家庭用ミシン緊急修理!
Aug.1997
HOME
TOOL
MAINTE
REPAIR
TUNE UP
LAB
TODAY
CALL ME
BBS
LINK
PROFILE
Forest BEATsのライブを1カ月弱に控えた重要なこの時期に,ボーカル兼衣装係の所有するミシンが故障するという緊急事態発生。なにしろ手作り衣装がウリのバンド・Forest BEATsにとってここで衣装製作につまづくことは非常にまずい・・・。
 SOSを受けた私はさっそく故障状況を確認すべく動かしてみたところ,使用中に突然スムーズさを失い,内部で何かが引っかかって止まってしまうという機械的トラブル。
 というわけで,さっそく修理にかかることにしました。

しかし,男である私にとってミシンっていうのはそもそも未知の世界。確かに,私自身は"ふとん職人"のせがれということもあり,生まれたときから身近にミシン(職業用のデカいやつだけど)は存在したし,時々父親が分解して油をさしていたという記憶もある。でも,あくまでも私の守備範囲外。どんな仕組みで縫ってるのか,どんな動き方をするのかさっぱりわからないままともかく分解することにしました。
機械部分は思ったよりけっこう複雑。モーターの回転運動を往復運動に変えるクランクやカムの集合体となっているようです。じっくり仕組みを観察したいところですが,修理が優先。手回しで動かし,問題となる引っかかり部分の特定にかかりました。

やはり問題はクランクの動きにありました。回転するうちに本来動いてはいけない方向にクランクが動き,最終的に引っかかってまったく動かなくなります。「どうしてこっちの方向に動いちゃうんだ?」あれこれ考えながらいじくりまわすうちにとうとう原因をつきとめました!クランクとシャフトを固定しているはずの六角ボスが緩んでいるため,シャフトの回転に関係なくクランクが動いてしまうのです。


さっそく六角レンチでボスの緩みを締め,動作確認。う〜ん,スムーズに動くじゃありませんか。最後に,二度と緩んでは困るのでさらに六角レンチにモンキーレンチをかけて増し締めし,修理は完了しました。
 今回の修理で一番苦労したのは分解。こういった女性向けの家電製品っていうのは機械的イメージを払拭するために見える部分にはほとんどビスが露出していません。徹底的なビス探しの末,結局余分なビスまで外しすぎて再組み立てにことのほか手間がかかってしまいました。
ミシンは衣装係の手に戻り,今は来たるForest BEATsのライブ用の衣装製作のために元気に活躍してる・・・と思いきや,今後のさらなる本格的な衣装作りを睨んで以前注文しておいた職業用ミシンとロックミシンが2日後に届き,今回復活したミシンは友人宅へ引き取られていきました。
このサイトのすべての文,画像を無断で使用することを禁じます。(C)Y.Oshima 2000