2010年9月23日(木)
北海道2日目/4日間 サロマ湖〜網走〜小清水峠〜弟子屈
145km 曇り GPSログ


   

 2日目の朝、サロマ湖畔YHを6時に出発。 この日は弟子屈までの予定ですが、昨日に続いてよい感じの追い風で す。


   

 サロマ湖西岸をオホーツク川に向かって北上し、ワッカ原生花園に寄ってみました。公園から先は車両通行止め で、竜宮街道を経て砂州の先端まで行けます。 いくらでも時間のあった学生の時は、半日以上かけて誰一人あるい ていない砂浜を徒歩で往復したのはとても愉快な気分でした。 機会があればまた訪れてみたい場所です。



   

 常呂町の網走常呂自転車道(オホーツクサイクリングロード)入り口の看板を見つけて左折。 ワッカ原生花園近く の栄浦付近の歩道にセンターラインがあり、そこもサイクリングロードを兼ねているような感じがするものの、ところど ころ車道になったり途切れたりで、常呂側の始点がどこになるのかよく分かりませんでした。


   

 このサイクリングロードは、旧国鉄湧網線廃線跡を利用したものですが、海岸線を走る鉄道からの車窓もすばらし かったに違いありません。 オホーツク海に沿ってしばらく走ると、道は緩やかなカーブを描いて能取湖畔になります。  湖畔には、紅葉したサンゴ草が広がっているのが見えました。


   

 卯原内(うばらない)サンゴ草群生地に到着。サンゴ草は昨日通ったコムケ湖やこの後に通った濤沸湖でも群生して いましたが、ここでは木道の上から間近に見られるようになっています。 サンゴ草の節が連なっている様子がよく分か りました。



   

 天気がよければ弟子屈湖を眼下に見渡せる津別峠に向かうつもりでしたが、あいにく天気はもう一つ。 さんざん迷 った末に後ろ髪を引かれる思いで、網走、小清水経由で摩周町まで行くコースを取りました。 サイクリングロードで は、網走方向から楽しそうに走ってくる家族連れやグループとすれ違いました。



   

 網走市内に到着。小腹が空いてきたところで、天ぷ屋やさんで小休止。 カニや乾物などを販売している店ですが、 店内で冷蔵庫のかまぼこを3種類ほど選ぶと、店の一角で揚げてもらえます。 熱々の天ぷらをお茶といっしょにいた だきました。 


   

 網走市内を抜けて、小清水方面に。 平行して走る釧網本線もオホーツク海に沿って走っていて、眺めがよさそうで す。 藻琴駅や隣の北浜駅は木造駅舎で、風雪に耐えながらレトロな雰囲気を残してくれています。


   

 北海道の多くのローカル路線が廃線になってしまいました。 釧網本線はこれまでも輪行でお世話になっていますが、 ずっと頑張ってもらいたいと思います。


   

 国道244号は、左にオホーツク海に知床半島、正面に斜里岳、右に濤沸湖(とうふつこ)が少しずつ姿が変わり、広 大な北海道の景観を楽しみながら走ることができました。 小清水原生花園では、さすがにこの時期に花を咲かせて いるのはハマナスぐらいでしたが、その代わりに渡り鳥たちが濤沸湖上空をV字編隊で旋回飛行をしているのを見る ことが出来ました。


   

 小清水原生花園から国道244号を離れ小清水市街に向かうと、丘に 甜菜(てんさい)畑が広がっていました。今日 のコースで畑を見たのが初めてだったので、広い畑は北海道ならではの風景です。 甜菜は一見すると、ホウレンソウ かダイコンのようにも見えますが、砂糖の原料となる作物で、日本で作付けしているのは北海道だけのようです。



   

 市街地を通り過ぎ、道道587号に。小清水峠への登りが始まりました。 道の脇には木製のなつかしい電柱が立っ ていました。



   

 原生林の中を通る道道587号には、ハイランド街道という愛称がつけられています。 小清水町のHPを見ると、同じ 道でありながら、下りは雰囲気が違うと言うことでこもれび街道といういう別の愛称になっているそうです。
 小清水町から弟子屈まで国道391号線が平行して通っているため、車は1時間に1、2台程度しか通らないという自 転車には最高の道路でした。 



   

 峠に近づくと森林が途切れて低木帯となり、雰囲気が大きく変わってきました。 道路わきには欣明水(きんめいす い)という整備された湧き水がありました。ポンヤンベツ川の水源地だそうです。


   

    16時に小清水峠到着。高度はGPS表示で524mでした。



 

 眼下には人工物がまったく存在しない原生林が広がり、その向こうには雄々しい姿の斜里岳が見えました。 登ってき た方向を振り返ると、先ほど通ってきた濤沸湖とオホーツク海、さらに知床連山まで見渡せる圧倒的大パノラマでし た。



   

 小清水峠を越えるとすぐに道道109号に入り、屈斜路湖を見ながら川湯温泉方面に。湖畔の道の脇では硫黄山が 噴煙を上げていました。



 17時30分に日没となり、 この日の宿のうさの森に到着する頃はすっかり暗くなり、宿のご夫婦が少し心配されてい たそうですが、18時過ぎに無事到着。 今回で4度目の宿泊となりますが、いつも通りおいしい食事とかけ流しの温泉 で、身も心も暖かくもてなしていただきました。

1日目(紋別〜サロマ湖)  2日目(サロマ湖〜弟子屈)  3日目(弟子屈〜風蓮湖) 4日目(風蓮湖〜浜中)

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