2001.3.18
スプートニクスの悲劇

春分の日も近いとある日曜日の朝食、わたしはスプートニクスのCDをかけていた。すると相方が「うわっ、やめて!!」ときた。「どうして?」と聞くと、「このズンダカサウンド、許せない!!」と宣うのだ。「味も素っけもない。心の安らぎもない!!」とまで言うので、「でも、これが流行っていた時代だってあったんだよ」と反撃するのだがいっこうに気が収まらないらしい。「これってミュジハラだよ!!かけているんだったら、向こうで食べる。」といって部屋を出て行こうとする。
しかし相方の最後のセリフにスプートニクスはついに撃墜されてしまった。
「これってコンビニとかファストフードでかけ る音楽だよ!!」
そういえば、ロシアの宇宙船ミールが地球に墜ちてくるそうな。

スプートニクス続報
さて、昼過ぎになって相方が解説?してくれた。「スプートニクスの音楽を否定しているんじゃないの。でも私にはあの手の音楽って耳の右から左へ素通りしてしまうのよ。脳みそがからだに取り入れることを拒否しているのよ。そういうサウンドってコンビニとかファストフード(お客さんが落ち着かれてしまうと困るようなお店)御用達じゃない?」だそうだ。
そういえば、長居をされても困らないけれど、ひと昔前のスーパーでもこの手のサウンドがかかっていたような気がする。

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