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 はまのみやばばのだん
「浜の宮馬場の段」画像(リンクなし)
芸に秀で伊達で「鑓の権三」と歌いはやされるモテモテの男「笹野権三」にまさかの事件が忍び寄ります。

権三
お雪
乳母
川側伴之丞
岩木忠太兵衛

 舞台は「浜の宮」(今の島根県松江市辺の浜辺にある神社)です。「笹野権三」という表小姓(おもてこしょう)は武芸に秀で、伊達で「鑓の権三」と歌いはやされるほどのいい男です。

 権三が馬場で乗り馴らしているとお雪乳母を連れ添いやってきます。契りを交わしたもののそれっきりなので不安でたまらず直接会いに来たのです。「そんなに私がいやなら、なぜこの馬に踏み殺させて下さらぬ」と迫るお雪。「私の心は少しも変わらないが、ちゃんとした仲人を頼んでからにしよう」と言う権三。
お雪は気を取り直して、手製の帯を渡すのでした。

 そこへやって来たのはお雪の兄であり、権三とは茶道の相弟子である川側伴之丞でした。やり過ごしたい権三ですが、伴之丞は一勝負だと言って譲りません。仕方無しに権三は応じます。

 そんなところへ進物番の岩木忠太兵衛が江戸からの知らせを持ってやって来ます。若君の祝言を国元でも祝うのだが、その振舞いで「真の台子の茶の湯」を伝授している者に勤めさせよとのこと。「茶道の名を取るなら、この時ですぞ」と、忠太兵衛は興奮しています。

 傲慢な伴之丞は自信満々に自分はわかる、権三はたぶん間に合わせることができると言い、二人共にその役目を勤めたいと切望します。
 落馬して足をひきずって歩く伴之丞の姿を見て笑いを堪えながら・・・幕となります。

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 "楽々連の楽書き"
浜の宮馬場の段 浅香市之進留守宅の段 数寄屋の段 岩木忠太兵衛屋敷の段 伏見京橋妻敵討の段
       
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