を定包が乗っ取っり、安西景連と麻呂信時が 対応を協議していると、義実が訪ねて来る |
館山城主・安西景連、平館城主・麻呂信時 里見義実 |
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記事を見る | 巻の二 第三回 |
P04安房国館山城 | 景連と信時が歓迎する様子でなく、義実は去ろうとす ると、景連から三日以内に鯉を釣ればと条件が出る |
館山城主・安西景連、平館城主・麻呂信時 里見義実、杉倉氏元、堀内貞行 |
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記事を見る | 第四回 | P05安房国小湊 |
義実主従が鯉釣りの最中金碗八郎孝吉と出会い、 |
里見義実、杉倉氏元、堀内貞行 金碗八郎孝吉 |
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P06安房国東条城 | 義実主従と孝吉が土地の若者百五十人を率いて、 定包の家来萎毛酷六の籠る東条城を奪う。 |
里見義実、杉倉氏元、堀内貞行、金碗孝吉 萎毛酷六 |
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記事を見る | 巻の三 第五回 |
P03安房国滝田城 | 義実の軍勢攻めるが堅固な城に苦しみ、檄文で混乱 さす。戸五郎と鈍平が降参の土産にと定包を斬る。 |
里見義実、堀内貞行、金碗孝吉 山下定包、玉梓、岩熊鈍平、錆塚幾内、妻立戸五郎 |
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記事を見る | 第六回 | P03安房国滝田城 | 城に入り、戸五郎と鈍平は討つ。玉梓の妖艶さに義実 は許しかけるが、孝吉が諫めて処刑に決める。玉梓 は子々孫々の末まで祟るとわめき処刑される。 |
里見義実、堀内貞行、金碗孝吉 玉梓、岩熊鈍平、妻立戸五郎 |
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記事を見る | 巻の四 第七回 |
嘉吉元年(1441) 4月から7月 |
P06安房国東条城 P03安房国滝田城 |
安西景連の陰謀で麻呂信時を討つ。義実が孝吉に論 功褒賞しようとすると孝吉は本懐を遂げたのでと切腹。 そこに一作に連れられ、孝吉の子の孝徳が現れる。 |
里見義実、堀内貞行、金碗孝吉、蜑崎十郎輝武、 一作、濃萩、金碗大輔孝徳(孝吉の子)、安西景連、 麻呂信時、玉梓(怨霊) |
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記事を見る | 第八回 | 嘉吉2年(1442) | P03安房国滝田城 | 義実は椎津城主の息女五十子を娶り、伏姫が生まれる | 里見義実、五十子、伏姫、二郎太郎養成、堀内貞行、 杉倉氏元、金碗孝徳、万里谷入道静蓮、翁(役行者)、 技平、八房、安西景連、蕪戸訥平 |
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嘉吉4年(1444) | 洲崎明神のほとり | 伏姫が、洲崎明神ほとりの役行者の窟に祈願の折、翁 から仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌の数珠を授かる |
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文安4年(1447) | 犬懸の里 | 狸に育てられた立派な犬・八房が義実のもとで飼われる | ||||
康正3年(1457) | P03安房国滝田城 | 伏姫16歳、八房と仲睦まじく過ごす | ||||
P04安房国館山城 | 金碗孝徳が前年貸した米5000俵の返還を求めて館山 城に行くが、帰り道景連の手下に襲われ行方不明に |
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記事を見る | 巻の五 第九回 |
長禄2年(1458) | P03安房国滝田城 | 景連の急襲で滝田城は落城寸前に。八房が景連の首を 取ってきたので、義実は安房国主に。八房は約束どおり 伏姫との婚姻を迫り、伏姫は承知する |
里見義実、五十子、伏姫、二郎太郎養成、杉倉氏元、 八房、安西景連、蕪戸訥平 |
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記事を見る | 第十回 | P03滝田城 P07富山 (とみさん) |
伏姫の持つ水晶数珠の文字「仁義礼智忠信孝悌」が「如 是畜生発菩提心」に変わり、伏姫と八房は富山に入る。 金碗孝徳も後を追い富山に入る。 |
里見義実、五十子、伏姫、八房、金碗孝徳 | ||
第二集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第十一回 |
長禄2年(1458) | P03滝田城 P07富山 |
義実の夢にて洲崎の役行者の化身が道案内し、堀内 貞行が同行し、義実は富山の奥に分け入っていく。 |
里見義実、五十子、義成、堀内貞行、 洲崎の役行者の化身 |
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記事を見る | 第十二回 | 長禄4年(1460) | P07富山 | 富山の奥に伏姫と八房が入って2年、伏姫の前に草刈 童子が現れ、伏姫が八つの善果を産むと告げる。 |
伏姫、八房、草刈童子 | |
記事を見る | 巻の二 第十三回 |
P07富山 | 伏姫と八房が死のうとしたとき、金碗孝徳の弾で斃れる。 義実の目の前で伏姫は腹を切り、八つの珠が空に散る。 |
里見義実、伏姫、堀内貞行、金碗孝徳、八房 | ||
記事を見る | 第十四回 | 長禄4年(1460) 寛正元年(1461) |
P07富山 | 死のうとする孝徳を、義実が出家させる。孝徳はゝ大と 改名、回国修行しながら珠の行方を追うことにする。 義実は伏姫供養の観音堂を建立する。 |
里見義実、堀内貞行、金碗孝徳⇒ゝ大坊 柏田(侍女)、梭織(侍女) |
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記事を見る | 巻の三 第十五回 |
嘉吉元年(1441) | P01結城の城 P08美濃国樽井 |
結城の城が落城時脱出した匠作・番作の父子。樽井で 春王安王が処刑された時、匠作は討ち死に。番作が 君父の首を奪って逃げる。 |
大塚番作一戍、匠作三戍、春王、安王、長尾因幡介 信濃介政康、、蠣崎小二郎、錦織頓二、乙女(手束) |
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記事を見る | 第十六回 | 嘉吉元年(1441) | P08美濃国樽井 | 番作が君父の首を埋葬した寺で、住職が手束を手籠め にしようとしていたのを番作が助ける。 |
大塚番作(⇒犬塚番作)、手束、田舎寺庵主、亀篠、 |
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嘉吉2年(1442) | P09信濃国筑摩 | 手束の母の故地筑摩に移り、番作は療養する。 | ||||
P10武蔵国大塚 | 成氏の復活で再興を期待し、番作は父の旧領地大塚に 移る。義姉亀篠と婿の蟇六が大塚の家を横取りしていた。 |
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長禄3年(1460) 寛正元年(1461) |
P10武蔵国大塚 | 手束は子授け祈願に滝の川弁才天に3年日参。伏姫の 神霊から子犬と珠を授かり、八犬士・信乃を出産。 |
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記事を見る | 巻の四 第十七回 |
寛正元年(1460) ~ 応仁二年(1468) |
P10武蔵国大塚 | 信乃は順調にたくましく育つ。亀篠と蟇六は浜路を養女 とし美女に育つ。手束が病気になり、信乃は病気が治る よう滝行をし、死にかける。番作はこれまでの経由を話し 身を大事にするよう諭す。手束が亡くなる。 |
犬塚番作、手束、犬塚信乃、弥々山蟇六、亀篠、浜路、 糠助 |
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記事を見る | 第十八回 | 文明2年(1470) | P10武蔵国大塚 | 番作宅の犬・与四郎に、蟇六の猫紀二郎が噛み殺される。 蟇六は、この際名刀・村雨を取り上げようと悪策する。 |
犬塚番作、犬塚信乃、弥々山蟇六、亀篠、糠助 | |
記事を見る | 巻の五 第十九回 |
文明2年(1470) | P10武蔵国大塚 | 蟇六亀篠の名刀村雨を横取りしようとの悪企みが続く。 番作は信乃と村雨を守るため自殺。信乃も後を追おうと し、与四郎の首を落とすと孝の字の玉が現れる。 |
犬塚番作、犬塚信乃、亀篠、糠助 | |
記事を見る | 第二十回 | 文明2年(1470) | P10武蔵国大塚 | 信乃は蟇六亀篠の家に同居することに。そこの使用人 額蔵(犬川荘助)が痣があり義の玉を持っており、信乃と 義兄弟の誓いを結ぶ。 |
犬塚信乃、犬川荘助(額蔵)、弥々山蟇六、亀篠、糠助 | |
第三集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第二十一回 |
文明2年(1470) 文明3年(1471) |
P10武蔵国大塚 | 信乃は蟇六亀篠の家に移る。番作の墓に詣でた帰途、 与四郎の塚に植えた梅が八房で八行の字があることか ら信乃と額蔵はあと六つの玉があるはずと語る。 |
犬塚信乃、犬川荘助(額蔵)、蟇六、亀篠、浜路 | |
記事を見る | 第二十二回 | 文明3年(1471)~ 文明9年(1477) |
P10武蔵国大塚 | 信乃は十八才、浜路は十六歳となる。長尾景春の乱で 浜路の実の家族は滅びたらしく、浜路信乃を頼りに思う。 |
犬塚信乃、犬川荘助(額蔵)、蟇六、亀篠、浜路、糠助 | |
記事を見る | 巻の二 第二十三回 |
文明9年(1477)~ 文明10年(1478) |
P10武蔵国大塚 | 糠助が死の直前、牡丹の痣と信の玉を持つ玄吉を信乃 に託す。大塚の陣代が蟇六邸で饗宴を受け浜路に目を つける。網乾左母二郎という浪人も浜路を追い回す。 |
犬塚信乃、犬川荘助(額蔵)、蟇六、亀篠、浜路、糠助 (玄吉)、網乾左母二郎、簸上宮六、軍木五倍二、 卒川菴八 |
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記事を見る | 第二十四回 | 文明10年(1478) | P10武蔵国大塚 | 蟇六夫婦は陣代に応えるため、信乃を滸我に行かせよ うとする。蟇六のたくらみで神宮河での漁のとき、飛び込 んだ信乃の宝刀村雨を左母二郎が奪ってしまう。 |
犬塚信乃、犬川荘助(額蔵)、蟇六、亀篠、浜路、 網乾左母二郎、簸上宮六、軍木五倍二、土太郎 |
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記事を見る | 巻の三 第二十五回 |
文明10年(1478) | P10武蔵国大塚 P11滸我(古河) |
蟇六夫婦は宝刀村雨を手に入れたと有頂天になり、信乃 を滸我(古河)に送り出す。額蔵は大塚に引き返す。 |
犬塚信乃、犬川荘助(額蔵)、蟇六、亀篠、浜路 | |
記事を見る | 第二十六回 | 文明10年(1478) | P10武蔵国大塚 | 蟇六夫婦は陣代に浜路を差し出そうとするが浜路が 承知せず、蟇六が切腹するまねをして承諾させる。 |
蟇六、亀篠、浜路、軍木五倍二 | |
記事を見る | 巻の四 第二十七回 |
文明10年(1478) | P10武蔵国大塚 P12本郷円塚山 |
左母二郎が浜路を浚って逃げる。謎の人物寂寞道人肩柳 が円塚山で火定する。そこに左母二郎と浜路が現れる。 |
網乾左母二郎、背介、浜路、寂寞道人肩柳、 土田の土太郎、井太郎、加太郎 |
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記事を見る | 第二十八回 | 文明10年(1478) | P12本郷円塚山 | 浜路は左母二郎から村雨を取り返そうとして斬られる。 犬山道節が現れ左母二郎を倒し、浜路に兄だと名乗る |
網乾左母二郎、浜路、犬山道節(寂寞道人肩柳) | |
記事を見る | 巻の五 第二十九回 |
文明10年(1478) | P12本郷円塚山 P10武蔵国大塚 |
浜路は息絶える。額蔵が村雨を取り返そうと道節と戦う 最中にお互いの玉が入れ替わってしまう。蟇六、亀篠が 宮六、五倍二に討たれ、両者も額蔵に討たれる。 |
犬山道節、犬川荘助(額蔵)、浜路、蟇六、亀篠 簸上宮六、軍木五倍二 |
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記事を見る | 第三十回 | 文明10年(1478) | P10武蔵国大塚 P11滸我(古河) |
額蔵は問注所に向かう。信乃は村雨がすり替えられて いる事に気づくが、管領成氏に呼び出されており、城中で 間者と疑われて、芳流閣の屋根で犬飼見八と睨みあう。 |
犬川荘助(額蔵)、犬塚信乃、犬飼見八信道、 簸上社平、卒川菴八、背介、執権横堀史在村、 管領足利成氏 |
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第四集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第三十一回 |
文明10年(1478) | P11滸我(古河) P13下総・行徳 |
信乃と見八は芳流閣の屋根で格闘中落下し小舟に落ち 利根川に流される。行徳の浦で文五兵衛が攣りに行き 二人を発見する。文五兵衛は見八と知り合いだった。 |
犬塚信乃、犬飼見八信道、執権横堀史在村、 管領足利成氏、古那屋文五兵衛 |
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記事を見る | 第三十二回 | 文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 信乃と見八が同じ玉を持ち牡丹の痣がある同志である ことが判明。文五兵衛も倅小文吾が玉を持ち牡丹の痣 ことを語り、巡り合いの奇跡に喜ぶ。。 |
犬塚信乃、犬飼見八信道、古那屋文五兵衛 犬田小文吾 |
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記事を見る | 巻の二 第三十三回 |
文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 小文吾が来て、皆古那屋に向かう。小文吾が戻るとき 誰かに襲われ麻衣を失う。三人は兄弟の誓いをたてる 信乃が破傷風にかかり現八は志婆浦に薬を求めにいく |
犬塚信乃、犬飼現八信道、犬田小文吾 古那屋文五兵衛、塩浜の鹹四郎 |
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記事を見る | 第三十四回 | 文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 小文吾は浜の喧嘩の仲裁を一人でし、引き上げる途中 房八に喧嘩を売られるが父の紙よりでこらえる。父を捕 らえた帆太夫を騙して家に帰り信乃から事情を聞く |
犬塚信乃、犬田小文吾、古那屋文五兵衛、 庄屋の使い奴、山林房八、修験道観得、 庄屋干鞆檀内、新織帆太夫敦光 |
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記事を見る | 巻の三 第三十五回 |
文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 房八の母妙真が小文吾の姉の沼藺と子の大八を離縁だ と連れてくる。小文吾はつき返そうとするが、去状だと 信乃の人相書きを見せられ仕方なく引き取る |
犬塚信乃、犬田小文吾、大先達念玉、 妙真、沼藺、大八 |
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記事を見る | 第三十六回 | 文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 房八がやってきて、小文吾と斬り合いになる。沼藺は止 めようとして大八と共に絶命。房八は斬られ実は杣木朴 平の孫で悪縁解消のため信乃の首と偽れと息絶える |
犬田小文吾、山林房八、沼藺、大八 | |
記事を見る | 巻の四 第三十七回 |
文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 房八と沼藺の血によって信乃は回復する。ゝ大と蜑崎照 文が現れ、玉の由来、八房と伏姫などを信乃、小文吾 に説明する。大八が蘇生し、仁の玉を持っていた。 |
犬塚信乃、犬田小文吾、ゝ大坊(大先達念玉)、 蜑崎照文(山伏観得)、山林房八、沼藺、 大八(犬江親兵衛仁)、妙真 |
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記事を見る | 第三十八回 | 文明10年(1478) | P13下総・行徳 | 現八が戻り信乃の回復を喜ぶ。照文は里見氏に仕える ことを要請。信乃が額蔵のことを説明。ゝ大が大塚に行き 小文吾は父親を取り返しに行く。 |
犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、 ゝ大坊(大先達念玉)、蜑崎照文(山伏観得)、 犬江親兵衛(大八)、妙真 |
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記事を見る | 巻の五 第三十九回 |
文明10年(1478) | P13下総・行徳 P14下総・市川 |
船で山林夫婦の亡骸を市川に運び、葬う。小文吾は房八 の首を帆太夫に届け父親を取り返す。小文吾が犬塚、犬 飼を船で大塚まで送って行く。 |
犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、 ゝ大坊(大先達念玉)、蜑崎照文(山伏観得)、 犬江親兵衛(大八)、妙真 |
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記事を見る | 第四十回 | 文明10年(1478) | P14下総・市川 | 妙真のところに暴風舵九郎が房八夫婦などで脅しをかけ 照文が妙真・大八を安房に移そうとするが舵九郎たちに 襲われ、危機を電光が舵九郎を倒し大八をさらう。 |
蜑崎照文、犬江親兵衛(大八)、文五兵衛、 妙真、暴風舵九郎、依介 |
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第五集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第四十一回 |
文明10年(1478) | P14下総・市川 豊島・神宮河原 |
照文は妙真、依介を連れて安房に向かう。信乃、小文吾 現八が豊島の神宮河原に着くと矠平が現れ、額蔵、背介 が捕らえられ、丁田町進に拷問されていると教える |
蜑崎照文、文五兵衛、妙真、依介 犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、矠平 |
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記事を見る | 第四十二回 | 文明10年(1478) | 豊島・滝野川 P10武蔵国大塚 |
信乃、小文吾、現八は大塚の様子を伺い善後策を探る。 丁田町進に拷問されて背介は死に、額蔵は玉のおかげで 拷問を耐え抜くが、町進の偽りの報告で処刑が決まる |
犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、犬川荘助(額蔵) 背介、大石兵衛尉、丁田町進、軍木五倍二、卒川菴八 |
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記事を見る | 巻の二 第四十三回 |
文明10年(1478) | P10武蔵国大塚 庚申塚 戸田川の渡し |
額蔵が町進以下に処刑されようとした時、三犬士が現れ 助ける。四犬士は戸田川から逃げようとし、鉄砲隊に追わ れるが、神助と矠平ら親子の助けで無事逃げられる。 |
犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、犬川荘助(額蔵) 丁田町進、軍木五倍二、卒川菴八、簸上社平 矠平、力二郎、尺八 |
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記事を見る | 第四十四回 | 文明10年(1478) | 桶川雷電神社 明魏(妙義)神社 P15上野国白井城 |
四犬士は桶川雷電神社でこれまでの互いの経過を語り 合う。明魏神社から遠眼鏡で道節を発見、後を追う。 道節は扇谷定正が狩から帰城するのを待ち伏せる。 |
犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、犬川荘助(額蔵) 大出太郎(犬山道節)、扇谷修理太夫定正、巨田新六郎 助友、竈戸三宝平五行、妻有六郎之通、松枝十郎貞正 |
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記事を見る | 巻の三 第四十五回 |
文明10年(1478) | P15上野国白井城 城下 |
道節は名刀村雨を奉納すると近づき、定正の首をとるが 偽者であった。家来たちと乱闘になり、血路をひらくが、 四犬士も巻き込まれ、血路を開き荒芽山に向かう。 |
犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、犬川荘助(額蔵) 大出太郎(犬山道節)、扇谷定正、巨田新六郎助友、 竈戸三宝平、妻有六郎、松枝十郎、越杉駄一郎遠安 |
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記事を見る | 第四十六回 | 文明10年(1478) | 田文地蔵堂 P16荒芽山の麓村 |
荘助は道節を発見、力比べを挑みそこに矠平が割って 入り、道節の持つ首級と矠平の荷物が入れ替わってし まう。荒芽山の麓に住む音音に矠平が訪ねてくる。 |
犬川荘助、犬山道節、矠平、音音、単節 | |
記事を見る | 巻の四 第四十七回 |
文明10年(1478) | P16荒芽山の麓村 音音の庵 |
音音の庵で、道節と荘助が鉢合わせ、荘助が玉と牡丹 の痣の由来を伏姫からのことを道節に語る。音音のもと に村役人の根五平が道節らを追っていることを告げる。 |
犬川荘助、犬山道節、音音、根五平、丁六、顒介 | |
記事を見る | 第四十八回 | 文明10年(1478) | P16荒芽山の麓村 音音の庵 |
曳手と単節が馬に力二郎と尺八を乗せて帰ってきて、 矠平と父子三人で四犬士を助けたことを音音に告げる。 |
音音、曳手、単節、力二郎、尺八 | |
記事を見る | 巻の五 第四十九回 |
文明10年(1478) | P16荒芽山の麓村 音音の庵 |
朝になると力二郎と尺八が消え、矠平が現れ二人の首 級が明らかになり、音音、曳手、単節は涙にくれる。 根五平、丁六、顒介が道節一味として捕らえると迫る |
音音、曳手、単節、力二郎、尺八、矠平、 根五平、丁六、顒介 |
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記事を見る | 第五十回 | 文明10年(1478) | P16荒芽山の麓村 音音の庵 |
矠平、音音、道節が根五平らを倒し、曳手と単節は夫 を弔うため髪を下ろす。五犬士は八犬士になってから 定正を討つ方針とする。大軍勢の討っ手が迫る。 |
犬山道節、犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、犬川 荘助、矠平、音音、曳手、単節、根五平、丁六、顒介 |
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第六集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第五十一回 |
文明10年(1478) | P16荒芽山の麓村 音音の庵と近辺 |
矠平、音音は軍勢と戦い家に火を放ち焼け死ぬ。五犬士 は巨田助友の策略に翻弄される。曳手と単節は野武士に 捕らえられそうになるが亡き夫の鬼火に助けられる。 |
犬山道節、犬塚信乃、犬田小文吾、犬飼現八、犬川 荘助、矠平、音音、曳手、単節、巨田新六郎助友 |
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記事を見る | 第五十二回 | 文明10年(1478) | 鳥越山の近く高屋畷 P17阿佐谷村 |
小文吾は馬を追い阿佐谷の辺に、猪を退治して助けた 並四郎の家に泊まり、夜中並四郎に襲われ斃す。妻の 船虫には逆に感謝され古代の名品尺八を譲られる。 |
犬田小文吾、鴎尻の並四郎、船虫 | |
記事を見る | 巻の二 第五十三回 |
文明10年(1478) | P17阿佐谷村 P18石浜 |
小文吾は千葉自胤が失った名笛の件で捕まるが、毒婦 船虫の悪計とわかり、千葉自胤は小文吾を家臣にと望む 家老馬加大記が悪計に関わっており、船虫を逃がす。 |
犬田小文吾、千葉介自胤、畑上語路五郎高成、 馬加大記常武、船虫 |
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記事を見る | 第五十四回 | 文明10年(1478)~ 文明11年(1479) |
P17阿佐谷村 P18石浜 |
小文吾は、馬加大記の屋敷に体よく軟禁されてしまう。 品七から千葉家が滸我殿と管領の二手に分かれ争って いる様を教えてもらう。 |
犬田小文吾、千葉介自胤、畑上語路五郎高成、 馬加大記常武、柚角九念次、品七 |
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記事を見る | 巻の三 第五十五回 |
文明11年(1479) | P18石浜 赤塚の城 |
小文吾は馬加大記のこれまでの悪計を品七に教わる。 品七は毒殺され、小文吾も馬加大記に毒を盛られる が、持っている玉のおかげで無事に過ごす。 |
犬田小文吾、千葉介自胤、粟飯原胤度、柚角九念次、 馬加大記常武、龍山逸東太縁連、品七、調布 |
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記事を見る | 第五十六回 | 文明11年(1479) | P18石浜 赤塚の城 |
馬加大記に、自胤を殺して子の鞍弥吾を千葉之介にした いので参謀になるよう小文吾は誘われるが断る。小文吾 は大記に暗殺を謀られるが、旦開野がそれを防ぐ。 |
犬田小文吾、馬加大記常武、馬加鞍弥吾、柚角九念次 渡部綱平、卜部季六、臼井貞九郎、坂田金平太、戸牧、 鈴子、旦開野 |
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記事を見る | 巻の四 第五十七回 |
文明11年(1479) | P18石浜 赤塚の城 |
小文吾のところに旦開野が馬加大記の首を持って現れる 実は男で、調布の子犬阪毛野といい父の仇を討ったのだ と明かす。城を脱出し、墨田川を船で下る。 |
犬田小文吾、馬加大記常武、馬加鞍弥吾、 旦開野(犬阪毛野) |
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記事を見る | 第五十八回 | 文明11年(1479) | P14下総・市川 | 小文吾は依介と再会、その勧めで市川に帰る。父親の文 五兵衛は旅館を人にゆずり亡くなっていた。小文吾は父親 の49日の喪に服したあと、いずこへと向かった。 |
犬田小文吾、依介、水澪 | |
記事を見る | 巻の五 第五十九回 |
文明11年(1479) 文明10年(1478) 文明12年(1480) |
P14市川、P13行徳、鎌倉、京、荒芽山、P19赤岩庚申山の麓・網苧の里 | 小文吾は犬阪毛野を探し鎌倉に行ったがわからず、旅に 出ることを決心。犬飼現八も市川、行徳を訪ねたあと、京 で武芸を磨き、網苧の茶店の主鵙平から赤岩一角、角太 郎、船虫などの話を聞く。 |
犬田小文吾、犬飼現八、足緒の鵙平 | |
記事を見る | 第六十回 | 文明12年(1480) | P19赤岩庚申山の麓・網苧の里 | 現八が庚申山で化け野猫を弓で退けると、赤岩一角の魂 魄が現れ、赤岩一角は化け野猫の化身で、角太郎は親 と騙されていると語り、消えていった。 |
犬飼現八、足緒の鵙平、赤岩一角の魂魄 | |
記事を見る | 第六十一回 | 文明12年(1480) | P19赤岩庚申山の麓・網苧の里 返璧の草庵 |
現八が角太郎を訪ねると戒行の最中、雛衣が訪ねて来る が会えずに帰っていき、角太郎が解行しお互いに名乗る と角太郎が犬士であることがわかる。船虫がやってきた。 |
犬飼現八、犬村角太郎、雛衣、船虫 | |
第七集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第六十二回 |
文明12年(1480) | P19赤岩庚申山 網苧の里返璧草庵 |
船虫が雛衣を置いていくと、現八は里で聞いた話と船虫の 話が違いすぎるので真偽をたしかめると赤岩に向かう。 |
犬飼現八、犬村角太郎、氷六、雛衣、船虫 | |
記事を見る | 第六十三回 | 文明12年(1480) | P19赤岩庚申山 網苧の里一角宅 |
偽一角宅に縁連が長尾景春の指示で短刀の鑑定を頼み に来た。現八も現れる。一角の門弟は皆現八に倒される。 |
犬飼現八、偽一角、牙二郎、籠山逸東太遠連、玉阪飛 伴太月蓑団伍、八党東太、吃走溌太郎、船虫 |
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記事を見る | 巻の二 第六十四回 |
文明12年(1480) | P19赤岩庚申山 一角宅、返璧草庵 |
一角は、現八を夜中に八人で襲うが、玉の報せで現八は 尾江内、墓内、飛伴太、溌太郎を倒し、返璧草庵に逃れる。 |
犬飼現八、犬村角太郎、氷六、偽一角、牙二郎、龍山 縁連、飛伴太、団吾、東太、溌太郎、尾江内、墓内、雛衣、 船虫 |
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記事を見る | 第六十五回 | 文明12年(1480) | P19赤岩庚申山 返璧草庵 |
偽一角が目の治療に、角太郎と雛衣に胎児と雛衣の命を 欲し、雛衣の血潮と共に宝玉が現れ偽一角を倒す。船虫 と牙二郎は現八が倒し、角太郎は真実を知る。 |
犬飼現八、犬村角太郎、偽一角、牙二郎、雛衣、船虫 | |
記事を見る | 巻の三 第六十六回 |
文明12年(1480) | P19赤岩庚申山 返璧草庵 |
角太郎が、怪猫の正体を現した偽一角のとどめを刺し、雛 衣はそれを喜び息絶えた。縁連は船虫を引っ立てていった |
犬飼現八、犬村角太郎、偽一角、籠山逸東太遠連、 雛衣、船虫 |
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記事を見る | 第六十七回 | 文明12年(1480) 文明13年(1481) |
P19赤岩庚申山 信州沓掛の宿 P20巨摩郡穴山 |
角太郎は大角と改名し、赤岩の家などを処分し、源八と共 に旅立つ。縁連は船虫を引っ立てて行く途中、船虫に篭絡 され逃げられてしまう。信乃は各所を廻り甲斐の穴山に来 たとき、背後から撃たれてしまう。 |
犬飼現八、犬村大角(角太郎)、犬塚信乃、氷六、 籠山逸東太遠連、船虫 |
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記事を見る | 巻の四 第六十八回 |
文明13年(1481) | P20巨摩郡穴山 猿石 |
信乃が奈四郎主従に襲われ反撃していると木工作が止め 我が家に信乃を逗留させる。亡き浜路が木工作の養女 浜路の体を借りて信乃の前に現れる。 |
犬塚信乃、淡雪奈四郎秋実、猿石の村長・四六城 木工作、出来介、夏引、浜路 |
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記事を見る | 第六十九回 | 文明13年(1481) | P20巨摩郡穴山 猿石 |
木工作は信乃が主筋だとわかり国主の家臣にと思う。奈四 |
犬塚信乃、淡雪奈四郎秋実、四六城木工作、媼内、 幮内 |
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記事を見る | 巻の五 第七十回 |
文明13年(1481) | P20巨摩郡穴山猿石P21石禾の指月院 |
指月院で奈四郎と夏引は密会し計略をめぐらす。木工作の死体が現れ大騒ぎに。信乃は夏引に騙され蔵に閉じ込められる。新眼代の堯元が裁く。 |
犬塚信乃、淡雪奈四郎秋実、四六城木工作、媼内、 幮内、出来介、甘利兵衛堯元、念戌、夏引、浜路 |
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記事を見る | 第七十一回 | 文明13年(1481) | P20巨摩郡穴山猿石P21石禾の指月院 |
堯元によって夏引と出来介は捕らえられ、指月院で信乃、道節、ゝ大、蜑崎照文が再会し、信乃はゝ大、道節から他の犬士の動向を聞いた。 |
犬塚信乃、犬山道節、ゝ大、蜑崎照文、甘利兵衛堯元、 出来介、夏引 |
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記事を見る | 巻の六 第七十二回 |
文明13年(1481) | P21石禾の指月院 P22甲府国主の館 |
浜路は証拠の幼着から里見義実の嫡子の娘と判明した。指月院で信乃と道節はゝ大と共に武田信昌に謁見。信昌から仕官を求められるが、他の犬士を探したいと辞退する。。 |
犬塚信乃、犬山道節、ゝ大、蜑崎照文、武田民部大輔 信昌、甘利兵衛堯元、媼内、浜路姫 |
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記事を見る | 巻の七 第七十三回 |
文明13年(1481) | P21石禾の指月院 P22甲府国主の館 P23武蔵国四谷 P24越後国小千谷 |
四谷にて奈四郎を葬ったあと、墨田川にて道節と信乃は、滝田の城に向かう浜路姫と照文らと別れる。小文吾は諸国流浪のあと越後国小千谷にて闘牛に遊ぶ。 | 犬塚信乃、犬山道節、ゝ大、蜑崎照文、武田民部大輔 信昌、甘利兵衛堯元、奈四郎、媼内、浜路姫 犬田小文吾、石亀屋次団太、磯九郎 |
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第八集 | ||||||
記事を見る | 巻の一 第七十四回 |
文明13年(1481) | P24越後国小千谷 | 小文吾は暴牛を鎮め飼い主に馳走になる。飼い主のお礼の品を小文吾は断るが、磯九郎が勝手に受け取り、運んで行く途中毒女船虫の悪計により奪われ命を落としてしまう。 | 犬田小文吾、石亀屋次団太、磯九郎、須本太郎、 角連二、船虫 |
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記事を見る | 第七十五回 | 文明13年(1481) | P24越後国小千谷 | 小文吾は殺された磯九郎を発見するが、理由がわからず逗 留するうち眼病にかかり、眼がみえなくなる。直そうと按摩を呼ぶがそれが船虫。霊玉の知らせで船虫の難を逃れる。 |
犬田小文吾、石亀屋次団太、磯九郎、須本太郎、 船虫 |
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記事を見る | 巻の二 第七十六回 |
文明13年(1481) | P24越後国小千谷 | 地団太が船虫を庚申堂の二階の梁に吊るす。犬川荘助が三 犬士を探して行徳、市川を皮切りに五十士郡を遍歴して小 地谷に至る。知らずに船虫を助け酒顛二の所で寝る。 |
犬田小文吾、犬川荘助、石亀屋次団太、泥海土丈二、 百堀鮒三、酒顛二、船虫 |
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