昨夜泊まったたきのうえ渓谷ホテルですが、フロントの方に大変気を遣っていただき、自転車はフロントの裏の事務
所の一番奥で保管していただきました。 名前の通り、ホテルのすぐ脇に渓谷があり遊歩道も整備されています。
昨日、友人にもらったお握りを食べて、宿を7時30分に出発しました。
町内を抜けて、道道137号(遠軽雄武線)を進むと丸瀬布方面通行止めの看板を発見。昨日は行き止まりで痛い目
にあったので、大変気になってしまいました。 行き止まりであればバリケードがあってもよさそうなので、大丈夫と思
いながらも恐る恐る登り始めました。 ところが通行止めで反対側から車が来ないのか、もともと通行量が少ないの
か、まったく車が通りません。20分ぐらい走ったところでようやく反対側から来た車とすれい、ようやく安心できました。
周りは深い森林地帯が続き、気持ちよく走れます。 通行止めの看板から30分ほどで、札内トンネルに到着。
トンネルを抜けると上中立牛(なかたつうし)まで下りです。
中立牛の集落。 数軒の家、小学校跡や神社など、入植した方たちの歴史と苦労が伝わってくる風景でした。
集落を過ぎると広々とした耕地が広がっていました。 ここから先はしばらくの間、人はもちろん車にもめったに出会
うことはありませんでした。
走っているときに道端でときどき見かけるヘアリーベッチにとってもよく似ている花。 緑の週末農園で咲いているヘア
リーベッチとは、微妙に花の形が違っています。 クサフジの仲間は何種類かあるようですが、いずれもよく似ている
ので、ちょっと見ただけでは見分けるのが難しいようです。
峠の名前もないピークを超えてしばらく下ると、狐沢橋という橋があり展望が開け休憩にちょうどよい場所でした。
橋の周りでたくさんのツバメが飛び回っていました。 よく見かけるツバメより一回り小さくずんぐりした体型で、パタパ
タと羽ばたきながら飛び回っています。 そういえば、昨年も同じツバメを糠平から三国峠に行く途中の橋でも見かけ
ました。 イワツバメかショウドウツバメという種類のようです。
一旦下って、12時に上原峠458mを通過。 下ると畑の脇に紫色の尻尾のような花が咲いていました。 ここだけで
見かけたので、野草ではなく土地の方が育てたものでしょうか。
やたらと大きいシシウドの仲間で、オオバセンキュウという植物。 ちょうど開花の時期と重なったようです。花の咲く
前の状態は、つぼみと呼ぶべきなのでしょうか。 一般的な花の蕾とはずいぶん違っています。
13時過ぎに遠軽町に入り、定食屋さんでラーメンを食べて補給完了。 一息入れて、道道244号遠軽芭露線で本日
最後の峠となる芭露峠(ばろとうげ)200mを越えてました。
道の両脇に麦畑が広がる上芭露付近の風景。 やがて、国道238号に突き当たり、サロマ湖畔へと到着しました。
サロマ湖畔は小さな登り下りの繰り返しがあります。
国道から脇道に入り、 湖畔を走っていると夕暮れ時となり、微妙な光の反射で湖面が雲を映しこみ、不思議な模様を
描いていました。 最後に小高い丘からサロマ湖が見渡せました。 丘を下って17:30に、本日の宿サロマ湖畔YH
に到着しました。 ユースのの外観は、29年前に宿泊したときのままでした。 室内はそれなりに歴史が感じられてい
ますが、こぎれいに手が加えられていて快適に泊まることができました。
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当時宿泊したときは、お勧めコースにワッカ8時間コースというのがあり、ユース
から自転車と徒歩で半日以上かけて出かけました。 人っ子一人いない無人の
砂州を、一人オホーツク海を見ながら歩いたことは、今でも忘れられないすばら
しい体験でした。
現在の様子をペアレントさんに尋ねると、残念ながら最近は人工物が増えて景
観が変わってしまった上に、アブが大量に発生していて歩くには適さないとのこと
でした。ちょっぴり残念に感じられます。
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