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基板の取付が完了し,ピックアップやコイルタップ用のミニスイッチ,ボリュームポット等との配線を済ませ,いよいよ試験です。出力ジャックからシールドケーブルを接続して,さあ,アンプのスイッチをオン!「ピィィィィイイイイイイ!」スピーカからは耳を裂くような強烈な発振音!!「げげげ!ど,どうしたんだ!?」慌てて電池を外し,ギター内部の配線を確認してみましたが間違いはありません。ポットやスイッチを切り換えて試してみても発振は止まりません。いずれにしても原因は基板上の回路にありそうです。パソコンを立ち上げ,プリント基板の設計画面と回路図とで再度にらめっこ。 |
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ありゃりゃ・・・。トーンコントロール回路の配線パターンが1本抜けてるじゃありませんか。設計したときにかなり気を付けてチェックしたつもりだったのですが,やはり「早く作ろう!」という気持ちが先行してしまったのでしょう。回路的に見てもこれが抜けていると発振することは確かです。しかし,プリント基板はもう完成しちゃってるし,仕方ないので不本意ながらも基板の裏面に1本のジャンパ線を渡すことにしました。これまた恥ずかしや・・・。 |
さて,気分を取り直して再び試験。よし,今度は発振も止まりました。うん,確かにトーンコントロールも利いています。ばっちりばっちり。では,いよいよディストーションをオン!・・・ありゃりゃ??音がしなくなったぞ。またまたトラブルです。しかしディストーションに限っては,今までも内蔵してた回路ですし,かつて最も数多く自作したエフェクタなので基本的に自信を持っている部分ということからも回路上に問題があるとは思えません。内部配線を一時的につなぎ換え,ディストーション回路単独で試してみました。すると「ギャ〜〜〜ン!」おお,おなじみのディストーションサウンドがするではありませんか!どうやら周辺回路の問題のようです。 |
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信号の流れを順番に追って調べたところ,原因はディストーションスイッチにありました。その昔初めてディストーションを内蔵した当時から,瞬時にオンオフができるようにと採用していたプッシュスイッチです(左写真の青いボタン)。思えばこのスイッチを取り付けたのはもう20年近く前のこと。ケチって今回もそのまま使おうとしたのがいけなかったようです。どうやらもう一度秋葉原に出向いてからでないと晴れて完成を迎えられないようですねぇ。 |