今年も海の記念日を挟んだ連休に、北海道へと出かけてきました。　家の近くから朝６時発のリムジンバスで羽 田空港へ出発、羽田７時５５分発ＪＡＬで釧路空港に９時３０分に到着。　事前の天気予報でも最高気温は連日１０ 度台の予想でしたが、空港玄関前の温度計は何と１２．８度。　ホント寒かったです。

　ところで前夜に、Jスポーツで生中継している２００７年ツール・ド・フランス第５ステージを見ていたところ、総合優 勝の有力候補のヴィノクロフがゴールまで残り２５kmで落車、先行集団に１分以上遅れてしまうアクシデント！　つ い気になってゴールまで見てしまい、就寝は深夜１時を回ってしまいました。

(その後ですが、ヴィノクロフは落車のダメージから回復して、タイムトライアルと山岳の各ステージで区間優勝！　 ところが、山岳ステージ優勝の翌日にドーピングで出場取り消しというニュースに唖然。　極めつけは第１６ステー ジで総合首位をほぼ手中にしたラスムッセンが、競技規定違反でチームを解雇され、出走中止となる大ハプニン グ！！！　

　ヴィノクロフはいつも闘志あふれる走りで好きな選手だっただけに、今年のツールはとても残念な結果でした。来 年こそクリーンなレースを期待しています。)

　釧路空港に到着後、すぐに１０時発阿寒湖行きのバスに乗り込みました。　バスの乗客は私一人だけの貸し切り 状態。　そういえば今日は平日でした。　寝不足と女性ドライバーの丁寧な運転でうとうとしながら、１時間ほどで阿 寒バスターミナルに到着しました。　ここで自転車を組み立て、とりあえず阿寒湖畔の散策に。

　遊歩道をしばらく走ると、地熱でお湯が沸き上がっている“ぼっけ”見学ポイントに到着。　硫黄の臭いに、条件反 射で思わず箱根大涌谷の黒たまごを食べたくなりました。

　阿寒湖を出発して国道２４０号(一部２４１号との重複区間)を１０km弱進み、道道１０９３号 阿寒公園鶴居線に入 りました。　(右の写真が分岐地点)

　阿寒公園鶴居線はダートでしたが、道幅は車２台がすれ違える程度の広さがありました。　路面は比較的締まっ ているところが多く、ほぼ全区間で乗車可能でした。　車の通行量はそこそこあり、１０分〜１５分に１台ぐらいは走 っていました。　　原生林の中を流れる川やアヤメの群生は、北海道らしい雰囲気を感じさせます。　

　車が時々通るとはいうものの、こんな感じの道なのでいつ熊に遭遇しても不思議ではない雰囲気です。　阿寒付 近は熊の生息数も多いと聞いているので、用心に熊鈴を自転車に取りつけました。　高度が上がるにつれて徐々 に霧が濃くなってきました。

　程なく鶴見峠 (７４０m)に到着。

　晴れていれば、雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒湖が見えるということでしたが・・・・。　天気予報では午後に晴れ間が 出るという予報に僅かな期待をしていたのですが、全くダメでした。　また来る機会があればよいのですが・・・。

 

 登っている間は体が温まっていたのでまだ良かったのですが、下りになるとペダルを踏まなくなるのに加えて向か い風となり、寒さが身に凍みました。　この季節なので用意したのはグローブは指切りタイプのみ。冬物が欲しかっ たです。　国道の分岐から約１５km弱走ると、舗装道に。

　鶴居村側は牧場が点在していました。　牧場の中を歩いているキタキツネに遭遇。　眼が合うと、慌てて走って行 きました。

　鶴居村を通過して釧路湿原に。　左の写真は道道５３号の高台にある駐車場からの眺め。　右はその少し先に あった、釧路市湿原展望台からの眺めです。　どちらもそう変らないのですが、展望台は入場料４００円が必要な 分だけちょっぴり見晴らしが良いです。

　展望台に設置してある双眼鏡で眺めてみました。　広い湿原の様子がよくわかるのですが、この付近は市街地と 接していて、湿原を横切る道路ではダンプカーがつながって走っているなど、静けさには少し欠けるのがちょっと残 念。

　この後に釧路市内に向かいましたが、途中から釧路阿寒サイクリングロードというのがあるのを見つけました。　 雄別鉄道の廃線跡を利用したのもだそうですが、湿原や隣接して作られている家庭菜園を眺めながら、気持ちよく 走れました。　途中から自転車用と歩行者用に分離されており、歩行者用は何とウッドチップでできていました。　 こんな至れり尽くせりのサイクリングロードがあるとはびっくりしました。

　夜は釧路に勤務している同僚２人に案内してもらいフィッシャーマンワーフMOOの居酒屋に。　それぞれ川釣りと 海釣りと２人のフィールドは違いましたが、北海道の釣りの話を:聞きながらおいしい魚を食べて盛り上がりました。