テレビの情けないサウンドを改善だ!
May.1999
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昨年末に買いこんできた特価品の21インチテレビ。安物とはいえ画面の両側にスピーカも内蔵されているステレオ対応のAVテレビです。
ところが,実際にビデオやレーザーディスクを接続してアーティストのライブなんかを視てみると,これが実に見せかけだけでぜんぜんいい音がしません。高域はこもっているし,低域はぜんぜん出ない。おまけに音の分離も悪く,ステレオだってのに定位感もあったものじゃありません。
こりゃどうもスピーカに問題がありそうだと判断,さっそく対策を考えました。内蔵スピーカをもっとグレードの高い物に交換するというのが一番スマートです。が,同じ形状の高級スピーカを入手するなんてことはほぼ不可能。それならば,内蔵スピーカをやめて,外付けにしちゃえ!という思い切った作戦にでました。作業自体は内蔵スピーカの配線をはずして外部に取り出すだけと簡単ですし,幸い,手元には使っていないBOSEのスピーカが2本転がっています。これなら文句あるまい!
さっそく分解。といってもビス8本ほどで留まっている裏カバーを外すだけです。重量が重いのには苦労しましたが。
見ればブラウン管の両側にかわいいスピーカ。これが問題の根元です。念のためスピーカに印刷されているスペックを確認。こちらは「8Ω5W」,対するBOSEは「8Ω100W」。インピーダンスは同じですし,出力は余裕綽々ですな。

作業自体は内蔵スピーカの配線を外部に引き出し,BOSEに接続するだけという簡単なもの。内蔵スピーカの配線を外し,外部引き出し用に用意した2芯平行コードにハンダ付けし,熱収縮チューブで絶縁処理しました。熱収縮チューブは,ドライヤ等で熱すると約半分に縮む特殊なビニールチューブで,こうした絶縁処理や部品をくるんだりするのに非常に便利です。今回は,手元の買い置きに手頃なサイズがなかったので,二まわりほど太めのチューブに割り箸の切れ端を抱き合わせることでぴっちり収縮させました。あとになって考えると,絶縁部の補強にもなり案外いいアイデアだったと自画自賛。
元どおり背面カバーを組み直し,引き出したコードをBOSEに接続して完成!
さっそく鳴らしてみましょう。こういうときはやっぱりクリアでタイトなサウンドが一番!今となってはなつかしいレーザーディスク・カシオペア「THE PARTY」でサウンドチェックです。うーん,ナルチョ大先生の複弦ベース,サムピングの重低音もプルの倍音も迫力ですなぁ。
もちろん,映画のレーザーディスクもチェック。ちょっとうるさい映画マニア(右写真下の頭がそう)も大満足のサウンドになりました。
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