ド#とレ#とファ#の音が〜出な〜い
Oct.1999
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MIDIの入力用に使っているキーボードの黒鍵の一部が鳴らなくなってしまいました。一番右側のC#,D#,F#の3つの鍵盤です。

何はともあれ,中を見てみないことには原因はわかりません。単にキーの接点が悪いのか,それともマトリクス回路の不良か,はたまた音源の入力回路自体がおかしくなってしまったのか,不安を募らせながらもとりあえず裏のカバーを外します。その昔,別のキーボードをバラした時は鍵盤一個一個が全部バラバラになっちゃって組上げるのにえらい苦労した経験があるので,今回は慎重にビスを外して分解していきました。
幸い,今回のキーボードは鍵盤全体が一体になっていたので一安心。

まずは一番単純な接点部分をバラして状態を見てみます。特にホコリやゴミが詰まっているような気配はありませんが,長く使っているモノだけに接点表面が酸化している可能性は大です。さっそく接点洗浄剤を吹き付けました。ところが,うっかりしていました。接点は右写真のように緑のプリント基板上に形成されているのですが,そもそもプリント基板というものは接点部分以外には全面にフラックスという薬剤が塗布されています。接点洗浄剤はアルコールが主成分のため,吹き付けることでこのフラックスが溶けだし,接点部分に付着してしまうのです。
触れてみると接点部分がベタベタ。これではかえって接触を悪くしているようなものです。慌ててもう一度接点洗浄剤を吹きかけ,揮発しないうちに接点部分だけ拭き取ることで付着したフラックスを除去しました。
接点の問題であればこれで直ったはずです。基板を元に戻し,テスト。うん,ちゃんと音が出るじゃありませんか!結局今回はあっさり終わってしまいました。しかし・・・

たかだか裏蓋を外すだけでなんでこんなにたくさんのビスを外さなくちゃならないのだ!とにかくビス,ビス,ビスの嵐。バラすにも組立てるにも手首が痛くなる!ローランドさん,もう少し考えた方がサービスマンも楽でしょうし,何よりコストダウンにもなるんじゃないですかねぇ?
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