入浴大作戦
Oct.1997
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以前よりときどき点火しなくなるという現象が起きていた調子の悪い給湯器,この日もまた点火しなくなりました。今までも蛇口を止めてしばらくほうっておけば直ったので「ま,今夜の風呂は我慢しよう。明日になれば点火するだろう」。
 しかし,今回ばかりは事態はそう簡単に解決しませんでした。翌日帰宅してさっそく風呂に湯を入れようとするものの相変わらず全然点火しません。さっそく屋外に取りつけられた給湯器本体をバラしてみました。ま,今回の相手は比較的本業(空調設備屋)に近いジャンルの機械(^_^;;だからなんとかなりそう。しかし時刻はもう夜0時を回っており,カバーを外してみたものの細かいところが暗くてよく見えない。しかもこういう時に限って懐中電灯は電池切れときてる。2日続けて風呂にも入れず(銭湯もとっくに閉まってる)明日,休日である土曜日にすべてを賭けることにしました。

翌日・土曜日。ここで直せないと月曜以降に業者に来てもらうまで我慢しなくちゃならない。ドライバーとテスターを片手にさっそうと立ち向かいました。
 あらためて明るいときに見ると内部の汚いこと汚いこと。埃やらサビやらが積もっている。まあ,もう十数年経ってる機械だから仕方ないんだけど,こりゃ壊れるわな(^_^;;。
助かったのはカバーの裏に貼られた配線図が比較的きれいな状態だったこと(右の写真)。これによると着火装置の手前に過熱保護装置がいくつか接続されている。普段仕事で接しているエアコンの例からしてもこのあたりが一番怪しい。さっそく保護装置のコネクタをバラし,テスターで導通をチェックするが異常なし。そこでコネクタを戻し,試しに点火を試みるとなんと簡単に着火!「むむむ,ここで着火されちゃうと原因不明で終わっちゃうんだが・・・」。

とりあえず直っちまったので復旧するべくそのコネクタがささっているプリント基板の防水カバーを戻そうとしたとき,事態に新たな展開!バチバチバチッ!基板上のリレーがチャタリングを起こし,消火・着火を繰り返すではないか!そう,どうやら基板周辺で接触不良が起きているようです。基板に接続されたコネクタをひとつひとつ揺すってみたところ,排気ファンの風圧検知スイッチのコネクタが非常に緩くなっており,ついにここが原因と判明!
 コネクタ内部のピンを調整し,さらにほかのコネクタについても予防のため接点洗浄剤で洗浄ののち,すべてを元どおりに戻して修理完了。ようやく入った2日ぶりの風呂が気持ちよかったのは言うまでもありません(^_^)。

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