Oshima's GUITAR WORKSHOP

ふすまが軽いと気分も軽い
	Jul.2000

今回の修理はぐっと日曜大工寄りの身近なモノです。そう，ふすまなんですねぇ。実は以前から気になっていたんですが，我が家のふすま，長い間にゆがんで枠よりもふすまの方が高さが若干小さくなってしまったために，開閉の際に溝から外れてしまうことがあるんです。

ご覧のとおり，ふすまの縁が完全に溝から外れてしまっています。これではスムーズな開閉は夢のまた夢。とりあえず色々と各部の寸法を計ってみたところ，どうやらふすまではなく，枠の方がゆがんでしまったことが原因と判明。しかし，建築物である枠を直すのは大騒動なので今回はふすまの方に手を加えることにしました。

どうやらふすまの高さをあと４mmほど足せばちょうど溝にはまりこむようです。ふすまの底辺にかさ上げ用の薄板を当ててしまえばよいと考え，さっそく日曜大工店に行ききました。ふすまの厚さは19mm，幅は830mmですからこのサイズで厚さが4mmの平板があればそのままぴったり取り付けられるわけですが，さすがにそんな都合のいいサイズの板はなく，結局幅20mm×厚さ4mm×長さ900mmの加工材を入手。幅が1mmほど大きいのですが，これはカンナで削って寸法合わせ。長さもノコギリで830mmに切断しました。

特にふすまの下面となる部分は溝をスムーズに滑ってくれる必要があるため，カンナで角を面取りし，摺動面はサンドペーパーですべすべに磨き上げました。

	仕上がった平板をふすまの底辺に細釘で打ち付けます。ふすまを開閉したときにこの釘の頭が引っかかってしまうようでは本末転倒なので表面より若干陥没させた状態まで打ち付けました。
	寸法もピッタリ。色の違いこそあれ，完全に枠と一体化していますね。満足満足。

さあ，元どおりはめ込んでみましょう。結果は右のとおり。底に板を貼った分だけ上部も高くなり，溝にしっかり入り込んでいますね。開閉も軽快。以前のように途中で外れかけるようなことはまったくなくなりました。
今回の修理は実に簡単なものでしたが，普段から頻繁に触れている部分の機能が回復するというのは精神的にも非常にいいものですね。

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