PowerBook190cs再びボタンが故障
Dec.1998
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以前も故障したパッドのクリックボタン。今度もまた,押してもクリックがきかなくなりました。ボタンを押した状態でよく見ると根元の部分に亀裂が入っています。前回の厚めの両面テープ作戦で変な無理な力がかかっていたのでしょうか。とりあえず分解してみることにしました。ところが・・・

今回は前回分解したときにはなかった重大な困難に直面!ボタンが壊れたのがちょうどネットワークでの作業中だったため,電源が落とせないのです!中断しようにもボタンがまったく機能してないため,プルダウンメニューを表示させることすらできません。かくして,稼働しながらの分解というきわめて慎重な作業となってしまいました。

おそるおそる本体を持ち上げ,裏面のトルクねじ3本をはずし,表のキーボードを持ち上げる・・・うっかりキーを押すわけにはいきません。あくまで慎重に慎重に・・・。
なんとかパネルの取り外しに成功し,表のパッドでカーソルを移動させながら裏のマイクロスイッチを直接クリックするという奇妙な操作でともかく現在の作業を中断させ,電源を落としました。

ようやくはずしたボタンを調べたところ,表からも確認できたボタンの根元の他に,マイクロスイッチを押す役目をしている小さなプラスチック板も割れていることが判明。「ついに部品交換しかないか」という思いも頭をかすめましたが,どうせ交換するならできるだけのことはやってみようと考え,割れた部分2箇所の接着を試みました。

とはいえ,クリックの際に力の入る部分。かなりの接着力を持った接着剤が必要です。そこで最初に思いついたのが接着剤の王様・アロンアルファでしたが,道具箱を探したもののこういうときに限ってありません。あちこち見渡してたところ目に止まったのが2液混合式のエポキシ系接着剤。こいつは強力かつ厚付けが可能なので今回の修復にはアロンアルファより適任かもしれません。
さっそく2液を練り,割れた部分に塗りたくって接着してみました。今回使ったのは5分硬化型の接着剤ですが,特に強度を持たせるために待つこと1時間以上・・・。
結果は上々。少々力を入れてひねってみてもびくともしないではありませんか。かくして私のパワーブック190csはその日のうちに完全復活し,中断した作業も無事終えることができました。

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