
一昨年に学生以来20数年ぶりの北海道ツーリングに出かけてすっかり味を占め、今回は道東に狙いを定めて
コースを計画しました。 羽田空港11時30分発のJALで帯広空港に13時到着。 前回は輪行袋に入れる時にタ
イヤの空気を抜いてから空港カウンターに預けましたが、今回は到着してから空気を入れる時間がもったいないの
で、そのままにしてみました。 ちょっと心配でしたが、帯広空港で輪行袋を空港職員の方から手渡しで受取ってす
ぐにタイヤを確認したところ、破裂することもなく無事でした。 空港の駐車場に設置してあった温度計は28度を示
し、絶好のコンディションの中、自転車を組み立て13時45分に出発しました。
今回の相棒は、つい先日完成したばかりのケルビムツーリング車です。 1週間前に江戸川サイクリングロードで
40kmほど試走しただけですが、今回のツーリングで堂々のデビューです。

帯広空港上空から眺めるとパッチワークのような田園風景が広がっていました。
走りはじめると広大な畑が広がる北海道らしい雄大な風景が待っていました。 道路が畑に沿って碁盤の目のよ
うに走っているので、気の向くままに道を選んで進めるのが北海道サイクリングの楽しいところです。

飛行機から見えていたパッチワーク模様を作っていたのは、麦畑、じゃがいも、大根畑でした。

今年財政破綻となってしまった池田市を通過、陸別に向かいました。 このあたりから十勝平野から外れて山が
多くなり、帯広で見た広大な畑は徐々にすくなくなり、代ってところどころに牧場が。

人家も無いほぼ平坦な単調な道でしたが思わぬ強敵が出現。 北海道の道は寒暖の差が大きく、そのため道が
膨張しても歪まないように一定の距離毎に隙間が作られているとのことです。 この道もおおよそ20mぐらい?に
隙間があり、乗り越えるたびに減速してしまいます。 ツーリング用の太めのタイヤでも不快な衝撃を受け、かなり
めげました。
コンビニはもちろん車もほとんど通らないところでボトルが空になってしまい、どうしようかと思っていたところ公民
館を見つけ、水道を拝借して水分補給をしました。

道が走りづらかったこともあり、予定より1時間ほど遅れて本別を通過したあたりで日暮れになってしまいました。
今日の宿の陸別・オーロラハウスに到着したのは20時30分でした。 宿は、今年4月に惜しくも廃線となってし
まった<ふるさと銀河線>の陸別駅の駅舎の中に作られた施設です。 夕食は20時までということでしたが途中で
宿に電話したところ、快く夕食時間を遅らせていただきました。
陸別は日本でオーロラが出現するところで、宿の名前の由来にもなっています。 また、近くには国内で一般公開
している望遠鏡として最大口径の115cm“りくり”を有する銀河の森天文台があり、晴れていたらぜひ行ってみよう
と思っていたのですが、残念ながら夜になってから曇ってしまい、そのまま就寝となりました。
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