2007年7月16日(月)  GPSログ
北海道4日目 別海〜弟子屈 137km 曇り

    

  出発前に温泉に浸り、7時に宿を出発しました。 最終日も相変わらず最高気温は15度程度。 まずは中標津 に向かって道道8号を走る予定にしていましたが、交通量が多めだったので別の道を進んでみました。番号は振ら れていない道路のようでしたが、こちらはほとんど車は通らず快適に走れました。



    

 交通量が少ないのですっかり良い気分です。 携行食は買い込んであるので、補給ポイントにしていた中標津に は向かわず、昨日同様にアミダクジ状に道を進んで次の予定地の裏摩周展望台に向かうことにしました。 
 未舗装路を走っていた時に自転車の50メートルぐらい先をネコが歩いていたのですが、どういう訳か脇へ逃げ ずにひたすら同じ方向に走り出しました。 ゆっくり追いかけてると道沿いに500mぐらいは走っていったでしょう か。 こんなに長い時間をネコが走るのを見たのは初めてだったので、思わず笑ってしまいました。



    

 7月の北海道はたくさんの花が咲いています。 
左がミヤマキンポウゲ(?)で、右はマーガレットにとても良く似ていますが、フランスギクという野草だそうです。



    

エゾスカシユリとコウリンタンポポ
あちこちのHPで花の名前を調べたのですが、もし違っていたらごめんなさい。



    清里峠の標識

 上標津付近を走っていた時に、15分ほど青空が顔を出しました。 今回の4日間で唯一の晴れ間でした。
別海から養老牛まで延々と続いていた牧場も、姿を消しました。 道道150号で、清里峠 (430m)を 左に曲がり 裏摩周展望台に向かいました。



    

 自生しているルピナスを眺めて一息入れ、展望台 (585m) に到着。



    

 霧が心配でしたが、初めて摩周湖を見ることができました。 展望台駐車場にある売店で水を補給して下りはじ めました。 途中で僅かですが、道東方面の見晴らしが開けました。 ビューポイントは30mぐらいでしたので、車 で下っていると気がつかないかもしれません。

 昔、知床岩尾別ユースホステルに泊まった時に、この裏摩周展望台を穴場として紹介してもらいました。 ほとん ど人がいなくて、道東方向の見晴らしが抜群、しかも湖面までこっそり降りて水に触ることができる、ということでし た。 さすがに30年近くも経っているので、ひっそり感はある程度残っているものの、展望台周辺への立ち入りが 禁止されて道東方向の見通しは全くできませんでした。 今の時代に湖面に降りるなんてことをしたら大変なことに なりそうです。



      

 最後に多和平 (たわだいら) に向かいました。 あと6Kmほどで到着というところでダートになり、このまま進むか どうか少し迷いました。 今日は国道を走るのは50メートルだけで済んでいるので、今さら引き返しても国道を走る ことになるので、そのまま進むことにしました。



     

 僅かに高度が上がった丘のてっぺんに差しかかったところで、一気に見晴らしが開けました。 多和平展望台も遠 くに豆粒のように見えていました。 国道に戻っていたら見られなかった風景と思うと、得した気分です。

 道が下りになると路面が荒れ始め、あと2kmというところで後輪がパンクしてしまいました。 チューブ交換に20 分ちょっとかかりましたが、無事に多和平に到着。



    

  なんとこの道は、多和平側から通行止になっていました。 どおりで、誰とも出会わなかった訳です。



    

 展望台に登ると360度見渡せました。 青空でないのはちょっぴり残念でしたが、すばらしい眺めです。 気持ち の良い風に吹かれながら、目の前に広がる北海道の大地の広さを実感できます。 昨年に行った開陽台もすばら しかったですが、こちらの眺めはまた一味変った趣きがありました。



    

 多和平から宿のある弟子屈町までは、あと僅か。 時間も余裕があったので、なるべく車が通らないような道を選 んでゆきました。 最後に左の写真にある林道を通過しましたが、確か馬熊林道?というような名前で少しビビりま した。 あわてて外していた熊鈴を取り出しました。

 弟子屈町では昨年同様にうさの森にお世話になりました。 ちょっぴり大きくなった、とっても可愛い看板娘さん二 人が恥ずかしがりながら出迎えてくれました。 夕食では、東京から札幌の奥様の実家に帰るついでに、初めて道 東旅行に来たというご夫婦と北海道の話で盛り上がりました。 お櫃のごはんもすっかり平らげた後は、温泉にゆ っくり浸かりぐっすりと眠りました。



    

 翌朝は温泉に浸かった後に、宿を6時前に出発して摩周駅に到着。 自転車を輪行袋に詰め込み 摩周駅6時39 分発釧網本線 釧路行に乗り込みました。 



    

 車内は自転車を置くスペースも余裕です。 車窓からは釧路湿原を眺めながら釧路駅に到着。 二日目同様にエ ゾシカが飛び出して、列車が急停車しました。幸い今回は接触しなかったためすぐに出発しました。 

 釧路バスターミナルから釧路空港、羽田空港までは、北海道には毎年この頃に出かけて10年以上という方もご いっしょとなり、楽しい道中でした。


 寒い日が続き天気はもう一つでしたが、湿原を堪能して霧多布にも久しぶりに再訪、最後に多和平からの雄大な 景色を眺めて、北海道ツーリングを満喫しました。 

1日目(阿寒〜釧路)  2日目(釧路〜浜中)  3日目(浜中〜別海)  4日目(別海〜弟子屈)



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