無農薬有機栽培 2009年冬〜春 


2009年2月6日(土)

   

 ほぼ2ヶ月ぶりに畑の様子を見に出かけました。 気温は氷点下4度。 気分は、止むを得ずエスキモー犬を置き去 りにしてしまった南極観測隊員。 寒さの中で、タロとジロは果たしてどうしているのだろうか!?
 という感じで、さっそく畑を見てみると、ニンニク、ホウレンソウとっても元気。 まぁニンニクは青森の特産にもなって いるので、これぐらいの寒さは物足りないぐらいなんだろうなぁ。 ホウレンソウも寒くなるにつれて、糖度を上げて葉 が凍らないようにしているそうだし。



   

 ところがソラマメは凍死寸前という感じで、かなり厳しい状況。 大きさも、逆に小さくなってしまったみたい。 一部の 株は葉が枯れて、消滅しかけていました。 自宅近所の江戸川付近のソラマメは露地栽培でもすくすくと育っていま す。 ここら辺りは、ソラマメにとって耐寒温度ぎりぎりのようです。
 タマネギは、ほぼ全滅。辛うじて 4,5本残っているのは、まるでマッチ棒のようです。 これで2年連続失敗が確 定。 というか、昨年は少しは収穫できたので、むしろ成績は悪くなっています(子供の成績表のよう)。 ビニールマ ルチが必要かなぁ。



    

 今回用意しておいた、ラクトヒロックスを混ぜた米ぬかと牛糞堆肥、油かす、籾殻をブレンドし、最後に水分を加え たものを、防寒用にかぶせました。 春までもう少し。 何とか生き延びて欲しいなぁ。



   

 今日は、梅の木の剪定作業。 使う道具は、剪定ばさみと剪定のこぎり。 つぼみが大きく膨らんでいるので切ってし まうのはホントもったいないですが、開花後まで待っていると他の畑の作業も増えてくるので時間が確保できなくなっ てきます。 



   

 天気に恵まれ、陽に当たりながらの作業はなかなか楽しい時間です。 と、感じられたのはお昼まで。 午後になる と、冷たい北風が吹き始めました。 作業の方は、 枝が重ならないようにじっくり進めていたので、半分ぐらいしか終 わっていません。
 午後からは、剪定もおおざっぱにしてチョキチョキ、ギコギコと切りまくり、何とか格好をつけました(右の写真)。日 没前に作業終了、右手の握力はほぼゼロになりました。



   

 作業の途中で見かけた、蓑虫くんと、ウメケムシくん(正式にはオビカレハ)の卵。 蓑虫くんは可愛らしいので、ホン トは切った方がよい枝もそのままに。 ウメケムシくんの卵のついた枝は容赦なく、切り落としました。
 ウメケムシくんには毒もなく、葉の食害も食べつくされるほどひどくはないのですが、春先に天幕状に巣を作って集 団生活をしている様子がとっても不気味。卵も指輪状で、こちらも近くで見ると不気味ですね。 7、8ヶ所で見つけ、 すべて駆除しました。



   

 すっかり膨らんできた梅のつぼみ。あと1週間もすれば咲き始めそうです。ちょっと気の早いつぼみが、咲いていま した。



 『ハチはなぜ大量死したのか』によると、アメリカでは働き蜂が巣に戻らなくなり、女王蜂や幼虫が飢え死にしてしま うという現象が起きているそうです。 大規模農園で授粉用に運び込まれたミツバチが、農薬や単一の作物のみの蜜 を集めていることが原因になっていると考えられているそうです。 
 緑の週末農園では、今年もヘアリーベッチなどの緑肥と、いろいろな野菜を作り、ミツバチにも喜んでもらいたいと 考えています。 (ウメケムシ君には差別してしまい、ほんと申し訳ない・・・。)




2009年3月6日(日)

   

今日はジャガイモの畝立て作業。 ちょうど梅が満開で、梅の香りを楽しみながら作業を進めました。



   

 今回でデビューしたのは、土壌酸度測定器です。 土に埋めると特殊合金と亜鉛の電極間の電流で、PHを測定で きるというものです。 電池も不要というのは驚きです。
 さっそくあちこちに埋め込んで測定してみると・・・、 最初はやや酸性を指していましたが、しばらくすると針はほぼ 中性のPH7.0を指しました。 試しに隣の畑に刺してみると、こちらはPH6.5とやや酸性。 一般的に雨の影響と化 学肥料の使用で、酸性に傾きやすいとのことです。緑の週末農園では、過去にも化学肥料を使用したのは僅かだっ たため、中性になっているのかもしれません。



   

 多くの野菜はやや酸性から中性土壌を好むということですが、ジャガイモはPH5.0〜6.0がよいとのこと。 中性 土壌の場合、ジャガイモ特有の疫病、そうか病になりやすくなるそうです。 硫安などを加えると酸性土壌になるそうで すが、用意はないので酸度は気にしないことにしました。 牛糞堆肥、油かす、米ぬか+ラクトヒロックスを混ぜ込 み、畝立て完了。 ほとんど曲がらず完成。今までで一番よい仕上がりでした。



  

 ニンニクを植えてある畝は、春の七草の一つ、ハコベに覆われています。 それ程背丈も高くなく、土の乾燥予防 効果も期待できそうなので、そのままにしてあります。



   

 ヘアリーベッチは4年目になりました。 天気予報を見るとまだ0度ぐらいまで冷え込む朝もありますが、しっかりと成 長しています。  期待していたヘイオーツは早々と枯れてしまいました。 寒さには弱いようなので、やはり緑肥の主 力はヘアリーベッチです。



   

 昨年ヘアリーベッチの種を蒔くことのできなかった区画です。 そろそろ発芽温度になってきたので、最後の作業を 始めました。 袋を空けておいた分の一部が雨水に浸かり、モヤシになっていました。 他の種も少しでも早く発芽す るよう半日水に浸してから蒔いて、昨年購入した10kg分をほぼ全て使い切りました。
 


   

 ソラマメは一部の苗が寒さで消滅してしまったものの、2/3は冬を越すことができました。 大分出遅れています が、これからの成長に期待したいところです。 タマネギも辛うじて生き残った分がありますが、この大きさではまとも な大きさになるのは難しそう・・・。




2009年3月20日(金)春分の日

ナズナ 通称ぺんぺん草   ハコベ 小さくて可憐な花です

 春の七草の、ナズナ、ハコベが咲き始めました。 こういった雑草は背も大きくならず、土の流失防止効果も考え て、そのままにしておいたほうが良いと思うのですが・・・・。



   

 ところが、気温の上昇とともにハコベは急成長。 ニンニクの背丈に迫る勢いです。 このままだとニンニクの日当た りを悪くし、肥料も吸い取られてしまいそうなので、引き抜いてしまいました。

 ジャガイモの植え付けを完了。 最近はたくさんの新種が販売されており、その中から「インカのひとみ」を選んでみ ました。


2009年4月12日(日)

   

 冬の寒さで背丈は小さいものの、ソラマメが開花しました。 江戸川サイクリングロードに行く途中にある畑で見かけ るソラマメと比べると2回り以上小さいです。 期待していたソラマメ山盛り食べは、来年に持ち越しのようです。
 多くの農作物は1年に一度しか試せないので、コツを覚えるには年月がかかることを改めて思い知らされます。 も っとも、ここのところ1年が瞬間的な時間の尺度になってきていますが・・・。



   

 先月20日に種をまいた、ルッコラ、キャベツ、チンゲンサイのうちのどれかが芽を出し始めました。 印を付けてお かなかったので、何の種か分かりません。 f(^^;)
 その翌週に家のベランダの育苗箱で種をまいた分も順調に芽が出ていますが、畑のと比べるとヒョウロヒョロして いて日弱な感じです。 こちらは名札をつけておきました。



   

ジャガイモの芽が一つだけ顔を出していました。
次回に植え付け予定のサトイモ、ショウガ、カボチャの畝立てが完了。



   

 畑の土手にはツクシがニョキニョキと生えていました。 春まきのヘアリーベッチはまだ芽が出ていません。 その代 わりヨモギがたくさん生えていたので、摘んで持ち帰りました。



   

奥様にヨモギパンを作ってもらいました。  大好評であっという間に食べつくされました。



   

 ウラシマソウが群生していました。 マムシソウに似ていますが、図鑑を見てみると花の位置が葉よりも低いことと、 立派な釣り竿を持っているのが特徴です。
 春になると真っ先に咲き始めるオオイヌノフグリですが、まだまだたくさん咲いています。
 

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