2006年7月16日(日)  GPSログ
北海道2日目
陸別〜足寄林道〜津別〜弟子屈 138km 曇り

   

 朝6時前に起きると、部屋の窓から線路が見えました。 もともと駅舎だった建物の中に作られた宿泊施設なの で当然なのですが、なかなか楽しい眺めです。  出発の準備を済ませて、線路に残されたふるさと銀河線の車両 を見学しました。 車両にはアニメの銀河鉄道999のイラストが描かれていました。 



   
 
 旧駅前のコンビニで食料を調達して、7時前出発。 道々143号線でまずカネラン峠を目指しました。昨夜は雨 が降った様子で、所々に水たまりが出来ていました。



   
 
 カネラン峠(512m)を40分ほどで通過、そのまま足寄側に進むと舗装が切れました。 比較的締まったダートで、 気持ちよいダウンヒルでした。 下りきってからT字路となり、道々143号とは反対に左折して上足寄林道に向かい ました。 今回のために調達したツーリング車なので、ぜひ走ってみたいと考えていた道です。



分岐の写真。左に進む。   
 
 しばらく走ると分岐が。 どちらに行っても最後は合流するようですが、右側の方が道幅が幾分狭く熊に出会いそ うな雰囲気。 ということで無難と思われる左を選びましたが、こちらもやはり熊との遭遇は心配。 万が一のことを 考え1週間前にネットショップで急きょ購入した熊避けの鈴を自転車に装着。 路面が荒れているので鈴も振動で 調子よく良くなるので、まぁこれで熊も避けてくれるだろうと自分に言い聞かせて進みました。
 林道は最初こそ比較的締まった路面でまずまず走りやすかったものの、途中から路面が耕された畑のように柔 らかくなっているためタイヤが取られるようになり、転倒・落車。 一瞬ヒヤッとしましたが、低速で路面も柔らかかっ たのでケガもありませんでした。 後半は勾配もきつくなってきたので、押しが中心に。



   
 
 林道から奥を見るといかにも原生林という感じです。 もうすぐ林道も終わりというところで、工事車両に遭遇。  ピストンしながら路面を削っているところでした。 路面が柔らかくなっていたのはこのせいだったのですね。 この 後、車両が前進からバックに切り替えてこちらに迫ってきました。 慌てて脇に避けましたが、運転している方も10 mほど手前で気づいて急停車、脇を通らせてもらいました。 
 林道区間は、全長約22km、高度差350mで3時間を要しました。 その間に出会った人は、工事の人2人、巡回 車両1台、遠くで山仕事をしていた1人だけでした。



自転車は泥だらけに   

林道の出口は、国道241号につながっています。



足寄峠   釧北峠(

 国道241号の足寄峠(645m)、国道240号線の釧北峠(594m)を通過して、津別町に向かいました。



   よく見るとボトルが写っていません。

 津別町到着が12時を回っていたので市内の中心部にある食堂を見つけて、豚バラ丼を食べて大休止。 とても おいしくて大満足して出発したのですが、ここで大失敗をすることに。
 少し食べ過ぎたな、などと思いながら今日最後の峠越えとなる津別峠に向けて気合を入れ、喉が乾いたのでボト ルに手を伸ばすと・・・ あれ〜ボトルが無い!!  頭が真っ白になりながらも必死で思い返してみると、何と先程 の食堂でボトルに冷たい水を詰めさせてもらった時にそのままカウンターに置いてきてしまったことに気がつきまし た。 すでに10km以上走っているので、取りに戻ると往復で1時間は無駄になるし、ええいままよとそのまま走り続 けました。 が、コンビニ、売店はもちろん、自動販売機すら見当たらずどうしようもありません。 かといって、この まま水なしで峠を越えるとなると干からびてしまうし。 ん〜困ったぞと思っていたところ、小学校を発見。 校庭に お邪魔して水道を見つけ、峠までの大量の水を胃に直接補給できました。\(^O^)/  やれやれ、これで一安心。 上里小学校に助けていただきました。



峠への取りつき   勾配12%の標識

 峠の取りつきから見上げると、ほぼ直登コースです。 相当きついなと覚悟を決めて登りはじめました。10%前後 の激坂が続きましたが、何とか峠(754m)まで登り切りました。



   峠から展望台への道

 峠からさらに登ったところにある津別峠展望台(954m)に向かいました。 途中で鹿に遭遇。 少し警戒していた ものの、人に慣れている様子でそのまま道のすぐ脇で草を食んでいました。 すでに峠までの登りで脚が売り切れ 状態。 距離はそれ程でもなかったので、半分は押しで展望台に到着。




展望台からの眺め/ライブカメラで見られます   屈斜路湖まで一直線の下り

 峠ですでに霧が出ていたので覚悟はしていたのですが、人気のない展望台から見えたのは霧だけでがっかり。 春から秋の間は津別町HPのライブカメラで展望を見ることができるので、帰ってから時々チェックしていますが、夏 は晴れる確率が低いようです。
 最後は、屈斜路湖まで一気に下り、弟子屈町にある今日の宿・うさの森に18時40分に到着、何とか日没に間に 合いました。 うさの森は、 若いご夫婦で切り盛りされてる、とても暖かい雰囲気のペンションでした。まだ小さな 赤ちゃんの世話をしながらで大変だと思うのですが、手をかけたとてもおいしい料理でもてなしていただきました。  しかも天然温泉つきです。 部屋にわざとTVを置いていないというのも良かったです。 食後は歓談の時間がある そうなので、ぜひ参加したかったのですが、すぐに睡魔がやってきてしまったので失礼してすぐに就寝しました。


 <後日談> 忘れてきてしまったボトルですが、自宅に帰ってWEBで調べたところ西洋軒というお店であることが 分かりました。 すでに1週間近く経っていたので、処分されていても仕方がないなと思いつつも気になって電話して みると、女性の明るい声で『ちゃんと保管してありますよ』とのこと。 
 着払いをお願いして自宅住所をFAXで送ると、何と御店主の顔のイラストつきのFAXで返信までいただきました。 しかも宅配便だと送料が高くなるので、わざわざ送料を負担して郵便でお送りいただいたとのこと。 無事に旅の相 棒は手元に戻り、大感激です。 今度は評判の塩ラーメンを食べに行きますよ〜。

1日目(帯広〜陸別)  2日目(陸別〜弟子屈)  3日目(弟子屈〜宇登呂)  4日目(宇登呂〜女満別)


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