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HOME >> 演目の紹介 >> 演目の分類 |
文楽の演目は三つに分けられます 「時代物」「世話物」「景事」です |
時代物 | ||
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時代物は公家や武家社会に起こった事件や物語を題材にしたものです。演目が作られた江戸時代よりも前、平安から戦国時代にかけてが時代の背景となっています。 ならば忠臣蔵はどうしてできたのでしょうか?・・・四十七士の事件を劇化したくとも同時代の事件は徳川家にはばかれます。そこで作者の竹田出雲さん達は、大石内蔵助を大星由良助、萱野三平は早野勘平などと名を換え、場所を移し、江戸時代を鎌倉時代に置き換えて上演しました。 |
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代表的な時代物に、次のようなものがあげられます。
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義経千本桜 知盛 吉田玉男 |
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世話物 | ||
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世話物は市井に起こった事件や物語などを題材にしたものです。リアルであることを第一に、そこには涙あり笑いあり、庶民の日常の機微が描かれます。 題材は現代の新聞なら社会面の記事、テレビならさしずめ再現ドラマ番組でしょう。違いは浄瑠璃の表現がことさら美しいことです。話題を呼び世話物のジャンルを生み出した「曽根崎心中」の作者近松門左衛門は、そんなお世話な題材?で後世に残る芸術を生み出しました。 |
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代表的な世話物に、次のようなものがあげられます。
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曽根崎心中 お初 徳兵衛 吉田簑助 吉田玉男 |
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景事 | (けいごと、けいじ) | ||
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景事は能狂言、歌舞伎、文楽本体などから取材や独立したもので、音楽的で舞踊の要素がつよく、華やかでスピーディーをモットーとする小品です。 長丁場の作品中ガラリと気分を一心させる「引き抜き」、ちょっと重くなった気分を戻してお客を帰す「おいだし」などの効果を兼ね添えます。 (景事を演目の分類に当てず、時代物世話物ともに叙景的、叙情的な場を指すこともあります) |
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代表的な景事に、次のようなものがあげられます。
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五条橋 牛若丸 吉田簑助 |
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