より手になじむネックを求めて(中編)
ペグの取付けには案外苦労してしまいました。たいていは規格で決められているペグ穴なのですがどういうわけか今回のネックに空いてる穴はそれより遙かに小さいものでした。ま,大きいよりはよかったんですけどね。
Last Update:
25.Nov.2000
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ペグは今までのネックに付いていた物を流用。取り外したペグを新しいネックのヘッドに取り付けようとしたところまたまた問題発生。ペグの直径よりネックヘッドの穴の径の方が小さいことが判明しました。通常,ペグ径は10mmもしくは3/8インチ(約9.52mm)のいずれかなので,ヘッドの穴はどちらかのサイズに開けられている場合が多いのですが,今回のネックはそれが明らかに小さいのです。念のためペグの方の径をノギスで測ってみましたがこちらはノーマルな10mmです。
そうとわかったら穴径を拡げるしかありません。ドリル等で思いっきり拡げてしまう手もあるのですが,中心がズレてしまったり,大きく開きすぎたりする危険性があるので今回はハンドリーマ(拡孔専用ツール)を使用し,サイズをチェックしながら手作業で少しずつ拡げていきました。
拡孔が終わればいよいよペグの取付です・・・が,ここにも落とし穴が。これまた既存のネックから流用したペグ固定用の小さなビスに品質上の問題があったようで,締め込んでいくとポロっと頭がもげるではありませんか。1本ならともかく,軒並み3本がポロポロ・・・。木にもぐり込んだまま頭のもげてしまったビスっていうのは始末に負えません。慎重に周辺を加工しながら埋没したビスを掘り出し,木片とパテで丁寧に補修したのち,あらためて新しいビスで取り付け直しました。
ペグ取付完了!ヘッドにはこの他にストリングリティナーが付くのですが,これはあとで実際に弦を張った状態で位置決めして取り付けることになります。

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