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t.a studioはフリーランスのデザイナー青柳俊孝の仕事場です。展示会のブースの空間デザイン・店舗やショールームのインテリアデザイン・什器や家具のデザイン等が主な仕事です。言いかえると、空間および、それを構成するパーツのデザイン全般ということです。

基本的には、空間の平面プラン・プレゼンテーション用のイメージの作成・制作図面の作成までを一環して行っていまが、最近では、基本的なデザインと、それに伴うイメージの作成までの仕事の依頼が多く、制作図面を作成することは少なくなってきました。また、まれにではありますが、デザインした空間のウォークスルーアニメーションを作成することもあります。ただし、これらはあくまでも、自分のデザインを具現化するための制作物であって、イメージや図面のみの依頼はお受けしておりません。

デザイナーとして仕事をしているので、当然、空間の構成や形に対するこだわりはあります。基本的にはミニマルな空間が好きです。ただ、デザインの仕事はファインアートとは違い、クライアントやプロダクションからの要求も当然あるわけで、自分の志向するデザインとは違う世界を求められることも多々あります。そんな時は、無理に自分を押し通そうとはせずに、要求に対して柔軟に対応するようにしています。その中から何かデザイン的な面白さを見いだせれば、その仕事は自分にとって意味のあるものとなります。クライアントやプロダクションの想像できる程度の空間をつくるのにデザイナーはいらないのです。要求を満たしながらも、彼らが想像し得なかったものを創造するのがデザイナーの仕事なのだと思います。

デザインは時代の気分を具現化する作業だと思います。デザインの仕事を始めた頃は、自分の外の世界から、その気分を拾い集める努力をしていました。雑誌や書籍からトレンドの情報を収集したり、新しい商業施設を見に行ったりとか…。しかし、そうやって集めた情報は、結局のところ、すでに成された情報であり、それを後追いしたところで、半歩遅れた時代の気分でしかない事に気づきました。忘れがちなのは、そんな努力をしなくても、すでに、自分自身が、好むと好まざるとにかかわらず、その時代の中を漂っているということなのです。デザイナーは、ただ、心をオープンにして、自分の中の気分を拾い集めていけばいいのです。

t.a studio 青柳俊孝

現在では、メモ書き程度のアイデアスケッチ以外は、全ての作業にコンピュータを使用しています。

最初に導入したマシンはPowerMac8500/180で、1996年のことでした。Mini-CAD6, Photoshop, Illustrator, Shadeのソフトウエア構成で始めましたが、相性の問題もあって、半年ほどで、3Dに関してはShadeからForm-Zに乗り換えました。Mini-CADはVector Worksになりましたが、Photoshop, Illustratorと共に現在でも使用しています。

Form-Zは5年ほど、メインの3Dアプリケーションとして使用しましたが、ソリッドモデラーであるため、有機的なオブジェクトのモデリングには苦労も多く、後半はLightWaveのモデラーでそのあたりは補っていました。この頃(2000年頃)Macと平行してWindowsも使い始めました。最初のWindowsマシンはSGI/VWS320で上述のLightWaveはこのマシンにバンドルされていたものでした。

3DCGでの作業を続けているうちに、よりフォトリアルなレンダリング結果を求めるようになっていきました。Form-ZやLightWaveでもラジオシティーは可能だったのですが、仕事で使用するにはレンダリング時間があまりにも長く現実的ではありませんでした。mentalrayが使用可能なMaya5を導入したのはそんないきさつからでした。半年ほどデモ版で試して、2003年に購入しました。

Mayaに関しては、機能的にそれほど不満もなく、2008年までメインの3Dアプリケーションとして使用してきましたが、フリーランスのデザイナーが使い続けるには、バージョンアップ料金があまりにも高額で、ライセンスの融通もきかないので、徐々に負担に感じるようになってきました。そんな時に出会ったのがmodoでした。

modoは2006年の後半に購入して、2007年の1年間はモデラーとして、補助的に使用していましたが、バージョンアップとともに、レンダリング機能も充実してきたことから、2008年から、徐々にレンダリングまでmodoで行うようになり、現在(2009年)では、ほぼメインの3Dアプリケーションとして使用するようになりました。バージョンアップのたびに新しい機能が追加され、これからが楽しみなソフトです。

現在では、その他にレンダラーとしてMaxwellRenderも使用していますが、レンダリング時間の問題もあって、仕事で使うことはまれです。個人的な作業には使用していますが…。

Toshitaka Aoyagi Profile

1961 群馬県生まれ

1984 東京造形大学卒業(VD専攻)

1984-1992 mikplanning

1992- フリーランス

■主な作品

Japan Shop '91 / Nippo ディスプレイデザイン賞'91入選・商店建築1991年6月号掲載

ADEE Japan '92 / Mentor Graphics ディスプレイデザイン賞'92入選

PAO a nomadic community 商環境デザイン賞'94入選

Sparc Unix Cosmos '95 / Sun Soft ディスプレイデザイン賞'95入選

※NippoおよびMentorGraphicsはmikplanning時代の作品です。

※フリーランスという立場上'95以降は応募していません。最近の作品はGALLERYページでご覧になれます(CG)。