ここでは私が仕事で使用しているパソコン環境や仕事で使えそうなちょっとしたワンポイントを紹介します。
果てさて職域拡大に役立つか。(あまり役立たないかな)
今後、内容が充実してきたらカテゴリ別に整理します。
まずは会社のパソコン環境。ちなみにこれ全盲・事務職です。
文書作成は、Microsoft Word Excel・WZ Editor・秀丸エディタ
社内ネットワークは、Lotus Notes
電子メール・インターネットは、秀丸メール・Winbiff・ホームページリーダー
活字印刷物認識は、e.Typist
その他、仕事(事務職)で便利なソフトたち
「電話にて」「メモ書きにて」「書類にて」
とこのような環境で仕事してます。
なにかわからないことありましたらお気軽にメールください。
文書作成
私は書類を作成するためにMicrosoft Word Excel・WZ Editorを使っています。
Wordなんですが簡単なレイアウトが出来て一部分の文字を大きくすれば良いような文書・書類(実際にはこっちがほとんどですけど)。その場合はプログラム・アクセサリ・ワードパッドで充分だったりしちゃいます。
レイアウトを考えないでとりあえず文書を書くような場合は、WZ Editorや秀丸エディタを使っています。特に秀丸エディタのマクロを使えば作業効率がアップしますね。そして文書をクリップボードにコピーしてLotus Notesなど他のソフトに貼りつけたりしてます。
普段使い慣れているエディタなどがあれば、このようにして文書を作成してから他のアプリケーションで使用したほうがいいかも知れないですね。
表計算はExcel2000を使っています。98・2000ReaderではExcel2000の罫線が引けないです。XP Readerではとりあえず罫線は引けます。またVDM100W-PC-TALKERを使用すると専用のコマンドで罫線が引けます。
Excel関連ページ 楽をしようExcel (キー操作編) 仕事で使えるかも知れないExcelテクニック
こんな感じでワープロ・表計算は、Word・Excelといったほかの社員のみんなと同じものを使っています。会社で違うものを使っているとなかなか大変なんですなぁ。
それよりも一般の事務職が使用するソフトが音声環境でもそれなりに使えるというのが大きなポイントでしょう。だいたいほとんどの人は音声環境で上記のソフトが使えるなんて知らないですからね。
社内ネットワーク
現在私の勤めている会社ではLotus Notesを使用して社内の情報を管理しています。ちなみにマウス操作で実際には使用するんですよこのソフト。それに目が見えている人でもキー操作だけではなかなか操作できないんですなぁこれ。
普通、視覚障害者は「マウス使えない・キー操作出来ないと使えない」とダブルパンチみたいなもんなんですけど、あらまあ、OutSpoken使うと操作出来ますね。
OutSpokenの仕様なんですけど読んでる文字のところにマウスポインタが行くもんですから、どこどこも文字のところでダブルクリックと同じ動作のボタンを押すとちゃんと使えるんですね。よかったよかった。
てなわけで会社のデータを使っていろいろな書類も作成出来るし会議室の予約なんかも出来ちゃうし、自分の勤務表や休暇届もちゃんと音声環境で使えるんですよ。でもネットワークの仕様によってはグラフィックに読みがなをつけることをちょっとしないといけない時もありますのでその時は頑張って読みがなをつけましょう。
ちなみにWindows環境での社内ネットワークが音声環境で使えるかどうかを確かめる方法としては、OutSpokenをインストールして確かめるのが一番でしょう。OutSpokenなら体験版もダウンロード出来ますから確かめることは比較的に容易でしょう。
ポイントとしては表示されている文字を音声で読み上げれば音声環境で使える可能性は高いでしょう。これをパスすればあとは本人の努力次第かも・・・。
電子メール・インターネット
私の勤めている会社でも個人アドレスを所有してメールでの送受信はおこなっています。
私の場合も外部の人とのやり取りを電子メールを使うことが多いです。まさか相手は視覚障害者とメールの送受信をしているとは思っていないでしょうからね。でもだいたい一度は直接お会いしている人が多いから目が見えないのはもうバレバレなんですけど、もちろんバレても関係ないですけどね。(ヘヘヘ)
てなわけで電子メールについては視覚に障害があっても問題ないというわけなんですな。
会社でインターネットをやってるといってもちゃんと仕事で使ってますよ。どんなふうに仕事で使っているのかと疑問をもつ人もいるかもしれないけどちゃんと私は使ってます。
これも時代の進歩なんですが最近はインターネット上をデータベースとしていろいろな業務をブラウザで操作するなんていうのも出来てきました。
ある意味、社内ネットワークに似た感じなんですけど、インターネットを使用したデータベースのシステムが画面を見なくても使えます。
特に採用業務というのはインターネットで作業するというのがもう必須なんですねぇ。
活字印刷物認識
私の業務の内容からはあまり印刷物というのは使わないのです。でも一応活字の印刷物を音声で読み上げさせるためにスキャナはあります。
で、スキャナで読んだ画像をe.Typistを使って音声で読み上げさせてます。なんせ対応したスキャナを使えば設定さえすればたった2回のキー操作で印刷物を読み上げさせることが可能なんで便利です。それに上下さかさにおいた原稿もちゃんと認識するのでとても楽です。もちろんウラオモテではダメですけどね。
「電話にて」
会社ではもちろんたくさんの電話がかかってきます。
「トゥルルルル、もしもしA会社です。」と電話を取ると
「B会社のCです。Dさんはいらっしゃいますか。」
と当り前の言葉が返ってきます。
そんな時、社員数が多いと内線番号がわからなくて困るなんてことよくありますよね。
そんなときには
プログラムの中のInternet Explorerのアドレス帳が使いやすいのですよ。
これ起動して名前の入力のところになにか文字を入力するとWindowsのヘルプのキーワードみたいにその文字の近いところにジャンプしてくれるので検索がはやくて相手を待たすことなく電話をつなげることが出来るのですよ。
それにこのソフトはCSVファイルのデータを一括で登録することが出来るのでExcelのデータなんかも簡単に登録出来ます。
というわけで私はこれ使っています。そしてショートカットキーを設定してあるので、電話がかかってきたら片手だけですぐにアドレス帳を起動するようにしてあります。
とりあえずポイントはこうしてなるべく相手を待たせないようにという感じですね。
「メモ書きにて」
電話の最中や上司と話をしている最中など急にメモを取らなくてはならない時、このソフトとてもいいです。
ソフト名 紙2001
これはWindowsが起動すると同時に起動させて、なにかメモを取りたくなったら、Ctrl+Shift+Kを押すとメモが取れるようになります。あとはキー入力だけです。
詳細はソフトウェアのページを参照してください。
わざわざファイル名を付けて保存しなくてもメモ書きしたものなどを一覧にして確認することが出来るのでメモ書きソフトとして本当におすすめです。
まさに仕事にはかかせないソフトです。本当に便利ですよこれ。
「書類にて」
パソコンで書類作成をする時って複数のファイルを使用していることがとても多いと思いませんか。だいたい印刷物が読めなければパソコンのデータから数字などをひろってくるのですからね。
Windowsのクリップボードの機能は複数の場所をコピー出来ませんから、仕事中、4つも5つもアプリケーションを開いていて、それぞれのファイルのデータからコピーしてからAlt+Escでアプリケーションのウインドウをかえて貼り付けてなんていう作業がくりかえされてなんか大変な思いをしたことありませんか。
そんな時にはこれ
ソフト名 HotClip
まず使用したいデータをどんどんコピーしていってウインドウをかえてから、Ctrl+Shift+Cを押すとコピーした履歴が表示されるのであとはひとつひとつ選択していけばわずらわしい操作をしなくても簡単に複数のコピーした文字列をそれぞれの場所に貼り付けることが出来ます。
またよく使う文字列・文書も登録出来て呼び出すことも出来ます。
私自身、このソフトを使いはじめてから書類作成のスピードが向上しました。とても便利ですね。
皆さんからの情報をお待ちしています。