2002.1.13
気分の悪くなるCD

知人のピアノの先生のところで3歳になる娘がリズム教育を始めた。教材は絵楽譜とCDである。CDを聴きながらリズムに合わせて絵楽譜の絵を手で叩くものだ。家に帰って来てからも娘は「レッスンやるやる、CDかけて」とせがむのでつき合っていた。
いろいろなリズムの1分くらいの長さの曲が30数曲入っていて、次から次へと流れて来るのだが、10分ぐらいたっただろうか、なんとなく胸焼けのようにムカムカして、汗ばんで来た。すると驚いたことに、一緒につき合っていた相方も「なんか気持ち悪い、ムカムカする。」と言い出した。ふたりで顔を見合わせてしまった。
もしかしてこのCDが原因?と思って娘の様子をしばらく観察していたのだが、相変わらず嬉々として続けている。
シンセサイザー音源で作られているCDでリズムが正確なのは結構なのだが、度が過ぎるようだ。以前のessay「ズレているから丁度良い?」や、「壁紙とシンセサイザー」でも触れたが、きっちり揃い過ぎているものや、同じパターンの繰り返しに対する拒否反応かもしれない。それとも私や相方のようにアバウトな人間には向いていないのだろうか?
私も、相方も今まで生まれてから生身の人間が演奏する音楽とつき合う時間の方がシンセサイザー音源の音楽とつき合うよりはるかに永い。でも娘はどうだろうか?このまま几帳面?な人間に育ってしまうのだろうか? 心配になってしまった。

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