2008年7月19日(土)
 北海道3日目/4日間 新得〜然別湖〜糠平 
79Km 曇りのち雨  GPSログ   

  
   
 
 北海道3日目の目的地は糠平。 まずは浜中駅発7:05釧路行きに乗るため、きりたっぷ里を6:10に出発。 宿の ご主人は起きられたら見送ると言ってくれていましたが、昨夜はたっぷりお酒を飲んでいたのでまだお休みの様子。
 代わりに宿犬・ハイシー君が見送ってくれました。お腹をなでられるのが大好きなハイシー君は、ゴロンと横になって お腹を出して催促します。 時間に余裕があったのでしばらくお付き合いした後、そろそろ出発。
 気配を察したハイシー君、さっさと釧路方面に走り出しました。 『ハイシー君、そっちじゃなくてあっちだよ』、と指を指 すと根室方向にくるりと向きを変えて、再び走りしました。 そのまま歩道を500mほど自転車とつかず離れず並走、 やがて立ち止まるとカーブで見えなくなるまで見送ってくれました。 とってもお利口なハイシー君でした。



   

海岸線から霧多布岬を眺めたりしながら、20分ほどで浜中駅に到着。
  


新得駅   

 釧路駅でスーパーおおぞら6号に乗り換え。 帯広駅で下車するつもりでしたが、車窓から見た駅前の街並みの大 きさににびっくり。 駅舎は高架! 学生のときに来たときの記憶では、町の中心部の交差点に信号が数ヶ所あるだ けで、一番高い建物が泊まったユースの5階建て程度とでしたが、今では新宿の駅前と変わらないぐらいの街並みと いう印象でした。 あまりの都会ぶりに足がすくんでしまい、次の新得駅まで乗り越すことにしました。 

 2度目の車内検札で、『新得まで乗り越しです。』、と言ったにもかかわらず、車掌さんから何も言わず誤乗証明書を 渡されてしまいました。 10:31新得駅着、もしかして、証明書があると乗り越し分はおまけになるのかな、とちょっぴり 期待してしまいましたが、しっかりと乗り越し料金を支払いました。(帯広まで戻る場合はおまけしてくれます。)

 駅前の広場で自転車を組み立て走り出すと、すぐに北海道らしい直線道路に。帯広で降りずに大正解でした。 



   

 道道75号から133号音更新得線に。 徐々に高度を上げ、鹿追町から帯広方向の展望。 広大な十勝平野を見渡 せました。



   

 道道133号は交通量が多め。 早々に農道に逃げ込みました。 壁一面にトトロの絵が書かれた建物を発見。猫バ スに乗っているお客さんたちは、こちらのご家族と思われる人たちのニコニコと笑っている顔が書き込まれていまし た。とっても楽しそう。 


   



 鹿追町に入り、売店で補給がてら休憩。 農道を走っていると鹿追の画家、神田日勝の住居跡の表示がポツンと立 っていました。 WEBで調べてみましたが、素朴ながらも強烈な力強さを感じさせる絵を描かれています。残念ながら若 干32歳で亡くなられたそうです。 市内に記念館があるそうなので、次回があればぜひ立ち寄りたいと思います。



    
 
 農道から道道85号線に入り、白樺峠に向かって緩やかに登りが始まりました。途中でキタキツネが。近寄っても逃 げる様子はまったくなし。悲しい眺めですが、観光客が与える餌を目当てにしているようです。こうしたキツネが交通事 故に遭ってしまうこともあるようです。可哀想とは思いましたが、無視して通り過ぎました。



   

 扇が原展望台。 見えたのは霧だけ。



   

 峠の名前のとおり、道の両脇に白樺林が続いています。



   

15:20に白樺峠(900m)到着。 峠は東西ヌプカウシヌプリの登山口になっています。



   

白樺峠を越えた途端に雨になってしまいました。 然別湖も湖面が見えるだけでした。



   

 白樺峠から100mほど下り、登り返して幌鹿峠(1081m)に到着。 雨が降っているので手早く写真を撮って早々に 下り始めました。



   

 峠から糠平湖畔までは路面に水がたまっていたので慎重に下りました。 原生林に囲まれた雰囲気のあるダウンヒ ルコースでした。 18:00に今日の宿ぬかびらユースホステルに到着。 さっそく夕食前に、かけ流し源泉の温泉で冷 えた体をじっくり温めました。
 こちらの宿は温泉をはじめ、個室も用意されるなど設備がとっても充実。 それ以外にも、夜の露天風呂、糠平湖に 水没してしまうことで有名な旧士幌線のめがね橋、三国峠からのサイクリングツアー(下りっぱなし)、など糠平ではの たくさんの企画が盛りだくさん、すばらしい宿です。
 夕食後に食堂でスライドを使った観光案内がありました。ペアレントの塩崎さんの解説が終わるとそれまで横で行儀 よくちょこんと座っていた4歳のお嬢さんが、『それではどうぞごゆっくりお過ごしください』とハキハキと挨拶。あまりの 可愛らしいさに宿泊者一同とっても癒されました。 来年からは解説もできるように特訓中だそうです。
 ペアレントさんは余計な干渉はしないというスタンスのようですが、朝食時間を尋ねたときに私の名前をしっかり覚え ていただいているのにはびっくりしました。




     

 昔のユースホテルのスタンプ帳を持ち出してみると、ヌカビラ湖YHに昭和55年8月26日宿泊となっていました。前 泊がオンネトー、翌日が層雲峡です。今は姿を消してしまったYHが多いですが、今回宿泊した糠平YHも以前の経営 者とは別の方です。 ずいぶん時間がたっていますから当然といえば当然ですね。


1日目(浜中〜根室)  2日目(浜中〜根室)  3日目(新得〜糠平)  4日目(糠平〜留辺蘂)



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