２００６北海道　その３

　
　４時３０分に起床、５時に出発して宿の近くにある９００草原に向かいました。　広大な牧場の中の丘の上にありますが、朝早いためか霧につつまれて何も見えません。

　広い高原ですが他に誰もいません。　と思っていたら何やら気配がするので近寄ってみると、向こうからも牛が近寄ってきました。　声をかけてみると、続々と牛が押し寄せてきました。　何やらこれだけでも楽しいです～。

　今日のコースですが、学生の時に寄り損なった裏摩周にも寄りたいと思っていたのですが、昨日の林道での激闘に加えて、軽量化重視で選んだサドル<スパイダー>が思った以上に固いためお尻がかなり痛くなり、走行距離を伸ばせるか心配。　この調子だともう一つの目的地・開陽台と両方へ行くと、日没までに宿泊地のウトロ到着がまず無理となるなので、どちらかを選ぶ必要が出てきました。　摩周岳を見るとちょうど頂上付近に雲がかかっていて、せっかく登っても果たして展望が見られるかどうか微妙なところ。　摩周岳を横目に見て走りながら悩みに悩んだ末に、裏摩周はパスして真っ直ぐ開陽台に向かうことにました。

　開陽台は、平地の中にポカッと盛りあがっている台地 (標高２７１m) です。　展望台への道は、非力な脚ではとても自転車に乗っては進めないので押しでたどり着きましたが、一歩進むにつれて素晴らしい展望が開けてきました。
　展望台に登るとほぼ３６０度の広大な北海道の風景が広がっていました。　画角３５mm程度のデジカメで写真ではお伝えすることが難しいですが、こればかりは実際に見てみないと実感出来ない眺めです。

　開陽台のすぐ下に一直線で、アップダウンが続く道がありました。
　もうすぐオホーツク海というところで雑貨屋さんを見つけてパンで補給。　ずいぶん沢山の種類の新聞があるなと思ったら、新聞の名前でなく受け取る人の名前が。　それぞれの家で取りに来るシステムでした。

こちらは牧場近くの道で見つけた看板

　
　そうこうするうちに、オホーツク海が見えました。　すぐ向こうには国後島が。　北海道らしい風景です。　

国道335号線で羅臼方面に

　
　いよいよ知床半島に入りました。羅臼側に来るのは初めてでしたが、結構アップダウンが続きました。　１４時近くに羅臼の道の駅にたどり着いて小さめの握り寿司弁当を食べ、知床峠に向かいました。　２６年前に知床に来た時は知床横断道路はまだ工事中だったので、斜里峠を越えました。　当時、猛者のサイクリストが工事が終わった夜に横断道路を越えたという話を聞きましたが、今では立派な舗装路が出来ています。

　標高７３８mと峠としてはそれ程の標高ではないものの、海岸線から約１７kmで一気に峠まで登るタフなコースでした。　特に、翔雲橋は、急峻な地形に直線的に掛かった構造となっているので押して登るが精一杯。　
　道は上る一方でしたが、天気はそれにつれて下り坂。　小雨混じりの天気になりましたが、幸いなことに国後島が山並みの向こうに浮かぶように見え、とてもきれいな眺めでした。　
　

　峠の途中には、残雪がありました。　何となくペンギンに見えませんか?

　
　１６時５０分にようやく峠に到着。　登りはじめて２時間３０分近く掛かりました。　近くにいた人に国後島を背に記念写真を撮ってもらい、宇登呂側の下りに。　峠からの下りで羅臼岳が霧の中から一瞬顔を出してくれました。　あっという間にウトロに到着。

まだ日没まで時間に余裕があったので、宇登呂漁港の横に立っているゴジラ岩を見学してから本日の宿のみどり荘に到着。　素朴な宿ですが湯元の温泉はとてもいいお湯加減。他のお客さんが宴会をしている間にゆっくりと温泉に浸かり、部屋に戻るとビールの酔いも手伝ってすぐにおやすみなさ～い。　(_ _)Zzz　

追伸　

今回の知床訪問にあたり、最初に行きたいと思ったのがカムイワッカの滝でした。　大自然に囲まれた自然の温泉でゆっくりできたらいいなと考えました。　
　滝までは知床林道を通りますが、WEBで調べてみると今だに未舗装のまま。　これはぜひ行かねばと思い林道用に今回のツーリング車をオーダーしました。　ところが出発２ヶ月前に観光案内所に電話で問い合わせてみると、落石の危険があるため、一般車はもちろん自転車も通行止ということだったので、残念ながら今回は断念しました。