2007年7月15日(日)  GPSログ  (最初の部分のログを取り忘れたので、霧多布岬からです。)
北海道3日目 浜中〜別海 81km 曇り



    

 いつもだと6時前後には出発するのですが、今回は宿でゆっくり朝食を頂きました。 美人の奥様に見送っていた だいて8時30分過ぎに出発。
 霧多布岬に向かうと、住宅街のはずれに霧多布湿原が広がっていました。 近くから見た広々とした湿原の様子 は迫力があります。



    

 3日目になってもあいかわらず最高気温は15度程度。 東京だと3月下旬から4月上旬ぐらいの気温でしょう か。 それでも雨には降られずにすんでいるので、贅沢は言わないことにしました。
 霧多布岬に到着。 昔は多分なかった広い駐車場や手すり、看板が整備されていますが、ひっそりした雰囲気は すばらしかったです。



    

  地名のとおり霧に包まれ、絶壁から海を見下ろすと最果ての地という感じがします。26年前に見た時の景色に 再会し、当時の記憶と今の自分が渾然一体となった不思議な感じになりました。
 
 当時はここにローソク岩という細長い岩が海底から突き出ていました。 初めて来たという年配のご夫婦が、古い 観光ガイドを見ながら、ろうそく岩はなくなってしまったのだろうかと話していたので、とうの昔に侵食で倒れてしまっ たことを教えてあげました。 さらに今日は天気がもう一つですねぇ、と残念がられていたので、ここはいつもこんな 感じであることを説明しました。 かく言う私もたった2度目の訪問なんですが。 (^^ゞ



    

 こちらは岬の先端部分にに向かうところですが、たくさんのエゾカンゾウが咲いていました。 波の音と遠くから漁 船のエンジン音が聞こえる中で立っていると、時間が止まってしまいそうな感じになります。



    

 反対側にあるアゼチ岬です。 岩がたくさんある霧多布岬と比べると女性的な雰囲気ですが、こちらでもたくさん のエゾカンゾウが咲いていました。



   ノハナジョウブ

 のんびりしていたので、霧多布湿原にあるMGロードに入った時には11時を回っていました。MGロードは、湿原 の真ん中を通る約2kmほどの直線道路でした。 
 海から吹く追い風を受けてペダルをほとんど回さず10kmから15km/hほどのスピードで進みました。 たくさんの 花が咲いている湿原の風景がゆっくりと流れてゆき、とても贅沢な時間でした。 右の写真は、ノハナショウブで す。


    

 きれいな花がたくさん咲いていました。 オオバナノミミナグサ(左)とシコタンキンポウゲ(右)かなぁ。 (^^ゞ
 



    これがヤチボウズです。 

 湿原のはずれに、霧多布湿原センターに寄りました。 2Fの観望室でレストランが併設されており、昼食に湿原 を見ながらカレーを食べました。 
 少し前に、70才から!サイクリングを始め、北海道も何度か遠征している文学者の伊藤礼さんの『こぐこぐ自転 車』を読みました。 自然の中に大きな建物を建てるのは景観にマイナスになると感想を書かれていましたが、私も 全くの同意見です。 ただ、ここの施設はお土産を売らんかなという建物ではなく、静かな館内で全館禁煙にしてい るなどとても真面目な施設で、手作り感のある素朴な雰囲気はなかなかよかったです。

 センターの前にある遊歩道で、ヤチボウズを見ることができました。 初めて見ましたが、ほんとに人の頭みたい です。



    

 根室本線茶内駅前を通過して別海方面に進みました。 その後に国道44号線にぶつかりました。昨日に国道の 交通量の多さに懲り懲りしたので、 そのまま国道を横切り、GPSを見ながら牧場の中をあみだクジのように道を選 んで進みました。 
 当初の予定では、風蓮湖まで足を延ばしてから別海に入ることにしていました。 しかし、気温は相変わらず低い ままなので、日暮れまで走るのは避けて早めに宿に向かうことにしました。



    

 標津町でアップダウンを繰り返しながら伸びている直線道路が、ミルキーロードと呼ばれているそうです。 ここら あたりにも同じような道があちこちにありました。
 ところどころ、牛さんのおみやげが散らばっていました。 こういった如何にも北海道という雰囲気の道を走れる のが楽しいところです。



       
 
 JAはまなかの地図看板には、地元出身のモンキーパンチさんのルパン三世のイラスト入りでした。



    

 道道123号、道道330号など番号のついた道も少し走りましたが、ほとんどは農道が中心のコース。 車はめっ たに通らず、たまに追い越してゆくのは、牧場に肥やしを撒布しにゆくトラックです。 肥やし満載で30km/h前後ぐ らいしかスピードがでていないようなので、次の交差点まで逃げ切ろうと思いましたが、あっさり捕まってしまったの が右の写真です。



     

 牧場の中にポツンと立っている別海町 新酪農村展望台に寄りました。 



    

高さは3階立てのビルぐらいの高さなのですが、上に登ると遥か彼方まで広がる牧場が見渡せます。



    

    展望台はJAべつかい青年部のみなさんが作られたそうです。
 看板に牛のMOMOさんの将来の夢が、『牛乳をみんなに飲んでもらいたい』と書かれていますが、どうかご心配 なく。 我が家は4人家族で1日2L消費しています。 今日もダイエーで北海道牛乳1Lを6本買って、試飲のおねえ さんに驚かれつつも随分と喜んでもらいました。 その時にもらった『北海道牛乳 だよりvol.6』には、別海町清實(き よざね)牧場が紹介されていました。 この間通った牧場かもしれません。


 展望台からすぐ近くの別海町に到着、とりあえず町を一回りしてみました。 今日は道中では全く見かけなかった コンビニが4軒もありました。 セイコマートで明日の携行食を調達し、17時前にはこの日の宿郊楽苑にチェック インしました。 町営で温泉も併設されており、日帰り入浴も可能な施設です。 夕食前と食後にゆっくりと温泉に浸 り、ぐっすりと眠りました。
1日目(阿寒〜釧路)  2日目(釧路〜浜中)  3日目(浜中〜別海)  4日目(別海〜摩周


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