磨きマニアの真骨頂!クルマのボディ修理
Apr.2002
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今日は妻の実家からのSOS。購入後まだ1年にも満たない新車のマツダ・MPVの側面に傷が入ってしまったというものです。磨きマニアの私としてもこれは放っておけません!
さっそく車を預かり,土日を使っての修復作業を開始。まずは傷付いた箇所を中心に#320程度のサンドペーパーをかけ,バリやささくれを取り除きます。ひととおり滑らかになったところでパテ埋めです。大きな傷には厚付け用パテ,比較的浅い擦り傷には薄付け用パテを使い分けて盛っていきます。傷の内部に押し込むように塗り込んでいくのがコツ。

パテが乾燥して完全に固まったら,サンドペーパーで余分なパテを削り落としながら平面を出していきます。最初は荒めのペーパーで,面が出るにつれて#800程度まで上げていきます。
この仕上がり具合で出来栄えが決まってしまうので特に慎重を要する作業です。

きれいに平面が出せたところで塗装の下地剤(プラサフ)をスプレーします。これはサンドペーパーの磨き目を消すことと,塗装のノリをよくすることの二つの働きがあります。
数十分放置して乾燥を待ったのち,#1000のサンドペーパーで軽く水研ぎしてすべすべの表面にします。


さあ,いよいよ塗装です。カー用品店で普通に入手できる市販の車用スプレー塗料を使用しました。色を選ぶ際は,通常エンジンルームの車体番号銘板に色番号が記載されているのでこれを元に選定します。今回はマツダ・ピュアホワイト=色番号A3D。
まれに同じ色番号が市販にない場合もあります(私のレガシィ.ランカスターのバンパーがそう)。この場合は色調合サービスを実施しているカーショップがあるのでこれを利用するといいでしょう。
一度に厚塗りするのは禁物!パテ埋めした部分を中心に数回に分けながらだんだん範囲を広げてスプレーしていきます。今回は範囲も広かったので塗装→乾燥を5回ほどくり返してじっくり仕上げました。

塗装が完全に乾燥するのを待ち(一昼夜程度),最後は一番楽しい(笑)研摩とつや出しです!
まずは #1000〜1500程度のサンドペーパーで塗面のザラザラを落としたのち,荒目コンパウンド→細目コンパウンド→ツヤ出しコンパウンドの順で鏡面になるまで研磨。これにはいつもギター磨きに使用している電動ポリッシャが大活躍しました。
出来栄えは上々。プロの仕上がりというにはやや光沢に不満が残りましたが,これは今回研磨時間に限りがあったため仕方ありませんな。
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