内部を覗いてみるとありました,過去にちぎれたテープ屑。どうやらこの周辺のキャプスタンに引っ掛かってしまうのでしょう。
早速いらないテープを挿入して動作を確かめてみます。問題は停止時の動作にありました。停止時は本来であればテープがハウジング内に巻き戻されるべきなのですが,ご覧のとおり回転ヘッドの脇にたるんだままです。
そこで,回転部分や摺動部に片っ端からスプレーグリスを吹き付けて各部の潤滑を図ります。 何度か動作させながら細部までグリスが浸入するように塗布。 結果,プーリもスムーズに動くようになり,ベルトのスリップもなくなりました。しかも,作業前にあちこちから発生していたギシギシ,キュルキュルといった異音までおさまって一挙両得!
ついでにゴムベルトも清掃。こいつにグリス等の油分がついているとスリップしちゃいますからね。 ベルトの清掃には手元にあった接点洗浄剤を使用。「ゴムベルトに何で接点洗浄剤?」と思われるかもしれませんが,主成分は無害なアルコール,しかもゴムを侵さずに油脂分を取り除けることがこの接点洗浄剤の特徴。この性質を生かせるなら接点以外に使ってもいいというのが私の判断です(^_^)。 もちろん,問題なくベルトはきれいになりましたよ!