2025.5.18
素粒子の質量はなぜ巾があるのか?
ここ20数年来のライフワークである双対性だが、昨年からぼんやりと頂上が見えて来た気がする。
電子を加速器で近似的に光速まで加速し、対象とする物質に衝突させて生まれる素粒子の質量を調べる実験がある。
世界中の加速器で実験が行われているが、実験の度にその質量は違った値が出てくる。
これを統計的に分析すると15種類に分類出来るとされている。
昨年、印象に残っている出来事は選挙であった。
わが国の某県知事と米国の元大統領の返り咲きは偶然だろうか?
正直なところ筆者の期待とは逆であった。
今回のエッセイの標題だが、筆者の過去の失敗を振り返る度に思う問いと関係している。
こういう結果が出るようにと手を打つのであるが、その通りになった事もある。
手を打ったのに逆の結果になった事もある。
努力は必ず報われるという訳にはいかない。
"起きて欲しくない事は必ず起こる" とも言える。
これは当たりはずれの世界なのだろうか?
今回はその仕組みを述べて見たい。
筆者の昨年の成果は以下である。
・エキスパンダーを利用してエネルギを消費すれば減量できる様に、物事の本質はエネルギである。

・物質自身が蓄えているエネルギが時々刻々どうなっているかを外部から観測する事は出来ない。
・これは計算でのみ可能である。
・計算を行なう物質のモデルとは質量と柔らかさ=柔性を持って伸縮しながら運動するバネである。
・ここで柔性とは剛性=バネ定数の逆数である。Fig.1参照
Fig.1

・"バネに力を加える" と表現するが、力学的に物質を外部から操作出来るのは速度のみである。
・なにか物事を期待する状態に置きたい時、操作出来るのは速度のみである。
・期待する状態にならないとしたら、それはパワ、エネルギを任意に操れないからである。
・相撲の突き押しを例に説明する。
・パワとは時々刻々の速度と力の積であり、それを時間で積算するとエネルギになる。
・力とは突き押し=速度を加えた相手の体内に生じる復元力である。
・どんな復元力が返ってくるかは相手の柔軟性が判ってないと事前に予測出来ない。
・ゆえに、相手に任意のパワ、エネルギを与えることは出来ない。

画像の出展はこちら
冒頭の素粒子の質量が巾を持つ理由は、加速実験で電子に与えるパワ、エネルギを任意に操る事が出来ないからと言える。
電子の質量は既知だが、柔性が判っていないからである。
さて、これはどこか似ていると思ったので別の文言を入れ替えてみた。
・なにか物事を期待する状態に置きたい時、手を下せるのは言葉のみである。
・相手に言葉を伝えても期待した結果が出ないとしたら、それはパワ、気力を任意に操れないからである。
・パワとは時々刻々の理性と感情の積であり、それを時間で積算すると気力になる。
・感情は理性=言葉を伝えた相手の心の中に生じる。
・どんな感情を持つかは相手の感性が判ってないと事前に予測出来ない。
・ゆえに、相手に任意のパワ、エネルギを注ぐことは出来ない。
繰り返しになるが、パワ、エネルギ、気力が物事の本質だが、それを任意に操る事は出来ない。
相手にかけた一言が激励になったり、パワハラになる事もある。
努力するとすれば、自分の感性を磨く事であろうか。
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