1997年06月14日
更新: 2024年03月18日
Linux 日記
インストールメモ等からLinux とのかかわりをふりかえってみます。
'93 秋 会社でNemacs を覚え、いろいろカスタマイズする
私はまだピヨピヨひよっこ社員でした。上司が2週間出張でいなくなることになり、
その間あるプログラムの機能追加をしておくように指示されました。
その作業は1週間でできそうだったので、vi でするのではなく最初の1週間でNemacs
(日本語を扱えるように改造されたEmacs)をマスターし、
残りの1週間で仕事をすることにしました。
当時Emacs は会社のワークステーションで触るしかなく、
他に練習する手段がありませんでした。
この作戦はうまくいき、Nemacs をMIFESのようにカスタマイズし、任されてたプログラムの機能追加もうまくできました。
Nemacs(Emacs)のすばらしさには感動しました。
自宅ではPC-9801 で16bitのデスクトップタイプとセミ32bitのノートブックタイプ、
合計2台を所有していました。OSは両方MS-DOSでした。
会社の仕事だけでなく、自宅でもフルスペックのNemacs を使いたくなりました。
PC UNIX のうち、Linux に興味を持ち始め、情報収集を始めました。
'93/12 PC-9801 NS/E で386BSD を体験
セミ32bitのノートブックはギリギリPC UNIXをインストールできそうでした。
このマシンはIntel 386SX 16MHz, Memory 7.6MBytes, Disk 80MBytes です。
PC-9801用にはLinux はありませんでしたが、386BSD がありました。
これで普通に常用しようというのではなく、PC UNIX というものは本当にUNIX
のように使用できるOSなのか検証する、というのが目的でした。
会社の先輩が持っていたPC-9801版386BSD のQIC
テープから何十枚ものフロッピーを作成して持ち帰り、インストールしました。
とても重かったですが、386BSD はちゃんと動作しました。
AT互換機(DOS/Vマシン)を新規購入してLinux を入れようと決意しました。
'94/01/08 マシン購入
モニタは10万円ぐらいでトリニトロン管を搭載したMAG MX-17S を購入しました。
解像度は最大1152x900 ぐらいだったと思います。
PC本体は秋葉原で486DX2 ベースのショップブランドマシンを35万円ぐらいで購入しました。
CD-ROMもイーサネットもサウンドカードもまだ搭載してませんでした。
MS-DOS をインストールして動作確認しました。
翌週にはAdaptec のSCSIカード(1542CF)とテクセル(後のPLEXTOR)のSCSI CD-ROM
ドライブを追加しました。
あわせて10万円ぐらいしました。
CD-ROMのディスクを取り扱うためにキャディーと呼ばれる専用のケースが必要でした。
PC-9801では拡張カードを入れるにはスロットのふたをはずして差し込むだけでしたが、
AT互換機(DOS/Vマシン)は開腹するんだ、とカルチャーショックでした。
'94/01/23 SLS Linux install
雑誌『UNIX User』の付録CD-ROM からSLS Linux をインストールしました。
全然入らず、何度も何度もトライして、
あきらめかけながらパソコン通信の情報を駆使してやっと入りました。
あの付録CD-ROM、古いバージョンのファイルが新しいファイルといっしょに同じディレクトリに入ってたのです。
そのためインストーラが誤動作したんですね。
そのままではインストールできない構造になっちゃってて、むちゃくちゃでした。
CD-ROMの内容をHDDにそのままcopy
して、古いファイルを手動で削除してそこからインストールしたと思います。
この時のLinux のカーネルはv0.98 とかv0.99 あたりだったと思います。
このような混乱はありましたがあの当時、PC で動作するフリーのUNIXライクOS
が雑誌の付録に添付され始めたのは画期的な転換点でした。
インターネットがまだ一部の人だけのものでしたが、CD-ROM
というメディアはかろうじて存在していました。そのタイミングが絶妙でした。
あの時代に立ち会えたのはよい思い出です。
'94/01/28 Linux でXFree86 が動作
あの当時はPC UNIXで利用できるX Window system が発展途上でした。
上記で入れたSLS Linux にはX Window system
は入っておらず、コンソール画面でさわれるだけでした。
雑誌の付録CD-ROMからXFree86 を追加でいれようと試行錯誤しました。
    設定ファイルをあれこれいじっても全然startx できず、悪戦苦闘。
今は自動ですが、当時はドットクロックというものを自分で計算して、
正しい数値を設定ファイルに書かないといけなかったのです。
その計算方法がどこを見てもよくわかりませんでした。
徹夜で外が明るくなったころに、startx で画面にX
の縞模様と真中のクロスカーソルが出ると「あれ、あれ、ひょっとして..」
その数秒後xterm が現れた時は大変感動しました。
'94/03/20 Slackware Linuxへ乗り換え
人気が集まり始めていたSlackware に乗り換えました。
秋葉原のLaser5 のCD-ROM "JE2" からのインストールでした。
  Sound 環境作戦
    Linux Tools CD-ROM のsunsite の下にSound 関連の色々なツールがある。
        -> 肝心のサウンドドライバはどこにあるのだろう?
        -> Linux Tools CD-ROM /cdrom/tsx-11/ALPHA/sound にVer1.99 がある
        -> PAStudio16 のデフォルトIRQ, DMA で組み込むと、SCSI とDMA が重なる。
        -> SCSI のDMA を6 に変更した。
        -> '94/04/08 4th attack 多くのutility はSB でないと音が出ない!?
        -> '94/04/26 会社の先輩にInfoMagic のLinux CD-ROM を借りてきた
        -> lpt のIRQ を変えたけどまだだめ。xvmixer はmake できた。
        -> beep はPAStudio16 を通して鳴るようになった。
        -> '94/05/07 UNIX User の付録からSlackware.1.2.0 をinstall まだだめ
        -> '94/05/09 カーネル再構築をやり直した。やっとtracker が動いた!!
        ->      PAS16 - 1542 は相性がよくない
        -> '94 秋 GUS Max に乗り換え
  '94/05/07 Slackware 1.2.0 へアップグレード
     UNIX User 誌の付録CD-ROM(lib Vol.3) よりインストール
  '94/09/07 Linux Kernel のみを 1.1.13 へアップグレード
  '94/09/09 Linux Kernel のみを 1.1.35 へアップグレード
  '94/11/04 Slackware Linux 2.0.1 へアップグレード
    InfoMagic Linux Deveropers Resource 1994 Octover より
  '94/11/16 日本語環境をJE-0.9.5 へアップグレード
  '94/12/15 xc-4.1.2 日本語版をmake
    xc はUNIX のkterm 等の中からモデムで通信するためのターミナルソフト
        です。
  '95/02/13 SCSI DDS(DAT Tape)購入
    Linux ですぐ動きました。
        QIC-150 でとっていたBackup がDDS でとれるようになりました。
  '95/06/10 Slackware Linux 2.2.0.1 へアップグレード
    UNIX User '95/07 CD-ROM(Vol16) から
  '95/06/18 イーサネット導入
    イーサカードを購入し、98 とつなぎました。
        98 とつないで使いたいというよりは、技術的な興味からでした。
  '95/07/09 Memory を32Mbytes へ増設
    それまでは16MBytes でした。
        当時、30pin P 有り 4M SIMM x4 で 55,000 円。
  '95/07/16 PC NFS 成功
    Linux をPC NFS サーバにし、
        98 からディレクトリをマウントできるようになりました。
  '95/08/06 プロバイダとダイアルアップPPP 接続に成功
  '95/09/17 ネットワークを10Base2 で張り直し
    うそみたいな話しですが、10BaseT でファイル転送等をすると
        原因不明の頭痛となるのでアンシールディッドである10BaseT は
        やめました。
  '96/02/15 samba をインストール
    2台目マシンのWinNT からディレクトリをマウントするために、Linux
        をLanManager のファイルサーバにしました。
  '96/05/12 Slackware 3.0 に差し替え
  
    他でSlackware3.0 を入れてみて、結構ELF が安定していたので
        Main Linux BOX もELF 化しました
  '96/07/28 Shadow パスワード設定
    昔から興味があったことと、懸案だったxdm のShadow 化に目度がついたこと
        から一気にShadow 化してみました。
  '96/07/29 DES やりたい
    ヨーロッパからファイルの暗号化を行なうdes をftp してきたけど、なんか
        全然make できませーん。
  '96/08/30 InfoMagic の最新CD-ROM 購入
    Slackware3.1 をNT 用マシンのLinux パーティションへインストール
    (詳しくはこちら を参照)
  '96/09/23 PGPをインストール
    私、セキュリティーとか暗号化とかにやたらと関心があるのです。
    PGP についてはそのうちHTML にまとめてみようと思います。
  '96/10/12 Slackware3.1.0
    Linux 専用マシンにSlackware3.1.0 をインストールしました。
  '96/11/06 MO のフォーマット
    伊藤 隆幸さんが公開されている、
  
    MOディスクフォーマットツール mei リリース 1.51b をインストールし、
   Linux からMO を論理フォーマットできるようになりました。
  '97/01/20 samba のクライアント機能からtar を使用
    Windows NT のファイルを暗号化しつつLinux 側のテープにバックアップ
        できるようになりました。
        詳しくはこちら を参照して下さい。
  '97/01/21 samba をsamba-1.9.16p7 に差し替え
  '97/02/01 Linux マシンの起動disk が壊れた(;_;)
   起動ディスクにあるファイルで重要なものは/etc とかの設定ファイル
      だけで、これらは定期的にバックアップをとっていたのでデータの損失は
      ありませんでした。
      んーでもこれではLinux が使えないぞ。
  '97/02/02 速攻で新規disk を購入
   詳しくはパソコン日記 97/02/02
      を参照して下さい。
  '97/02/06 あ、DES がmake できた!
    こちらにまとめてみました。
  '97/03/18 SCSI エラー発生
    パソコン日記 97/03/18で書いた
      通りです。
      リブートして直ったのはいいけど、.. どこか不安定なのかな?
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